糖質制限を始めると、夜の飲み会以上に昼食に困る。
なにしろ、炭水化物不要なのだ。
パスタやピザがメインのイタリアン、行列ができるラーメン店、どれもこれも縁遠くなる。
魚ならOK!と思って和定食屋に入ろうものなら、「大盛無料」という4文字のホスピタリティとともに米飯が差し出されるのである。
「ごはん要りません」と宣言することにも慣れたが、どうしても割高感が拭えない。
その点、銀座7丁目、東銀座付近にある懐石料理屋さん「香季庵(こうきあん)」はすごい。
上司が連れて行ってくれた、おしゃれなお店。
美しいお店構えを鮮やかに裏切る、ボリュームたっぷり&気が利きすぎているランチに衝撃を受けた。
ランチタイムは魚・肉の定食メニュー。
ハンバーグがイチオシのようだが、周囲を窺っていると、唐揚げ定食を注文されている方も多かった。
ほか、日替わりの魚料理はブリカマなどが提供されることも、
しかしそれより、目を見張るのはこのシステム。
ごはん、味噌汁、漬物、サラダは、オール・セルフサービス!
すべては自己責任!
ごはん無しでサラダたっぷりという選択が可能!!
ましてやたった100円を追加するだけで、ドリンクも飲み放題。
悩んだ挙句、「疲れているときこそ揚げ物」の精神にのっとり、「カレイの天ぷら」をお願いすることに。
食べ放題ゾーンを心の底から楽しむ
まずはサラダから。
ドレッシングは和風1種。
サラダの奥には柴漬けもあった。
さらにその隣には、調味料セット。
塩、マヨ、ケチャ!
なんかもう、うれしい。いろいろ楽しめそうな気がする。
続いては、ごはん。
スルー。
その横には、味噌汁。
しかも・・・
お揚げとわかめが入れ放題だ!!
うわあああうれしい。
しなびた具が、おたま3スクープに対し体積2㎤くらいしか入っていないケチケチ味噌汁とは訳が違う。
わかめがもはや歯ごたえを失い、「藻」と化しているようなフリー味噌汁とは一線を画している。
このあたりから、感動で震えはじめていた。
興奮ともに盛り付けた結果が、こちら。
ポイントは、サラダにドレッシングをかけず、柴漬けを乗せたところ。
キャベツは白米の代替品としてフル活用だ。
なにかいいことがあるかもしれないので、塩とマヨネーズも持ってきておいた。
天ぷらのボリュームがすごい
メインディッシュであるカレイの天ぷらがまた、すごかった。
このボリューム!
1個につき、女性のゲンコツ半分くらいの大きさはあったんじゃなかろうか。
それが5~6個、どーんと。
この日は冷奴が付いていた。
ミニ副菜は、日によって違うようである。
タレを別添えにしてくれているのも、うれしいなあ。
そのおかげで冷奴だけでなく、
こうやって、サラダにかけて楽しむことだってできるんだから!
そして、サラダゾーンにあった「塩・マヨ・ケチャ」も大活躍。
カレイの天ぷらをいろんな味付けでいただくことができる。
まずは、塩で。
がぶりと噛みつくと、カレイの脂がしたたり落ちた。
受け皿として、野菜てんこ盛りのサラダ皿を口元に用意していた私の完全勝利。
ジューシーでこってり、カレイ天、うまーい!
サラダ皿から、生野菜を口の中に追加投入。
脂っこさが緩和されて、これまたうまい。
続いて、マヨネーズと。
こってりの極み、うまーい!
冷奴に添えられていたおろしポン酢でさっぱりいただくのもまた、格別だった。
いずれにしても、天ぷらだけだとなかなかヘビーな味わいなので、サラダとのコンボ技がキモである。
銀座で1,000円でここまで満足できるとは
ドリンクバーをつけていたので、コーヒーも散々いただいた。
それでもたった1,000円だなんて、泣けてくるじゃないか。
きれいだし、ごはんカットもできるし、野菜がいっぱい食べられるし、なによりメインディッシュの量がたっぷりだし、こんなに気が利いていていいのかしら。
15時ラストオーダー、15時半まで営業というランチタイム設定も涙が出るうれしさ。
みんながみんな、12時~13時台にお昼を食べられるわけじゃないんだ!
東銀座で打ち合わせが長引き、お腹がすいてしまったら、ぜひとも香季庵さんを選択肢のひとつに加えてほしい。
ちなみに、平日だけでなく土曜日もランチ営業をしているらしい。
新橋演舞場や博品館劇場に行く前にも、お世話になります。
ワインや日本酒もいろいろ揃えているようなので、夜の接待でもお世話になれそう。
2階建てで80席近くあり、個室も備えている様子。
でもまずはランチ制覇から!
次回は鶏のから揚げをいただきに、行ってきます。