流行も若干落ち着いたように思われる「おから」。
私はいまだに、おからを粉末状にした「おからパウダー」を毎日欠かすことなく愛用している。
以前の記事では、「どろっとしたものに混ぜる」という利用法をご紹介した。
が、それだけでは飽きるのが世の常、人の常。
そこで、クックパッドで選び抜いたズボラメニューを実際につくった記録を「おか楽レシピ」としてご紹介していきたい。
巷に溢れる「簡単レシピ」「お手軽レシピ」と一緒にしてもらっては、困る。
手軽などと言っておきながら、バルサミコ酢やらナンプラーを求めるようなあいつらとは違う。
本物の「楽」についてもお伝えできれば幸いである。
■お手本メニュー
クックパッド内でも「話題のレシピ」として注目を集めたこのレシピ、タイトルだけでは内容がわからないが、決してスライムではなく、蒸しパンのようなものができあがるとされている。
(”キングスライム”は、レシピ考案者のハンドルネーム)
材料 (12個分(1個43kcal))
おから 150g薄力粉 70g砂糖 30g水 30cc
これは、すごい。
卵と牛乳のない我が家のためにあるレシピ。
その上、考案者コメント欄には
ほんのり甘くてお団子みたいです。私はどうしても夜中に食べたくなったとき・イライラしたとき・お菓子をお腹いっぱい食べたいときにこれを食べます。全部食べても520kcal。夜にこれ2~3個とお茶をたっぷり飲んで2ヶ月で合計-4キロでした!
との魅力的な文字の羅列。早速挑戦だ!
・・・と、その前に、薄力粉を買いに行ってくる。
■第1試合
まずは材料をボウルにあける。
おからパウダーは、3~4倍量の水で戻すと「生おから」になる。
おから150gと同量にするため、パウダーは30gを使用することにした。
ここに水を120g注いで混ぜれば、150gのおからの出来上がり。
続いて、薄力粉。
ウン年ぶりに買ったので、開け方を間違えた。
※キリトリ線が泣いている
そんなミスには目もくれず、薄力粉70gと、砂糖(ここでは黒砂糖を使用)30gを出したボウルに先ほどのおからをIN。
水を入れてこね合わせ、あとは電子レンジで5~10分チンするだけというお手軽さ。
なんて簡単!と感嘆していたはずなのだが、レシピには、肝心の「レンジのワット数」について明記されていなかった。
7秒くらい悩み、結局は
電子レンジなんて、基本的に「強(750~1000W)」だろ!
ということでレンジに放り込み、出来上がったのがこちら。
表面が、カッピカピ。
色も心なしか「カピバラさん」である。
※こちらの御方です
なんでも見かけで判断するのは愚の骨頂。
ひとまずザルの上に移し、熱を冷ましながらちぎって食べる。
食感はとても・・・シギシギしている。
カピカピでシギシギだ。
敗因は2つ。
1)小分けにしなかった
クックパッドで紹介されている写真では、このカタマリを小さな団子状に分けていたにもかかわらず、カタマリごとチンしてしまった。
当然、熱の入り方が悪くなり、中心に行けばいくほど生焼け感がある。
2)電子レンジには弱も中もある
「電子レンジ=「強」」というのは、ズボラな独り暮らし人間ゆえの思い込みだ。
買ってきた惣菜をチンすることしか知らないから、こうなる。
調理道具としてレンジを使用している人ならば、「ここは「中」!」という判断ができていたのかもしれぬ。
■第2試合
翌日、私はリベンジに燃えた。
まずは前回同様、材料を一気に混ぜ合わせる。
規定量だと、小さな団子が12個程度作れるらしい。
それほどの説明があったのに、なぜ前回カタマリごとレンジに入れたのかと心から悔やむが、過ぎたことは仕方ない。
この日は12個もいらない気分だったので、規定量の3分の2の量をボウルにあけた。
具体的には、
・おからパウダー25g
・薄力粉 50g
・砂糖 20g
・水 100g強
である。これをスプーンでこねると、
こんな感じでひと固まりに。
まとまりにくければ水や粉を少し足してみてもいいだろう。
これをスプーンで6等分して、
チン。
おお、結構おいしそう。
食べてみるとほんのりと甘さを感じて、ふんわりとはいかないまでも、「食べごたえのある蒸しパン」として満足度が高かった。
砂糖の代わりにプッチンプリンを入れてみた、といったレポートも見つけたので、この蒸しパンはこれからも応用を効かせて遊んでみたい。
冷凍保存もできるそうで、大変おすすめ。
水分をたっぷり摂りながら食べると、かなりの満腹感が得られる。
ぜひお試しを。
今後もおか楽レシピを開拓し、ご紹介していきたい所存である。
※おからパウダーを買うならここが絶対おすすめ!