言いたいことやまやまです

有名人になりたかったけれどなれなかった30代半ばの凡人女による愉快な生存報告

やままあき

Author:やまま (id:yamama48)

1985年生まれのインディーズエッセイスト(子なし専業主婦)。
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最近読んだ本のご紹介と、おすすめ小説・エッセイ情報を大募集!

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昨年からじわじわと取り組んでいたことがあったのですが、挫折してしまい、かなり、そうとう、まいっていました。

少なくとも8月いっぱいは休養期間にしよう(会社辞めてからずっと休養中みたいなもんですが)と思い、久々に本をいろいろ読んでいます。

 

 

最近読んだもの

私はとんでもなく「相対評価マン」であり、自分で自分の価値を認めることができません。「挫折」×「相対評価」の相性はすごくよくて、ほんとうにへこみます。私はダメ人間だ、もう終わった、という思考にすぐ入ります。

山田詠美『ぼくは勉強ができない』

そういうときに読みかえすのが山田詠美さんの『ぼくは勉強ができない』です。

ぼくは勉強ができない (文春文庫)

ぼくは勉強ができない (文春文庫)

  • 作者:山田詠美
  • 発売日: 2015/06/05
  • メディア: Kindle版
 

本の紹介文には「高校生の秀美くんの痛快な青春物語!」的なことが書いてあったように思うのですが、青春物語を求めている人ではなく、私と同じような相対評価メン(複数形にしました)に読んでほしいのです。

絶対評価で生きることの格好よさ。「ひとと違う自分」に酔いたいという素直な気持ち。ぜんぶ認めてもらえるような心地になれる名著です。

社会人になりたてのころ、尊敬する年上の友人がくれた本だというのもあって、たぶん人生のなかで大切な本ベスト3に入ります。相対評価のめがねをかけて粋がっている私を見かねて、この本をくれたんだろうなあ。

太宰治『斜陽』

落ち込んだとき、落ち込んでいる自分にうっとりさせてくれるのが『人間失格』です。ああ、恥の多い人生!

実はほかの太宰作品はろくすっぽ読んだことがなく、初めて『斜陽』を読みました。

斜陽

斜陽

  • 作者:太宰 治
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: Kindle版
 

これまた、うじうじしている自分にうっとりすることができました。直治の弱さ。熱い想いを抱えつつもそれを自力で表現できず、麻薬に頼ってどんどんままならぬようになっていった末の「ぼくは貴族です。」はたまりませんでした。あと母親をかたくなに「ママ」と呼ぶところ。

葉蔵さんのときもそうでしたが、どうにもこの弱い子たちと自分の共通項を無理やり探し出して、「おセンチ自慰」をするくせがあるようです。悲劇のヒロインごっこです。『こころ』の「先生」あたりも好物です。

それにしても、どんなに金を積まれても上原さんとの情事は御免こうむる。

ところで斜陽を読むにあたり下記の本を購入したのですが、おすすめのお話があったら教えてください。『ろまん燈籠』は読みました。身体が弱いイケメンの次男坊がよいです。

森鴎外『高瀬舟』

図らずも、弟を殺害してしまった兄の話。

しかしこれは本当に殺「害」なのか? いわば殺「善」ではないのか? ということで、昨今の安楽死問題と重ねてレビューを書く人もおられましょう。

本を読み慣れていない人間(私のことね)というのは浅はかなものですから、そこまでに考えが至らぬまま、あっけなく話が終わってしまって、そのあっけなさにちょっとした感動を覚えました。

ほんとうにあっさりと終わる。余韻に浸る間もなくさらっと終わる。これがクドクドと比喩表現たっぷりに描かれていたら読後感はまったく違ったし、ここにメモを残すこともなかったでしょう。

自分の状況が状況なだけに、主人公の「足るを知る」の姿勢にいろいろと考えさせられるものもありました。

私は立派な仕事をしているでもないし、金も稼げていないし、子どもももうけていないし、ないないづくしだけれど、愛してくれる家族と仲間がいてなにが不幸か。「ああ、直治、あなたの気持ちわかるわ……!」なんて顔してたのが恥ずかしい。

高瀬舟

高瀬舟

  • 作者:森 鴎外
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: Kindle版
 

福澤徹三『侠飯』

いつだったかセールのときに買ってそのままにしていたものです。

生瀬勝久主演で2016年にドラマ化もされていて、それがおもしろかったので買いました。(ドラマには高畑淳子の息子も出演しており、そのさなかに彼が「やらかした」ので編集は大変だったろうと思います。)

グルメなヤクザに居候された三流大学就活生の日々を描くものです。

せっかく手元にあるんだから、くらいの気持ちで読みはじめましたが、思いのほか元気が出ます。ヤクザの柳刃組長が語る、食と生き方への助言が沁みる。

就活生が、少しずつやんわりと自分の弱さを受け入れられるようになっていくようすに励まされました。

好評だったのかシリーズは5巻まで出ているのでまた買ってみよう。漫画版もあります。

侠飯 (文春文庫)

侠飯 (文春文庫)

  • 作者:福澤徹三
  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: Kindle版
 
侠飯(1) (ヤングマガジンコミックス)

侠飯(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

劉慈欣『三体』

SFにはまったく興味がないと思っていたものの、これだけ話題になっていると気になります。中国の文化にも文革にも物理学にも明るくないので絶対に「読む」ことはできない、と思い、Audibleで「聴く」ことにしました。聴き終えるまで15時間以上かかります。

この作戦は功を奏しました。わからないところはぼーっと聴き流せばよいのです。それでも、ものすごくおもしろかった。

天体やら物理やら、そういうことに詳しい人が読み聴きすればもっと楽しめるのだろうなと思うと悔しくもなりますが、まあ仕方ない。

キャラクターがたくさん出てきて、みんな(当然ながら)中国人なので読み進めていくうちに名前で混乱するとの話もありましたが、それもAudibleなら、プロが声色を変えてくれるのであまり気になりません。

刑事の史強(見た目は銭形警部だと思っている)がかっこよすぎて、登場するたびに歌舞伎さながらの掛け声を発したくなったほどです。

絶対にキャッチコピーに「映像化不可能と言われた」と書かれるであろう映画化やアニメ化を心待ちにしています。VRゲームの世界観など、ぜひ映像として観てみたい。

Audibleは初月無料キャンペーンをやっているので、ぜひ三体をダウンロードしてしまってください!

聴き流してしまったぶんを補完するべく、紙の本も購入予定です。

▶Audibleの詳細は こちら からどうぞ

三体

三体

  • 作者:劉 慈欣
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: Kindle版
 

読んでいる最中(2020年8月27日時点) 

三浦しをん『舟を編む』

これもいつだかセールのときに購入しておいたものです。話題になっていた映画を観ることもなく今日まで生き延びてきてしまったのですが、読みはじめてよかった。続きが気になって一気に読むタイプのものではないけれど、癒やされます。

辞書編纂に勤しむ主人公・馬締くんの同僚でお調子者の西岡くんが抱えているコンプレックスの部分を読んでいるのですが、

なにに対してもさして入れこめず、無難に仕事をこなすもはかばかしい評価は得られず、常に他人と能力を比べてはあせっている。

役にも立たないプライドばかり肥大してっから、俺は「なりふりかまわず」ってのができないのかもしれないけどな。

……共感が止まらなくて涙が出るかと思いました。これを映画ではオダギリジョーが……と思うと観ないわけにいきませんね。 

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

 
舟を編む(上) (ITANコミックス)

舟を編む(上) (ITANコミックス)

 
舟を編む

舟を編む

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

三島由紀夫『金閣寺』 

読書嫌いの文学部生だったので、生まれてこのかた一度も三島由紀夫を読まずにきてしまいました。

やっぱりこれが有名だし……と思って手を出したものの、彼の筋肉写真を思い出しては己の「読書筋」のひ弱さを実感しております。

一行一行が重い。美しい比喩表現や情景描写の言葉がめいっぱい詰め込まれているので、さらっと読み流せないのです。

わからなくてもいいから、ひとまず一度は読んでみます。筋トレ、筋トレ。

金閣寺 (新潮文庫)

金閣寺 (新潮文庫)

 

読破を挫折した本

『高瀬舟』の流れで調子に乗って『舞姫』もダウンロードしましたが、言葉が難しくて挫折。島崎藤村の『破戒』もふりがなが古くて見た目の抵抗感が拭えずいったん挫折です。

舞姫

舞姫

  • 作者:森 鴎外
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: Kindle版
 
破戒

破戒

  • 作者:島崎 藤村
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: Kindle版
 

いつか読もうと思っていた『蟹工船』も、頭のなかで情景描写がしづらくて挫折。まずは映画版を観てからのほうがいいのかな……

それにしても、小林多喜二が拷問で殺されていたことも知りませんでした。私には知らないことが多すぎる。

蟹工船

蟹工船

 

三体でSF系の表現もイケるようになったと思い、これまた買ったままにしていた小説版メタルギアソリッドに着手。なんと著者は伊藤計劃です。

が、ちんぷんかんぷんで読むのやめました。 これもAudible版があれば……と思いましたが、それならゲームやればいいのか。

おすすめの小説、エッセイを教えてください!

本をゆったり読んでいるうちに、じょじょに元気を取り戻してまいりました。 『斜陽』を最高のタイミングで読めたと思っています。

元気がないときはビジネス書ではだめですね。自己啓発本も。

そこで、よかったらおすすめの小説、新旧問わずご紹介いただけたら幸いです。全部は読めないと思いますが、「次にこれを読もう」という本があるのは幸せなことです。みなさんのご推薦ならなおのこと。ご協力いただけたらうれしいです。

ちなみにどうしても読んでくれ!!という本がある場合は、Eメール版のAmazonギフトを「yamama48★outlook.jp(★→アットマーク)」送ってくださったら絶対読みます!(笑)

Amazonギフト券 Eメールタイプ - Amazonベーシック

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  • 発売日: 2010/07/15
  • メディア: Ecard Gift Certificate
 

9月アタマに新刊電子書籍を出します!

かなり時間がかかってしまいましたが、3万字ほどのサクッと読めるエッセイ本をまた電子書籍で「やまま書房」から出版します。

その名も『妖怪べきねば ~「ちゃんとしなきゃ」が追ってくる~』です。内容はこのタイトルがすべて物語ってくれていると信じております。

原型となる原稿はnoteで無料公開中です。

note.com

これを削ったり書き足したりしながらブラッシュアップしています。もしお気に召したら電子書籍もチェックしていただけたらうれしいです。

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表紙のイラストは、イラストレーターで漫画家のマツキヨコさんにお願いいたしました。デザイナー不在のため、素敵なイラストを私が好き勝手に配置してしまったのですが、なんだかんだで、めちゃくちゃ気に入っています。

Kindle端末で最終チェックに入っております。こちらもよかったらご期待いただけますと幸いです!