刀削麺。
小麦粉という白い粉を水で練って団子状にしたものを、その名の通り刀で削って麺として食す中国料理。
うどん、すいとん、ほうとうといったモチモチした炭水化物にはめっぽう弱い。
食べ始めると止まらなくなるので、ここぞというときだけ食すようにしているが、刀削麺で有名な中華料理チェーン「XI'AN」で夏のメニューが登場したというので、これは行かねばというわけで訪問してきた。
辛いものは、何を食べているんだかわからなくなるので得意ではない。
ここはぜひとも、「バンバンジーのせ冷やし刀削麺」をいただきたい。
■注文
意気揚々と訪問したはいいが、いかんせん店内が寒かった。
確かに夏日ではある、が、冷房が効きすぎである。
しかし辛いものを食べている人が多い中、冷房を弱めてもらうのは申し訳ない。
「すみません、これをください」
きびきびとしたそっけない中華系美人女子はうなずき、その場を去っていった。
野菜刀削麺は、年がら年中食べられる一品。ありがたみゼロである。
されど、寒さには勝てなかった。
温かい刀削麺を食べることにはコツを要する。
ただでさえ太い麺は、どんぶりの最下部にある麺を食べるころには汁を吸いまくってブヨブヨになっており、モチモチ、シコシコとした食感が一切楽しめない。
伸びているせいで量も増えてしまっており、なんともいえない罰ゲーム感を抱えながらフィニッシュを迎えなければならないのだ。
終わり良ければすべて良し、という言葉があるからには、終わりが悪ければすべてが悪いわけで、刀削麺というすばらしい食品に対して悪印象を持っている人も少なくないように思う。
私にとって、刀削麺は大好物だ。あんなにおいしい食べ物を産んでくれた中国4000年の歴史に足を向けて眠ることはできない。
そこで、温かい刀削麺を最初から最後まで楽しくおいしく食べる方法をお披露目したく思う。
■いただきます
あっという間に、注文していた野菜刀削麺が到着。
メニューの写真どおりの品が目の前に現れた。
ここで興奮して、すぐにがっついてはならない。
急がば回れである。
ありったけの麺を、取り皿に移すのだ。
したがって、最初に取り皿を忘れずにもらっておいてほしい。
この下準備をおこなってから食べ始める。
あっさりとしたスープがおいしい。
パクチーいっぱいの野菜たちに魅かれるが、できれば浮気せずに麺をひたすら楽しんで欲しい。
野菜は、伸びない。
どんぶりの中の麺が減ってきたら、取り皿に移しておいた麺を補充。
つけ麺感覚で楽しんでいただいても、もちろんOKだ。
ひとしきり食べると、ちょっと飽きも出てくるので野菜も楽しんでいきたい。
そろそろ、フィナーレ。
最後まで、モチモチ感覚を失うことなく食べることが出来た。
早食いが苦手な女性には特にイチオシの食べ方である。
周囲からの「えっ、なにしてんの」という視線さえ恐れなければ、最高においしい刀削麺をお楽しみいただける。
ぜひ強い心とともに挑戦していただきたい。
■刀削麺ニュース
古いニュースで恐縮だが、料理人もびっくりの「刀削麺ロボット」の話題で本日の日記を締めくくる。
※記事
料理人泣かせの新発明! キッチュな見た目の「刀削麺ロボット」 | Pouch[ポーチ]
※映像2種
【映像】中国の「刀削麺ロボット」が日本に上陸?!wwwwwww - YouTube
異なる2種のロボット、共通してウルトラマン風なのは何ゆえであろうか。