マクドナルドの業績悪化が止まらない。
サラ・カサノバCEO、8月の就任以降、踏んだり蹴ったりである。
大殺界の最中なのだろうか。
いちマクドナルドファンとして、どうにか彼女を励ましたい・・・
■せめて、客らしく
そんなことを思ったところでサラちゃんに会いに行けるわけでもなし、英語も喋れない。
客は客なりのやり方でマクドナルドにエールを贈ろう、ということで夕食をマクドナルドで楽しむことに。
目当ては10月のキャンペーンメニュー「イカスミバーガー」。
「引き続き迷走中」
「バーガーキングの黒バーガーのパクリ」
「美味すぎる」
TVでもWEBでも、多種多様な反応とともに話題になっている新バーガーである。
●イカスミバーガーだけじゃない!ハロウィン3兄弟
各所で取り上げられているのは、見た目のインパクトが強い「イカスミ」ばかりだが、実際には「ハロウィン」をテーマに3種のキャンペーンメニューが展開されている。
■お金をくれなきゃイタズラしちゃうぞ!クーポンフル活用でも1,000円超え
※他店の照明の影響でコーヒーが黄色になってしまいました、お許しください
この日の夕餉(ゆうげ)は左から、
- マックフルーリー パンプキンオレオ®(276円/238kcal)
- プレミアムローストアイスコーヒー(S)(100円/6kcal)
- カマンベール チキンフィレオ(単品370円/482kcal)
- イカスミバーガー(単品370円/580kcal)
合計1,116円/1,306kcal
合計1,116円 ⇒ 1,070円に!
「しっかり食べたいとお金かかっちゃうし、セットだけだとちょっともの足りないんだよね。満足感がないって言うか」
「ファストフードだから安くなってる感じはしない」(街の人)
今回の1,000円超えを高いと取るか、安いと取るかは、内容量と味次第である。
今年展開された他のキャンペーンメニューでやらかしてしまっているだけに、2つのバーガーBOXの中身が気になるところ。
※やらかしてしまった過去はこちらから
※当ブログでもレポートいたしました
●(内容量)アンサーチェック
「ハロウィン」をテーマにした、かわいいパッケージ。
左がカマンベールチキンフィレオ、右がイカスミバーガー。
(推測するに、度重なる社内会議の末、「イカ」感は主張しない方向になったのだろう)
オープン!
なかなかのボリューム。
私の目がマクドナルドに対して甘いのかもしれないが、アボカドバーガーの失敗はきちんと修正されたようである。よかった。
箱の内側を見れば、肉の種類が一目瞭然。
「MADE FOR YOU」が胸に沁みるぜ・・
■いただきマクドナルド
さっそくイカスミバーガーを実食!
・・・ではなく、まずは、
●前座:マックフルーリー パンプキンオレオ®(276円/238kcal)
こちらから。
注文して席についてすぐ撮影したにもかかわらず、ドロドロ気味。
半溶けアイスがお好きな方にはたまらない食感だろう。
※たぶん、柴崎コウさんとか
アイスは固いまま食らい、飴は舐めずに噛み砕く派!・・・となると、この時点でややテンションは下り坂だ。
オレオ®のサクサク感とソフトクリームのなめらかさを、自然なコクと甘みが特徴のパンプキンソースと共にお楽しみいただけます。
※オフィシャルサイトより
とのことだったが、口の中でとろけているはずのパンプキンはあまり自己主張してこない、控え目なキャラであった。
ソフトクリームそのものも甘いし、パンプキンソースももちろん甘い。
オレオに至っては、己の苦さを主張するも実は甘いという、「私サバサバ系だからさー」と宣言する女性ほど女子性が高い、みたいな存在感を発揮している。
溶けて「汁状」になるのが嫌だったので必死に食べたら、口の中が甘さで飽和状態。
うーん・・・
もともとマックフルーリーシリーズがお好きな方や、とにかく甘党という方にはおすすめだが、100円のソフトツイストで十分な気がする。
実に久々にマックフルーリーをいただいて、改めてソフトツイストの偉業を知った心地である。
値段も大きさもコーンの軽さも、とにかくちょうどいい。
未体験の方はぜひどうぞ。
■イカスミ、カマーン!両者を「上から」目線でレポート
ここからが本題、新バーガー2種のご報告である。
\カマーン!/
基本となる味や見た目については、各種ニュースサイトやブログの数々でレポートが掲載されているので、そちらをご参照いただきたい。
本ブログではあくまでも「上から」のレポートをお届けする。
マックフルーリーとの対峙を終えた今、私には・・・
※持参したウェットティッシュで除菌済
スプーンという武器もある!
いざ行かん、ハロウィンマクドナルドという戦いのロードを!
●カマンベール チキンフィレオ(単品370円/482kcal)
まず餌食となったのは、イカスミバーガーというエースのせいで全然目立てない、カマンベールチキンフィレオ。
白いバンズがおいしそうだ。
では早速・・・必殺・バンズめくり!
白いソースがマヨネーズにしか見えないが、ぺろりと舐めてみれば確かに「カマンベール風」。
これはぜひとも、ポテトにつけて食べてみたいところ。
ただ、チーズというには食感がマヨネーズそのものなので、もう少し固めでも良かったかもしれない。
タマネギとレタスの量もそれなりに多く、この時点で結構満足である。
バンズはふんわり、かつモチっとしており、非常に気に入った。
カマンベールソースとともに野菜を平らげると、待ち受けているのは
チキンフィレオのチキン(タイ産)。
唯一無二の武器、スプーンをフル活用していただいてみると、
サクサク!分厚い!モソモソしてない!
びっくりした。うまい。
これ、うまい。
チキンの下にもカマンベールソースが入っており、その相性が実に良い。
ベーシックなチキンフィレオよりも、ずっとおいしい。
・・・そう、おいしい。
その上、見た目にも安定感があるだけにツッコミどころがない。
それがこのハンバーガーの弱点なのだろう。
真面目にやっているのに、辛いね、カマンベールフィレオくん・・・(同情)。
●イカスミバーガー(単品370円/580kcal)
いよいよ、ハロウィンマクドナルドディナーもクライマックスのとき。
噂のイカスミバーガー、その「黒」のインパクトは絶大だ。
しかし相手は丸腰、我にスプーン。
まずは必殺・バンズめくりだァ!
フライドオニオンのほとんどが、鮮やかなオレンジ色がまぶしい「チポトレソース」に奪われてしまった。
「チポトレ」とは、メキシコ料理で使われる「熟成した唐辛子の燻製」とのこと。
今回のために念入りに開発されたと思われるスペシャルなソースである。
辛いのはあまり得意じゃないなあ、と思いつつも舐めてみれば、すごく濃くした「ドンタコス」のような味だった。
後味に唐辛子の辛味がピリリ。
真っ黒なバンズは「黒ゴマの香ばしさ」が特徴だそうだ。
おいしいのだが、カマンベールチキンフィレオのバンズがあまりにも好ましかったため、「パサパサしてるなあ」という感想にとどまってしまった。
されど、先ほどのチポトレソース少量とフライドオニオンを添えればグンとおいしさアップ!
ソースパワーは偉大である。
続いて、メインディッシュの「ビーフ」。
その下に敷かれた黒いソースこそが、「イカスミソース」!
「桃屋の”ごはんですよ”の味」などと聞いていたが、甘みの強さは確かにそれに近しいような。
しょっぱい、味が濃いという感想も挙がっているが、犯人はイカスミではなくチポトレだと思われる。
黒さ以外は「イカスミソース」と名乗られてもピンとこないというのが本音。
もうちょっと磯臭くないと「イカスミ感」が醸成できないのではないだろうか。
しかしそこを追求すれば好き嫌いがハッキリ出てしまうだろうし、ファストフード業界の王者の「味づくり」というのは難しいところだ。
ご担当の方々の苦労を察するばかりである。
さて、ビーフについては毎度お馴染みのモソモソぶり。
他のハンバーガーで使われているものと全く同じ。
工夫されている点は、2枚の(ペラペラの)ビーフにチェダーチーズが挟まれていること。
上記写真だとわかりにくいので、側面写真をどうぞ。
マクドナルドお得意の「無駄に重ねてカロリーUP!でも満腹感はあげないよ」テクニックである。
イカスミバーガーの熱量・580kcalの大半は、このビーフパティ&チェダーチーズ部分が原因であると思われる。
食べ終えても満腹感がなく、それだけのカロリーを摂取したことが信じられない。(このハンバーガーに限ったことではない・・・恐るべしビーフパティ)
「黒魔女がハンバーガーにいたずらをしたら?」をイメージしたハンバーガーです。
※公式サイトより
黒魔女のいたずらも、たいがいにしていただきたいものである。
物足りなさを感じても、おかわりを買い求めてしまったら負けだ。カロリー過多。
それは心しておきたい。
なんだかんだと言いつつも、ビーフに甘いイカスミソースをつけながら、チーズを絡ませながら、そして味の濃いチポトレソースを添えながら、おいしく完食。
ああ、ビーフパティを嫌いになることができない・・・。
マクドナルドファンの期待を裏切らない、ジャンクフード感の強いハンバーガーだと言えよう。
●せっかく両方買ったので
カマンベールチキンフィレオのバンズに、イカスミバーガーのチポトレソースとフライドオニオンを。
せっかくなので、イカスミソースもかき集めてホワイトバンズとともに。
イカスミバンズに、カマンベールソース。
そんな「エクスチェンジ食い」も堪能。
ハンバーガーとしてのプライドを粉々にしてしまった罪悪感も薄く抱いているが、それにしても、白いバンズがおいしい。
そうこうしているうちに、3品すべて完食。
万が一残してしまうことになったら勿体ないし・・・ということでテイクアウト用の袋をもらっておいたが、当然の如く、その出番はなかった。
正直を申せば、「こいつ食いすぎwwww」とバイトのお兄ちゃんに思われないようにするための偽装工作にすぎなかったのだ。
レンタルビデオ屋でエロビデオを調達するとき、上に重ねるためだけに借りるビデオと同じである。
人はそれを「無駄な抵抗」と呼ぶ。
こんな小さなところで恥ずかしがってどうするか、私よ。
■これからどうなる、マクドナルド
完食して思ったこと、それは
「費用対効果ならぬ、”熱量対満腹感”は低い」
ということ・・・。
ただ、単品370円という価格設定は割と妥当な金額だと思われる。
なにせ、ドトールのミラノサンドなんて410円の時代だ。
そう、問題は1,000円超えではない。1,000kcal超えだ。
しかしその背徳感こそがマクドナルドブランドの魅力!
変にヘルシー路線に走らず、王者マクドナルドの道を突き進んでもらいたい。
ところで、今回の新バーガーのコンセプトを公式サイトより引用すると、
「チキンフィレオがお化けに仮装をしたら?」をイメージしたチキンバーガーです。
「黒魔女がハンバーガーにいたずらをしたら?」をイメージしたハンバーガーです。
・・・マクドナルドが迷走しているのであれば、それはハンバーガーではなく、
「キャラ設定」ではなかろうか。
いつからこんな、夢と魔法の王国風の装いになったのだろう。
サラちゃん、もしかして結構ファンシーな御方なのでは・・・。
今後もファンタジック路線を貫くのか否かは、注視していきたいところだ。
ヘルシー路線以上に危ない傾向である。
取り戻せ、王者の貫録!
何はともあれ、色々あったけれどアイ・ラブ・マック。
これからも日々足を運ばせていただく所存である。
今後のキャンペーンも楽しみにしています。