Season5が開始した、ドラマ『孤独のグルメ』。
第3話で訪れていた荻窪のアフリカ料理店「タムタム」、特に興味深く拝見いたしました。
韓国料理やハワイ料理、数々の異国料理を堪能されていますが、Season2でご訪問されていた北千住のタイ料理店「ライカノ」以来、五郎さんは(ざっくり分類すると)インド洋方面にご興味をお持ちなのではないかと推察します。
※参考
Season3 東中野「パオ キャラバンサライ」の羊の鉄鍋とラグマン
Season4 木場「カマルプール」のチーズクルチャとラムミントカレー
インド洋といえばやはりインド。Season4で既にインド料理店を訪問済ですが、次シーズンなら再訪もアリなのではないかと考えました。
そこで、Season6決定の暁にはぜひとも足をお運びいただきたい、そんなとっておきのインド料理店をご提案いたします。
インド料理といえば
インド料理は日本でもすっかりメジャーになり、どの町でも見かけるほどになりました。1タウン1インドどころか、3インドくらいの町もあります。
ランチタイムにいただく大きなナンとカレー1種のセットは、ボリュームがあって780円(税抜)ほどとお手頃です。3種になると1,080円(これは税込)のイメージ。
そして、やたら橙色なドレッシングのサラダとか、ドリンクがついてくる。選択肢にラッシーがあるのがポイントで、問答無用で「食前」ドリンクだったりするのはご愛敬。
ナン・ライスおかわり自由なお店も多く、五郎さんのような健啖家のみなさんにとって、強い味方ではないかと推察いたします。
しかしこんなことをお思いにはなりませんか。
「インド料理って、それだけ?」
タンドリーチキンなどのサブ料理も見かけますが、どこもかしこも、まったり・もったりとしたカレー with ナン、そればかりです。
インドの方々はこれしか食べないのでしょうか。いえ、そんなことはないはずです。
真のインド料理に迫りたい、そんな興味をお持ちになったことがあるのではないでしょうか。
カレーではなく「ビリヤニ」がウリのインド料理店
この度ご紹介したいのが、銀座の玩具店「博品館」内にある「カーンケバブビリヤニ」さんです。
その店名のとおり、カレー以上に、インドの炊き込みご飯「ビリヤニ」を推すお店です。
※ビリヤニ:カレーソースと米とを何層にも重ね、途中かき混ぜることなく弱火でじっくり調理する炊き込みご飯
ご提案の理由は「ビリヤニ」だけではありません。5つのポイントに沿って、ご紹介いたします。
1.目移り必至のメニュー量
同店のランチメニューはビリヤニ3種を筆頭に、全部で15種類以上。(あと5つくらいあったような・・・後日確認してまいります)
カレーはもちろん、異国情緒、インド情緒たっぷりの煮込み料理が多数あります。
パリパリの薄いたまごで具を包んだ「ドーサ」なども、きっと五郎さんのお口に合うことと存じます。
一緒にいただく炭水化物も、メニューによってはナン、ライスに加え、全粒粉でつくった無発酵パン「ロティ」が選べます。
ナンも、上からバターが塗られていないあっさりタイプです。
パンチ力のあるカレーや煮込みといっしょにいただくなら、そちらのほうがジャポネ的にはハッピーではありませんか?
200円を追加して「チーズクルチャ」にすることもできますが、それは木場の「カマルプール」さんでお楽しみになっていたので、あくまでもご参考情報です。
ちなみに私は「ゴルゴンゾーラピザって、はちみつをかけるとおいしかったよな」という記憶を辿って、アイスコーヒーのガムシロップをチーズクルチャとともにいただいてみたことがあります。
※スプーンにガムシロップを盛り、そこにチーズクルチャをつけてみました
この食べ方に関しましては、結論、「双方台無し」ですので、お試しにならないようご注意いただければと存じます。
2.全体的に辛い!
オーダー時にインド人の店員さんが辛さのレベルを尋ねてくれます。
「普通」で十分、じわじわくる辛さが楽しめます。
五郎さんは激辛担々麺もお召し上がりになるくらいですので、「ホット」でもよいかもしれません。インドのスパイスによる辛さをぜひご賞味いただきたく思います。
そんなスパイシーなお料理をいただく際のBGMは、お馴染みの、ベンチャーズ風の「エレキのツンドラ」(Season3サントラ収録)がぴったんこな気がします。
辛い料理のあとにいただくラッシーは格別です。
「ガンジス川」というキーワードを用いて、心のなかでご感想を述べるのはいかがでしょうか。
念のため補足しておきますと、ドリンクが出てくるタイミングがまちまちですので、序盤で出てきてしまった場合は、食後まで温存されることをおすすめいたします。
3.おまけが楽しみ
その日の気まぐれで、「おまけの一品」がいただけることがあります。
多いのは、豆せんべい「パパド」です。香ばしくて、おいしいですよ。
煮込み料理を食べていると、小皿というより、大皿寄りの中皿に盛られたビリヤニが出てきたこともありました。
「サービスです」と微笑む店員さんがまた、愛らしい。
※左手前のビリヤニは、あくまでもサービスです
あるときはビリヤニを食べていたら、野菜と豆のカレーが出てきました。
※さらさら系のカレーです
カレーを食べていたときは、タンドリーチキンが出てきました。
※これに
※これがプラス
ドーサを食べていたときは、ピスタチオアイスが出てきました。
私は大食いでよかったと思います。五郎さんなら、どんな「おまけ」も喜んでくださいますよね。ぜひ、全部平らげて「アッチャー・カーナー(ヒンドゥー語でおいしいの意)」とおっしゃってみてください。
店員さんがすごく嬉しそうにしてくださって、その表情がこちらも何より嬉しいのです。
4.店長のザイドさん
店員さんの多くは、日本語をお勉強中の方です。
しかし、店長(オーナー?)のザイドさんは日本語ぺらぺら!
日本人もびっくりの「オモテナシ」で、このお店の姉妹店は5店にも及んでいます。
料理をいただいている途中に「いかがですか、辛さは大丈夫ですか」と声をかけてくれます。
食べ方や、気になるスパイスについても、質問すると丁寧に答えてくださいます。
一度「辛くてつらいです」と応じたことがあるのですが、にっこり微笑みながら、「スパイスの力で元気になりますから」とのことでした。意外と、厳しいです。
五郎さんの知るところではないかとは存じますが、漫画家・久住昌之さんがいらっしゃるにあたっても、ザイドさんの存在は心強いものです。
17時からはじまるディナーメニューなら、「インド産・黄金色の炭酸水」もご賞味いただけますよ。
5.博品館というロケーション
老舗玩具店「博品館」のビルに入居しているというのも、見逃せません。
同ビル上層階は「博品館劇場」。
演出家の方と小道具の打ち合わせ・・・といった、訪問のきっかけが作りやすいロケーションです。
そして正面入り口の玩具実演販売コーナー。
「けん玉やラジコンを披露する店員さんに目を奪われ、ちょっと遊んでしまうおちゃめな五郎さん」の姿など、ファンにとってはたまらないシーンが収録できることと存じます。
お店情報
いかがでしょうか。
少しでもご興味をお持ちいただけましたら幸いです。