横浜グランドインターコンチネンタルホテルのラウンジ「マリンブルー」で開催中の「ベジスイーツブッフェ」を訪問中。
入り口から最も近い「第1エリア」の感想に続き、その奥にそびえる「スイーツタワー(第2エリア)」のレポートです。
※第1エリアの5品のレポートはこちらから
横浜インターコンチネンタルホテル「ベジスイーツブッフェ」 (1) - 言いたいことやまやまです
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【野菜スイーツ】ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルが挑むベジスイーツブッフェ(東龍) - 個人 - Yahoo!ニュース
■第2エリア(スイーツタワー)
色鮮やかなゼリーが目を惹くスイーツの二重の塔。
(いくら食いしん坊を自称していても、テッペンのパプリカをぐわしと掴んで鹿賀丈史ごっこをするだなんて、そんなまさか)
1段目から順にご紹介していきたい。
第1エリアに5種のケーキがあったので、以降、6番目から。
6)パプリカキャラメル
パプリカをちょこんと乗せたキャラメルケーキ。
ジャンクフードでバカになった私の舌では、残念ながら「パプリカの味」を感じることはできなかった。
※荒れた食生活の一部(マクドナルドの「アボカドバーガー」体験記)
ケーキとしての完成度はすばらしく、特に感動したのは下半分のスポンジ部分。
スポンジの間にチョコレートソースが挟み込まれている。
クランチチョコなのだろうか、ジャリジャリとした食感も楽しい。
上半分のキャラメル部分も甘くないので、スポンジにチョコレートが挟まれていても甘ったるい印象はない。
それでもこの写真があるということは、上は上、下は下で食べてしまったという何よりの証拠。
全部を一緒に食べることで得られるハーモニーを無視しがちであることを詫びたいが、パートごとに食べても、全部を一緒に食べてもおいしいのだということがお伝えできたのなら幸いである。
ところで、パプリカキャラメルの写真を再度ご覧いただきたい。
各ケーキに添えられている「名札」には、使用されている野菜に紐づく効能が明記されている。
このケーキにおいては「美肌効果」「疲労回復」である。
女性の心をくすぐる「言い訳効果」がいかんなく発揮されている。
・・・やりよるぞ、ラウンジ「マリンブルー」。
一見プレイボーイには見えない、女泣かせの優男のようである。
これで「痩身効果」などと書かれていたらシェフを呼んでクレームものだが、美肌はさておき、甘いものを食べてストレス発散、気分アゲアゲの女性は多かろう。
(食べ過ぎなければ)嘘ではない効果と思われる。
気分を良くした女性たちは食べ過ぎて、太り、泣くのだ。
こういう男には、とかく注意である。
7&8)にんじんとズッキーニのパウンドケーキ&青汁バターサンド
続いては焼き菓子系。
青汁バターサンドはホックリとした食感のほろほろクッキーに青汁ペーストが挟まれている。
恐れることなく「青汁」の2文字を突っ込んでくるとは。
おそらく真ん中に挟まれているのは、とんでもなく苦いペーストなのだ。
それを挟む緑色のクッキーのふわりとした甘さが苦味を中和し、きっと女たちはこう呟く。
「・・・まずい!・・・もう1枚」
よし、私も「八名フェイス」をつくる準備万端。
いただきます。
・・・まずくない、苦くない、甘すぎない。
青汁感はあいにく一切感じられなかったが、小ぶりで食べやすいので、最後の最後「もうおなかいっぱい」の状況下でおかわりしてしまった一品である。
「おいしいので、もう1枚」。
さて、もう一方の「にんじんとズッキーニのパウンドケーキ」。
ズッキーニといえば、キュウリの親分のようなあの御方である。
それがスイーツとはどういうこっちゃと食べてみれば、ごくごく一般的な、おいしいパウンドケーキだった。
このケーキに関しては、大変おいしいのだが野菜らしさが皆無である。
手土産として選ばれてしまったがために、「つまらないものですが」とけなされがちな優等生お菓子と同じ悲哀を感じる。
君は間違っていない。自分を信じて強く生きろ・・・
9)にんじんブリュレ
やはりにんじんはケーキとの相性がよいらしい。
パウンドケーキに続いて2度目の登場だ。
写真以上に赤みのある、にんじん色のクレームブリュレ。
クレームブリュレとしてとてもおいしいが、にんじん度はどうか?と問われると少し困る。
この手のものが来たら、それはもう、すかさず
こう。
第1エリアに鎮座していた「スピナッチスコーン」が大活躍。
スコーンのもそもそ感が中和され、ほどよい甘みが口の中に広がる。
私は、間違っていない。
10)アボカドチーズケーキ
薄いミント色が清々しい。
ホイップクリーム、アボカドクリーム、レアチーズの3層構造のようだ。
これまた男性にも好まれそうな大人な味わい。
というのも、最下層のレアチーズに至るまでの上2層の甘みゼロ。
それでいてアボカドの青い感じというのだろうか、風味を感じてとてもおいしい。
ああ、上2層をクラッカーにつけて食べたい・・・
ということで恒例の「スピナッチスコーン」。
甘くないので食事感覚でいただける。
そして最後に皿に残る第3層目のレアチーズケーキを食後のデザートとして楽しむ。
ひとつのケーキが2度楽しめる!
このブッフェにスピナッチスコーンを置こうと考えた方に拍手、いや、お礼申し上げたい。
11)トウモロコシコーヒームース
これも、すごい。
すごすぎるので早速断面図をご覧いただきたい。
溢れんばかりのトウモロコシ!
あらいぐまラスカルも、さぞや喜ぶことだろう。
※関連おまけネタ:都内「ラスカルカフェ」で「ブスカル」に出会った記録
GWはラスカルカフェに行きませんか - ぼっちのあなたにはラスカルが相席 - 言いたいことやまやまです
このケーキも見事に上下で味が異なっており、一緒に食べると甘くて苦くて、後味にコーヒーの香りを感じる上品な内容なのだが、上半分のみに言及するなれば、
果てしなくコーンポタージュ
である。
それでいて品があり、あくまでも「ケーキ」としておいしい。
ガリガリ君コンポタ味など目ではない。敵ではない。もはや見えない。
コンポタ味スイーツでこのケーキ以上のものはないと断言する。
下半分はコーヒームースだが、驚くほどコーヒー味。
「コーヒービート」とは一線を画す。
このブッフェに来てから何度となく同じ表現を使っている気がするが、このコーヒームースも「本当に甘くない」のである。
ブラックコーヒーにミルクだけ注いだあの味。
そこに甘くておいしいコンポタ味が加わると、なんとも表現しがたい、それでいておいしい「トウモロコシコーヒームース」となる。
野菜の甘みをこんなふうに活用できるとは。
「第1エリア」でご報告した「ガトートマト」「かぼちゃさといも豆乳ムース」に続く感動である。
12&13)ラディジュレ&赤じそジンジャーゼリー
第2エリアの顔とも言えるゼリー2品。
夏らしい涼やかな見た目にそそられる。
ラディジュレの「ラディ」とはラディッシュ、すなわち大根が入ったゼリーと考えればよい。
カクテキのような感触だったらどうしよう、と恐る恐る口に入れたものの、ごく自然に「フルーツ」のひとつとしてラディッシュが楽しめた。
すっぱく、アロエも入っており、口の中がすっきり。
比較的クリーミーなケーキが多いので、こういうものがあると落ち着けて良い。
さらなる落ち着きが得られるのは「赤じそジンジャーゼリー」。
味はただ一言、これで伝わると信じている。
「甘くない小梅ちゃん」。
ジンジャー要素は口の中で見失った。
いずれにしても野菜らしさは感じられないのだが、クリーム感にちょっと疲れを感じたタイミングに嬉しい、そんなゼリーコンビに満足である。
次回(明日更新)はゼリーとともに映っているスープやサンドイッチ、実演メニューのフレンチトーストのご紹介です。