妊娠28週目、ついに妊娠後期といわれる8か月目に突入しました! いやー不安です。
マタニティブルーと思われる症状がきつくて、今日は心療内科に行ってきました。
- 「マタニティブルー」という言葉に頼ってワガママを言っちゃだめだ!
- もしかしてこのシンドさには別の理由があるのかも?という期待
- 心の不調はホルモンバランスのせい。受け入れるしかない
- 「病気」であれば医者が治してくれる!という他力本願
- 心療内科も気軽にお世話になっていいんだ
「マタニティブルー」という言葉に頼ってワガママを言っちゃだめだ!
自分でもよくわからない漠然とした不安、貧困妄想、仕事をしていないことへの罪悪感などが毎日ぐるぐると渦巻いていて、泣きじゃくってしまうことがあります。
夫は大変です。我が家の生活費は全額彼が稼いでいるというのに……。
非常に申し訳ない、とあとから後悔するものの、泣いているときは「私はなんて不幸なんだ」状態です。恥ずかしくて消えたくなるなあ。
生理前のPMSも同様ですが、男性や、妊娠中ではない女性、マタニティブルーの影響がなかった経産婦さんなどにしてみれば、マタニティブルーだとか言って不幸ヅラされたり泣かれたりするなんて、目障りそのものだと思います。
母子手帳などと一緒にもらう冊子には
「ママの気持ちは変化します。パパが支えてあげましょう」
みたいなことを書いていますが、男にしてみれば「そんなあ」って感じでしょう。
(このご時世だと、そんな想いをポロッとこぼしたらフルボッコ! でも本音はそうじゃないかなと思ってしまいます。私だったら思うよ)
当事者の感覚を想像しようにもできないはずです。
気を遣えとか優しくしろと言われたって、どうしていいかわからないですよね。
家族ならともかく、メソメソ妊婦の上司や部下はたまったもんじゃないだろうなあ。
「マタニティブルー」を振りかざして権利を主張してくる輩もいるだろうし……(私は他人事ではないので、自戒をこめて書きました)。
もしかしてこのシンドさには別の理由があるのかも?という期待
この手の話題を悩み相談する相手もおらず、戦友を求めて三千バイト……いや、キロバイト? 単位はどうでもいいや、とにかくネットサーフィンをするわけです。
そこで出会った投稿のなかに、「パーソナリティ障害」なるものに言及しているものがありました。
書かれていた「パーソナリティ障害の該当者の特徴」は、なんとも身に覚えのあることばかり……。たとえば、
- 白か黒かの両極端思考
- 他人を信じられず絆をつくるのが苦手
- 自信がある一方で劣等感も大きい
- 1日のなかで気分が大きく上がったり下がったりする
- 見捨てられることが怖い
ほかにもいろいろあった気がするのですが、「こりゃあ、ワシのことじゃ!!」と目を見張ったのはこのあたりでしょうか。
さて「パーソナリティ障害」と言われても、うっすらと聞いたことがある程度で、実態がよくわかりません。
厚労省のサイトには次の説明文が掲載されていました。
パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合に診断されます。
認知(ものの捉え方や考え方)、感情のコントロール、対人関係といった種々の精神機能の偏りから生じるものです。
「性格が悪いこと」を意味するものではありません。
これまでマタニティブルーだとか、妊娠前はPMS(月経前不快症状)だと思ってがまんしていた症状には、もしかしてまったく別の理由(パーソナリティ障害)があったのか!?
そんな可能性を感じた私は、なぜかちょっと元気になったのです。
たぶん厚労省サイトの最後の文章(「性格が悪いこと」を意味するものではありません。)の影響でしょう。
自分のことを、「心が幼くてわがままな性悪人間」だと思っていたのに、「そういうことじゃないよ」と言ってくれているんですから!
お上公認の「言い訳」を授かった気分になっていたんだと思います。
心の不調はホルモンバランスのせい。受け入れるしかない
そして本日、心療内科へ。
お医者さんに向かって患者が「私はこういう病なのだと思う」と伝えるのは本当に不躾です。失礼です。
過去、PMSで悩んでいるときに婦人科女医さんに
「あなたがPMSかどうかは私が判断するんです!」
と病室で叱られたことがあるので、ちょっとトラウマ。
それでも、これまでのお付き合いがあることも踏まえて、心療内科のお医者さんに「パーソナリティ障害っていうのを見つけてですね……」と伝えてみました。
先生は嫌な顔ひとつせず、諭すようにゆっくりこう話されました。
「やままさんは大丈夫! 私がこれまで見ているかぎり、妊娠前も生理のとき以外は問題なく過ごせていますから。
ホルモンバランスの影響を受けやすいんだって自覚されているし、それで十分です。
仕方ないことですから自分を責めないでください。
マタニティライフって幸せそうに見られるけれど、体内ではいろんな変化が起こっている一大事なんです。
マタニティブルーはどうしようもないことです。うまく受け流すしかないかな」
すでに妊婦でも服用できる薬は処方してもらっている状態です。
要は「できるのはここまで」ということ。
あとは自分の性質だと割り切って、うまく付き合っていくしかない。
先生の言葉を聞いて、笑顔で「まあ、そうですよね~アハハ」なんて返事をしつつ、正直なところがっかりしました。
「病気」であれば医者が治してくれる!という他力本願
でも待合室に戻ってふと気づいたんです。
なんでこんながっかりしているかって、「ここに来れば、魔法のように自分の不調を治してくれるに違いない」と思っていたからだ!
もしくは、免罪符としての病名(パーソナリティ障害)を授かれると期待していたからだ!
……それって、違うよな。
暴れているホルモンも含めて自分です。
困ったさんな性質も自分です。
手軽に矯正してやろうなどという発想があまりにも浅はかでした。
そもそも、こんなに困っているくせに「ホルモンとはなんぞや」を把握していないことにも気づきました。
自分でよくわかっていないもののことを、他人に押し付けて「いい感じに治して!」って、そりゃひどい話だよなあ。
これからも一生つきあっていくホルモン問題です。
時間にゆとりのあるいまこそ、勉強のタイミングだ!
専門家になろうというわけではありませんが、自分のこれからの生きやすさのためにも、一般人が知れるレベルのことだけでもちゃんと知っておこうと思いました。
妊娠してからというもの、「何かをしたい」という気持ちが湧くことなんてほとんどありませんでした。久々の「やりたいこと」です。
早速、図書館のサイトから数冊をレンタル予約。
将来、「あのときちゃんと調べておいてよかった!」と思えるといいなあ。
心療内科も気軽にお世話になっていいんだ
そんなわけで、心療内科ってありがたい場所です。
内科と名がついているくらいなので、この時期だとインフルエンザの予防接種なんかも、ついでにお願いできてしまいます。
これまでカウンセリングルームを「みんな気軽に使えばいいのにな~」なんておすすめしていましたが、保険適用外ってなかなかお財布的に厳しいですよね。
それだけで「気軽さ」はなくなります。
心療内科こそ「もっと気軽に頼ればいいのに」な場所ではないでしょうか。
先生からせっかく気づきをもらったので、ホルモンバランスのことについて、まずは本を読んで知識を増やしていきたいと思います。
妊娠後期もガンバロー
▼この本、読みたいのに図書館になかった…!