料理が嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いでたまらなかったのですが、この夏から、心機一転してがんばっています。
もしも日本国内で雪が降った地域があれば、それは私のせいです。ごめんなさい。
- 私にとって「料理」とは「無駄な時間」だった
- 「料理ができない」と「料理が嫌い」は別物
- 料理を切り口にしたカウンセリングはないか
- 「料理嫌い」は「心のトラブル」の表れのひとつだった
- 「料理」が「実験」になった
- 料理嫌いを救ってくれた料理本2冊
私にとって「料理」とは「無駄な時間」だった
一時はグルメネタを中心に更新していたこのブログ、記事ジャンルの一角にはいちおう「自炊」があります。
しかしその内容は「夏はめんつゆを飲もう」とか「会社の弁当に豚足を持っていってみよう」とか「カット野菜にサバ缶をぶっかけ」とかであって、いわゆる「クッキング」ではありませんでした。なかば「実験」です。
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「何と何をかけあわせたらおいしいか」を考えるのは好きだけれど、そのために手を動かすのは「無駄時間」としか思っていませんでした。
料理の時間は料理しかできないからです。
もちろんラジオをかけたり動画を流したりしながら励むこともできますが、それは料理に慣れたひとの話。
不慣れな身には「料理=段取りパズル」であり、動画に集中していると肝心の料理がちっとも進みません。
そんなのは仕事だって、資格取得のための勉強だって、ブログを書くのだって同じでしょうが! というツッコミはごもっともですが、両者の間には大きな壁がそびえ立っています。
それは「できるようになりたいと思っているか、いないか」。
私は外食好きで、家で食べる食事にあまり頓着しない(プロテインだけ、とか、ふりかけごはんだけ、とかでいい)ほうだったので、
「できるようになりたいと思っていない”料理”のために時間を割くのは、もったいないこと」
だと判断していました。
ただし年月を経て、会社員から「扶養内フリーランス」になったり、コロナで外食が厳しい環境になったりしたせいで、最低中の最低の自炊は行うように。
(ホットクックは、私くらい自炊が嫌いな人にとってはまさに”神器”! 高くて買うのにためらうようであればレンタルもおすすめです。たぶん買うことになると思う…)
「料理ができない」と「料理が嫌い」は別物
それでもこの夏に自炊、否、「料理」に目覚めたのは、妊娠ゆえです。
食いしんぼうにとっての地獄「つわり」を耐え忍びながら、
「このトンネルを抜けたらもういちど、今度こそ、料理をがんばろう。いや、がんばらねばならない。というか、やるっきゃない!」
という決意を胸に抱いていたもよう。
映画『パラサイト』に出てくるくらいのお金持ちであれば、お手伝いさんに子どもの食事もぜ~んぶおまかせ! にできるものの、そこまでの経済的な余裕はありません。
2月の出産に向け、年内に料理教室に通いまくろう!!!……で済むなら、話は簡単。
それで解決するわけがないことはわかっていました。
「料理ができない」と「料理が嫌い」は似て非なるものだからです。
私はこれまでに2回、そこそこの期間をかけて料理教室に通っていたことがあります。
オンラインの料理教室にも1度お世話になっていました。
そんなわけで、めちゃくちゃうまいわけではないけれど、基本的な切り方とか、下処理とか、そういうことはできるのです。料理教室に行けばそれなりに優等生でした。
つまりプロに技術を教えてもらっても、「料理が嫌い」という気持ちは変わらなかったということです。
その日教わったレシピを自宅で再現することはほとんどありませんでした。
とにかく料理が嫌いで興味を持っておらず、向上心が働いていないので、「レシピどおりに作る」以上のこともできません。
これは「レシピがないと何も作れない」ということでもあります。
「この調味料を少し増やしたらおいしそう」とか、「この調理法を活かしてこんなものをつくってみようかな」といった楽しみを見出していないのですね。
私が望んでいるのは「料理ができるようになる」ことではなく、「料理に対する抵抗感をなくす」こと。
これを従来型の「料理教室」で解決するのは無理だと思いました。
料理を切り口にしたカウンセリングはないか
私が抱えている問題は一見すると「料理」なのだけれど、結局は「心」のことなのではないか?
ふと思いついたこの仮説をもとに、「料理 × カウンセリング」というアプローチをしているカウンセラーを探すことにしました。
注意したいのは、「よい食がよい心身を育む!」的なものは求めていないということです。
食育とかマクロビとか「黒いものは身体にいい」とか、そういうのは、いまは荷が重い。
- マンツーマンで
- 「料理」という切り口で悩みを聴いてくれて
- 「料理」という切り口で寄り添ってくれる
そんなカウンセラーさんはいらっしゃらないものか!
欲を足すと、ご自身のブログやサイトの文中にて、語尾に💖とか✨とか絵文字を使っていない方を希望!
検索ワードを組み合わせまくり、インターネットの海のなかでめぐりあえたのが柏木京子先生でした。
▼こちら!
料理がもっと楽しくなるプライベートセッション - 柏木京子のオンライン料理教室
上記ページに記載されている冒頭の数行で「きっと柏木先生の力を借りれば何かが変わる!」と確信しました。
その文章がこちらです。
料理が苦手。
めんどくさい。
やりたくない。
どうして自分が料理をしなくちゃいけないんだと思っている。
こんな方々が苦しさから解放され、
どうしていくか方向性を見つけるための、
1対1のプライベートレッスン。
そう!!! レシピを知りたいんじゃない! 「方向性」を知りたいのだ!!!
念のためにプロフィールページなども拝読しましたが、文章といい公式サイトの構成といい、ものすごく「タイプ」……!
プランは
- セッションはZoomかSkypeで実施
- 全6回(基本的には隔週)
- 1回45分 11,000円(税込)
- 各回レシピ2つプレゼント
という内容です。
一般的な料理教室と比べると高級な印象ですが、カウンセリングだと思うと妥当な価格帯だと思います。
(カウンセリングやコーチングは90~120分で18,000~20,000円くらいが相場というイメージ。50,000円超の方などもいらっしゃいます)
稼ぎのない主婦にはちょっと勇気の要る価格であることには間違いありませんでしたが、この痛みが「元をとる」努力につながると確信。
……それでも財布の痛みに耐えられるか自信がなく、2~3日考えてから申し込みました(笑)
「料理嫌い」は「心のトラブル」の表れのひとつだった
初回は無料の20分カウンセリング。
相性の善し悪しを判断するための時間ですが、思ったとおり素敵な時間になったので、改めて6回プランをお願いすることになりました。
これまでに2回セッションを受けています。本当に「料理教室」ではなく「カウンセリング」です。
料理に関する悩み、愚痴、ちょっとしたこと、なんでも思うぞんぶん話せます。
たったそれだけのことが、ものすごく魂を浄化してくれるのを実感しました。
私が話したことを思い返すと……
- 台所に立つこと自体に嫌悪感がある
- 食材を中途半端に残しておくのがすごく嫌い(にんじん半分とか)
- 家族は余り物には手を付けないので残飯処理班化してしまう
- 惣菜系は手がかかるわりに家族はあまり食べないので作りたくない
- レシピに書かれている分量を何度も見なきゃいけないのが煩わしい
- 「簡単」と謳っていながら複数種の食材を用意させるレシピは許さない
- 「簡単」と書いておきながら気軽に「ディル」とか「セージ」とか使わせてくるレシピは許さない
- 「そんなに料理が嫌ならミールキット使えば?」とアドバイスしてくる輩は許さない(ミールキット=高い! 高い金払わせるなら全部つくってくれ! と思っちゃう)
- 料理研究家さんなど、きれいな手料理写真を紹介するインスタアカウントを見られない(なぜかすごく嫌な気持ちになる)
後半なんてとくに「どういう思考回路なの?」「八つ当たりでは?」というものばかりですが、これらを話しているとき、ものすごく興奮していました。
手に汗握るというか、よそでは絶対に言えない本音を話している感覚があったのです。
だからこそ先生もその部分を「なぜ?」と深堀りしてくれたし、自分の気持ちに向き合うこともできました。
結論からいうと、私の思考癖である「べきねば思考」がネックになっているようです。
「女なら、主婦なら、母になるなら、料理はできるべきだ」という「妖怪べきねば」と、
「私はやりたいことをやる! 自由でいたい!」という「本当の自分」がせめぎ合っていて、たいてい、「本当の自分」は「べきねば」に無理やり抑え込まれてしまう。だから不快感につながっているのではないか……
(これは先生に指摘されたことというわけではなく、会話のなかで私が気づいたことです)
料理を機に考え方、生き方が変わってきている部分もあるので、それはまた改めて書かせてください。
今日のところは、「料理 × カウンセリング」というアプローチはものすごく私に合っていたということをお伝えしたいです!!!
「料理」が「実験」になった
私にとって「遠慮なく本音を話すひととき」はとても大事だったようです。
セッションが終わるたびにすごくスッキリするし、なにより、「料理やってみよう」という気持ちになるのがすごい。
初回セッション後には、先生から言われたわけでもなんでもなく、自ら料理本を2冊も購入しました。
レシピを紹介するタイプの本ではなく、「食材を日持ちさせる方法」の本と、そのままでも、各種料理の具材としても使える「重ね煮」の本。
さらに覚悟の表れとして、「日々の自炊をUPするインスタアカウント」を開設!
結果、インスタを始めてから1ヶ月も経っていない現時点で、料理に対する抵抗感はびっくりするほど消失しています。
そもそも、「料理」と思っていない感覚があるのです。「実験」「遊び」「暇つぶし」「気分転換」というかんじ。
たぶん、変化の流れはこうです。
- カウンセリングでスッキリして、自分が求めている情報を察知した
- 1.に基づき、いままで買ったことがないタイプの料理本を買った
- 料理本の情報を活かして、料理もとい「実験」を楽しむようになった
- デスクワーク中の気分転換に「実験の下準備」をするようになった
- 料理そのものにかける時間が短くなって抵抗感が薄れてきた
- 2度目のセッションでまたスッキリするとともに、新たな「実験情報」が入る
- 実践して楽しんでいる(見た目はまだ度外視) ←イマココ
お盆休み中の最大の実験というか、お遊びメニューはこれであるはず。
「ヘルシオの鉄板いっぱいにつくったお好み焼き」!
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見た目のひどさはさることながら、後述する「塩もみしたキャベツの千切り」のせいでしょっぱめになってしまったのですが、私自身が楽しんでいるからか、夫からは好評でした。よい循環だ。
日々更新しているので、よかったら暇なときにインスタアカウント「@yamama48_cooking」をフォローやいいねで応援してあげてください(笑)。
ちなみにお料理アドバイスは本気で不要です!!!やりたいように遊ばせて!!!
料理嫌いを救ってくれた料理本2冊
とにもかくにもお料理を通じてカウンセリングしてくださっている柏木先生にはすでにお礼の気持ちいっぱいです。
同時に、下記の料理本にも大感謝。よかったら見てみてください。
1.ワタナベマキ『まずは塩しましょう』
この本のおかげで私の「料理」は「実験」になりました。
タイトルの通り、「食材はなんでも塩振っとけば日持ちするし便利だよ」 ということがわかる1冊。
野菜、肉、魚介を塩だけで保存する方法がシンプルに書かれています(3行くらい)。
にんじん、ねぎ、キャベツ、きゅうり、たまねぎ……本日時点でも、我が家の冷蔵庫には「切って塩しておいた食材」がたっぷり。
食材にあらかじめ味がついているので、「具材 兼 調味料」として使えてしまうのがすごい! 便利! めんどうくさがりにぴったり!
(さきほどのお好み焼きに入れたのは、この塩キャベツだったのです)
たとえば昨日はじゃがいもを蒸したのですが、多めに蒸しておいて、一部はそのまま食べつつ、残りはポテトサラダにしました。
ポテサラの作り方は知りません。調べてもいません。
でも「塩もみしておいたきゅうりスライス」とマヨネーズ、それからドレッシング代わりに愛用している白バルサミコ酢を適当に混ぜたら、できました。
まさに実験!
ちなみにこのきゅうり、まだ余っていたので、今日はゆで卵とアボカドと混ぜて和え物にしました。
こういうことがキャベツでもにんじんでもなんでもできるのです。
塩もみしておいたネギスライスなんて、安い豚肉を焼いただけのものと一緒に食べたら、それだけで十分美味しそうではありませんか!
2.戸練ミナ『はじめての重ね煮』
柏木先生のプロフィールページを拝見していたところ、「重ね煮」というキーワードを見つけて気になったのが購入のきっかけでした。
しいたけ、玉ねぎ、にんじんを重ねて煮るだけ(味付けは少量の塩のみ)というシンプルっぷり!
そのままいただいてもおいしいし、これを味噌汁などの具として応用してもOK。日持ちもします。
具材を変えても、肉を足しても、塩の代わりに味噌や醤油やその他なにかを使っても。
これまた「実験」のタネとして魅力的でした。
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上のベーコン野菜スープ、翌日にはふかし芋と豚肉、カレールーを足してカレーに変身させました。最後はカレーそばになったとさ。
引き続き、お料理というか「食べられる実験」、楽しんでいきます。
見た目とか彩りとか栄養云々はまだまだ先の話。
調味料もいまは基本的に塩オンリー。
実験レベルが上がったらプラスすればいいものだと思っています。
いざとなったらライザップクックにでも行きます。