こんばんは、ムーンシャインダンスの時間です。
ムーンシャインダンス、ご存じでしょうか。かのスーパーデュオ・accessが93年にリリースした4枚目のシングルです。
なにも言わずにぜひプロモーションビデオをご覧ください。悲しい気持ちのときほどおすすめです。
ちがう、月餅のことを話したいんだ
いい具合に腹筋に刺激がいったところで本題です。mooncake、すなわち月餅の話をしたいのです。
タイは中華圏同様に、中秋節を月餅で祝う習慣があります。なにがどうなって、あんなに奥歯にねちねち詰まるハイカロリーフードのまつりになってしまったのかはわかりませんが、9月はいたるところで月餅が販売されています。
日本のバレンタインデーフェスタとほぼ同じです。ホテルでもコンビニでもショッピングセンターでもどこでもチョコが売られているあの感じの、月餅版です。家族で月餅を食べながら月を見るのです。日本は「だんご」程度でよかったなと思います。
スタバでも月餅が売られている
なんとスタバでも月餅が売られていました。4個買ったら、専用のカンカンに入れてくれます。せっかくなので私もひとつ購入しました。フレーバーはいろいろあったのですが、
ドリアン味にしました。
タイでは、ドリアン味の月餅は割とメジャーなんだそうです。そして私は道端で立ち食いする程度には(タイで食べる)ドリアンが大好物です。
なにも説明しなくても「スタバの月餅」であることがよくわかるデザイン。
実は手のひらくらいの大きさがあります。厚みも重みもすごく、ひとりではとても食べられる気がしなかったので知人宅に伺う際に持参しました。
カット。
まんなかの黄色いのはタンファンという卵の黄身だそうです。いま私はこの知識を得ています。食べているときはまったく知りませんでした。調べながらこれを書いています。塩漬けにしたアヒルの卵なんだそうです。
タンファン、と書いていればどうしたってドンファンと書きたくなり、そこまできたら2018年のうちは「紀州の」と言いたくなってしまうものです。
しかしこの月餅にはそう言わせない力がありました。「奇臭」の力です。
臭かった。ドリアン味だなんて謳わないでほしい。ドリアン臭でしかなく、味はドリアンに追いついていません。
あの完熟したなんともいえぬ発酵臭と、奥歯にねちねち詰まる食感を掛け合わせてみてください。その答えは地獄です。
ドリアンだと予め知っていると身構えてしまいますから、なにも言わずに周囲に食べさせました。月餅だ、と言いながら口に入れ、咀嚼し、少し間をおいて「……くさい」のひとことが口からこぼれおちる様はたまらないものでした。
皆がほんの一切れしか口にすることができず、食べ物の神様に謝罪をしながら、残りを廃棄したのであります。
なぜドリアン味なんて作ったんだ。あれが本当にドリアンの味だと思っているのか?ドリアンに失礼というものです。見くびるなと怒鳴られても仕方がない、そんな出来でした。
でも本物のドリアンは大好きです。ホテルに持ち込めないのが非常に苦しいところですが、来年もぜひタイでドリアンをいただきたいと思います。ドリアンかき氷もです。