東京メトロ千代田線・湯島駅の2番出口を出てすぐの路地にある「天神下 あん」は、やたら安く、うまく、店内がメニュー短冊まみれのユニークな居酒屋だ。
とにかく大好きで、その愛は下記記事にギュッと込めたつもりなのでよろしければご覧ください。
50円焼き鳥でせんべろできる…だけじゃない!湯島「天神下あん」の創作メニューが謎すぎるのにメチャ旨だった - ぐるなび みんなのごはん
お通し最高!黄身がとろ~り
ご無沙汰してしまっていて久々の訪問。トリスハイボール(250円!!)をお願いすると、お通しが玉子&牛肉の煮物だった。これだけでときめきメーターが右に振りきれてしまう。
この写真だけで白いごはんが食べられそう。
さて、何を食べよう。メニューが多すぎて全然読み切れない。この調子でお店の奥までびっしりと短冊が貼られているのだから困る。
ふと目の前を見ると「朝〆地鶏刺」なるメニューが。砂肝、レバー、とり(たぶんささみ)の3点盛で600円!いつ鶏刺が販売禁止メニューになるかわからない今、出会えたなら食べるしかないでしょう。
それにしても、
隣の「煮玉子袋(150円)」……「文字色に他意はありません」というコメントは断じて認めんぞ!
察するに、さきほどの煮玉子を油揚げに入れているお料理なのだろう。くっ、煮玉子がおいしすぎただけに気になるじゃないか。これは浅草キッド方式で「玉ちゃん」とお願いすると通じるんだろうか。
というわけで、こちらが玉ちゃんです。
入っている。
この写真で白いごはん、確実にいける。
つゆの味はきつねうどんのお揚げそのもの。ガブリと食らいつくとお揚げからじわっと甘い味付けの汁が浸みだしてくる。口の中で黄身と一体化するときの恍惚感といったら!150円で幸せは買えるんだ。あと3つは絶対に食べられる。
ちなみに、ご覧のとおりの半熟ぶりなので冷製の一品です。
鶏もうまい!なぜならここは焼き鳥居酒屋だからだ
朝〆てきたばかりだという新鮮な地鶏刺3点盛り(生食は自己判断で!)。あらかじめごま油がかけられている。特に砂肝刺がおいしかったなあ。
砂肝といえば下処理で青光りしている皮を削ぐのが苦手なのだけれど、このお刺身はその皮がついたままだった。それがよい歯ごたえとなっていたので、ちょっと意外。今度砂肝料理をつくるときは、皮は削がずにそのままいってみようかな。
遊び心満点の店内ながらも、鶏料理がどれもとてもおいしい「あん」さん。この日はオーダーしなかったが、焼き鳥なんて1本50円からとは思えぬおいしさなのだ。
とり天(380円)もおいしかった。衣はサクサク系。添えられたピンクの塩は鶏刺しにも応用しました。
見慣れぬ新メニュー「シコシコカマ揚げ(200円)」は何かと尋ねてみれば「カマボコを揚げてるんです」ということで、とりあえずオーダー。
おお、本当にかまぼこ(ピンク色の方)が揚がっている。まあ、ちくわ天があるくらいなんだから、かまぼこだってフライ化されてもいいよなあ。
やっぱり揚げたてって最高。サクサクの衣はかなり軽い印象。とり天をひとりで平らげたあとだというのに、スナック感覚でバクバク食べてしまう。また黒胡椒が実にいい。
これでたった200円だなんて!コンビニでお菓子を買うくらいならサクサクカマ揚げが食べたい。
混沌とした居心地の良さ
所狭しと貼りつくされた短冊メニュー、じわりじわりとマイナーチェンジが施されていて、「少しずつ冬仕様に」しているのだそう。
短冊に混ざって貼られていた霧島シリーズのメニュー表なんて、笑っちゃう。茜霧島は「なし」。なのに「ボトル」「1杯」までは書いちゃったんだね……。「グラス」じゃなくて「1杯」なのも、心ときめいてしまう。
奥の広い席でみんなでワイワイやるのもきっと楽しいけれど、カウンター席でのひとりサク呑みも超おすすめ。店長さんはこだわりを押し付けるでもなし、ほどよく放っておいてくださるので、本を読みながらでも、スマホをいじりながらでも、まったく無問題。安くておいしいごはんと一緒に、自分の時間を過ごせることがうれしい。
上野もいいけれど、たまには足を伸ばして湯島もどうぞ!食べログでは17時からの営業と記されているが、昼から飲める。土曜日も営業しているので、湯島天神帰りなどに立ち寄りたいものです。
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