こんばんは、晩酌の時間です。
最近のマイブームは、「帰宅して空腹のところに発泡酒ロング缶を投入すること」です。手っ取り早く良い気分になれますし、炭酸でお腹も膨れる。ちょうどいいです。中学生時代、部活帰りに小遣い節約のためにコカコーラゼロでしのいでいたことを思い出します。その割には太ってたな。
酔っぱらいすぎない、ちょうどいい具合になれるのです。「緩む」のです。このときだけが、いろんなものを許せる自分である気がします。細かい事は気にしない、くよくよしない。どんな悩みも流せる気分になれるのは、ロング缶を嗜んでいる今だけです。350ml缶ではいまひとつ足りません。
いつもこういう気持ちでいられたら、私はもっと人気者になっていたんじゃないだろうかと思います。会社でも愛されて、同僚に無視なんてされないで、楽しい毎日を過ごしていられたのかなあ。いやいや、ネガティブこそが私のパワー源。そんなテイクイットイージー女だったらこのブログは書けなかったことでしょう。
ただ、とてつもなく楽なのです。でもこの気持ちよく緩んだ時間というのは、そう長くはもちません。それはもちろん、もっと長く続いて欲しいと願ってしまうものです。だめだとわかっていてもお酒に手を出してしまう廃人たちの気持ちがわからないでもない……。幸い、私はそれほどアルコールに強い方ではありませんから、酒に手を出したところで待っているのは眠気と頭痛。神はすばらしい防衛装置を授けてくれたと感謝するばかりです。もし、この装置がなかったら……。昨今のニュースを観ながらいろいろ思ってしまいます。
さて、今日は新入社員ちゃんの初めてのプレゼンというか、打ち合わせでの意見発表を目の当たりにしました。とても優秀な子なのですが、どうもそのプレゼンが癪に触るのです。誰が教えたわけでもないだろうに、もうPowerPointできれいな資料を作ってきていて、それを見せながら堂々と話してくれました。内容に初々しさはあれど、見た目やトークなどのいわゆる「ハード」にあたる部分はずっと前から一緒に働いている人かのようでした。
なのに気に食わない、この自分の気持ちは何ゆえなのか。結局わからなかったのですが、ひとつ言えるのは過去の自分を重ねてしまったということです。自分の声を自分で聴くときというのは背筋がぞわぞわしますが、それに似たものなのかもしれません。
新入社員時代、私には「自分は優れていなければならない」というプライドがありました。他の奴に負けたくなかった。負けたり、劣っていたりという事態の受け流し方に慣れていない、典型的な「打たれ弱子」だっただけなのですけれど。
かといって特別なスキルや努力してきたことがあるわけでもなし、自信なんてありませんでした。だから自分を優れている人間だと見せられるよう、小手先で勝負していました。堂々と、さも知っている風にいろんなことを話していたと思います。
成長して、それがイタイことだということを悟りました。中身が伴っていないことなんて、社会人の諸先輩方はお見通しだったはずなのです。
いまは、新入社員ちゃんの背伸びにどこか苦い気持ちを感じてしまいますけれど、私がもっとおばさんになったら、そんな姿をむしろ微笑ましいと思うようになるのかもしれませんね。私もまだまだ若いということだ。ヤング、ヤング!33歳まだまだこれからだな!せっかくなら、肌も髪ももっと若くあってくれ!
ロング缶なしでも、緩く他人を受け入れられる人間でありたいと思います。無理そう。