お盆ウィークの昼休み。働き人でにぎわう新橋は、いつもより空いているのではないか。
先々週、そんな期待とともに、かねてより気になっていた800円で和食バイキングが楽しめる居酒屋「福炎や(ふくえんや)」に足を運んだ。
開店時間の11時半に到着するも、4Fに辿り着くとそこは長蛇の列が。
並ぶのは心底苦手である。
ましてや、蒸し暑いエレベーターホールで待たねばならなかった。つらい。
貼り紙を見てみれば、開店前の11時から並ぶことができるという。
そうか、私には本気が足りなかった・・・無念と反省で胸がいっぱい・・・
というわけで、またいずれ会おう、福炎やさん!
あっさり諦めて鮮やかに踵を返したものの、冷めることのないバイキング熱。
困ったぞ、さてどうしたものか・・・
HOOTERS銀座店の目の前で、野菜ビュッフェ
次に足を運んだのは、銀座8丁目、HOOTERSの目の前にある「銀座グランドホテル」。
1500円、少し高い気もするが銀座ならば妥当な価格だ。ホテルだし。
窓の大きな店内も気持ちよさそうで、この看板を見かけるたび、いつも気になっていたのである。
いざ入店すると、実は1Fは別のレストランであり、ビュッフェを行っているのは地下にあるお店「ノーザンテラスダイナー トウキョウ」だった。
きれいな階段を下りていくと、ウェイターさんに手厚くもてなされ、ビュッフェ台のアリーナ席に案内される。
さすがホテルなだけあり、テーブルが広々としているのもうれしいところ。
基本は1500円のサラダビュッフェで、そこに900円を足せばメインディッシュがいただけるそうだ。500円を足してデザートを足すというプランもある。
ドリンクは食後のコーヒー・紅茶(おかわり不可)のみというのが、少々残念な点だろうか。
当然、1500円の最安プランをオーダー。
宣言するやいなや、ビュッフェ台へ!
ビュッフェ内容
ビュッフェ台の端に掲げられた手書き看板に、わくわくが止まらない。
もりだくさん!
しかしよく見てみれば看板の上半分に記載されているのは「オプションメニュー」であり、私がオーダーした最安プランだと、いただくことができるのは下半分のメニューのみとなる。
それでも十分じゃないか、と思ったのだが、
これが全体像なのでちょっとこじんまり気味。
でもひとつひとつはとてもおいしそう!
ご紹介すると・・・
HOTメニューの「野菜のロースト」「ラタトゥイユ」。
「ケーク・サレ」と「キッシュ」。(糖質なので控えます)
冷菜いろいろ。奥にレタスもある。
席に戻ると、「江戸菜と鶏胸肉のピリ辛テリーヌ」が提供された。(これはおかわりNG)
バゲットもいただけるので、1皿目はこんな具合に。
「ビュッフェ」と「食べ放題」の境界線
どのお料理もおいしく、とりわけ、野菜のローストのズッキーニの甘さに感動。
これはもっといただきたい、と再びビュッフェ台に向かったものの、野菜のローストが乗っていたお皿は、既にじゃがいもが数個転がっているだけだった。
人気だったのだろうな、仕方ない。
・・・と、しばらく待ってみたのだが、待てど暮らせど野菜のローストは出てこなかった。
豆がたっぷり入ったコンソメスープも大変おいしかったので、そちらをおかわりしながら待っていたのだが、結局、野菜のローストが補充されたのは30分以上経ってから。
お盆の週だからか、お客さんの数は確かに少なかった。
でも、もう少しケチらず補充してほしいなあ・・・というのが食欲の権化の本音だ。
一方、客数に対し、ホール担当のウェイターさんの数は多かったように思う。
空いたお皿をすぐに片付けてくれるのは大変ありがたかったが、料理の補充はスローペースで、お皿回収がハイペース・・・となると・・・
突如「京都で濃い茶を出されたら”帰れ”の合図」という話を思いだし、心がざわつき、落ち着かなくなってきた。
「あんまりおかわりするなよ」と遠回しに伝えているのでは・・・!
不安になり、手元のスマートフォンで「ビュッフェ」の意味を調べてみた。
「客が自分でとって食べるようにカウンターに並べた食事」とある。
派生して「バイキング料理」も調べてみると
「客が自分で好みのものを皿に取り分けて好きなだけ食べる形式の料理」とある。
そうか・・・。
このお店は「ビュッフェ」を謳っているが、それはイコール「食べ放題」ではないやもしれぬ・・・。
なんとなく納得し、食後のコーヒーをいただいたのちにお店をあとにした。
ランチミーティングには絶対最適!
食欲優先で伺ってしまったばかりにイマイチな印象を残してしまったが、広々とした店内・テーブルは気持ちよく、お料理もおいしい。
私が自意識過剰なばかりに「早く帰らなければならないかも」などと勘違いをしたが、店員さんは一切追い出すようなそぶりをしないし、親切だし、制限時間が設けられているわけでもない。
食後にコーヒーを持ってきてもらえるのもありがたい。
大人がゆっくりと過ごすのに最適なお店だろう。
ビュッフェ形式なので、相手の好き嫌いの都合を考える必要がないのも好都合。
ひとりでの再訪問はなさそうだが、ランチミーティングの際にはぜひお世話になりたいものである。
※いつか福炎やさんにも行きたいなあ