本日を以って、2012年夏よりお世話になっていた料理教室を退会いたしました。
約2年弱と短い間ではありましたが、大変お世話になりました。
もっと学びたいことはあったのですが、料理以上に挑戦したいことに出会ってしまったのです。
たくさん悩みましたが、好物の「ひじき」をマスターし、本日のレッスンで「出し巻き玉子」を習得しましたので、辞めることを決意しました。
※今日作った、さんまの蒲焼入り玉子焼き(間違いなく、当分作らない)
■料理教室選びのポイントを振り返る
当時、お付き合いをしていたんだかしていなかったんだか、よくわからない異性に振り向いてもらいたく、入会したのでした。
冷蔵庫の戸を開けると、BRITAの水と少量の調味料群しか入っていない我が家は、異性をはねのけるオーラを放っていました。
最低限のことは学ばねばなるまい。
そう痛感して、料理教室を探しました。
教室には大きく分けて3種あります。
- 先生が調理し、生徒はそれを見てメモをとる型
- 生徒が少人数のグループに分かれて調理する型
- 生徒ひとりひとりが全て調理する型
大手のABCクッキングなどは2番に該当します。
「大手だから安心」「近所だから便利」などという理由だけではなく、自らの目的にマッチしているかどうかを検討しなくてはなりません。
私はイチから学びたかったので、3番の教室を探し、通いました。
おかげで、これでも実は最低限のことは(メモを見ながら)できるようになりました。
1番や2番では、そううまくいかなかったと思います。
1番は、既に料理の基礎を持っていて、さらなるステップアップを望む方におすすめします。
2番はいろんなクラスがありますので、料理の腕については考えなくて結構です。
「料理教室=コミュニケーションの場」と捉える方におすすめです。
(体験レッスンに参加しましたが、私には大変ハードルの高い雰囲気でした)
■なぜ辞めるのか
冒頭では「料理以上にがんばりたいことができた」という旨を書きましたし、それは真実ですが、それ以上に決め手となったのは「向上心が湧かなかったから」です。
料理教室に通い始めて間もなくして、件の異性との関係は途切れました。
私の勘違いだったのです。微笑ましい限りですね。
同時に私は「想い人を振り向かせるため」ではなく、「自分が食べるため」に料理を学ぶことになったのです。
私自身は、強烈な外食好きです。
店を探すこと、実際に訪れて店の雰囲気を楽しむこと、周囲の客や店員さんの会話を聞くこと、そしてなにより、店の料理を心から満喫すること。
その一連の流れの全てが生き甲斐です。
「自炊しておいしいものをつくって食べる」ことは、私にとって、外食の魅力には遠く及びません。
私自身のために自炊をする。
節約できますし、野菜を多く摂れば健康的でもあります。
しかし、本当に節約したければ食べなければ良いし、健康を気にするなら野菜をそのまま、ないし温野菜にして食べればいいことです。
料理をすると、洗い物が増える、台所が汚れるというデメリットも生じてきます。
私のために料理をしても、私は喜んでくれないし、褒めてもくれない。
健気に料理をしても、その努力が認めてもらえないというのは虚しいものです。
「いつかこの先(出会うんだか出会わないんだかわからない)大切な人のために、お料理を勉強したほうがいい」という提言をいただくこともありますが、あてのない未来のための努力というのは、ひたすらに辛いだけです。
だから、私は料理教室を辞めることにしました。
料理がしたい、うまくなりたい、そう思う日が万が一にもやってきたら、再開しようと思います。
■料理教室を辞めてわかった、「料理をおいしくするもの」
以上が退会の理由ですが、考えを整理して、改めて、料理をおいしくするものは何なのかがわかりました。
言うまでもなく、「思いやり」「相手を想う気持ち」です。
想いの先が見つからないこともあって、私には料理をする気力が湧かず、ただの「面倒な作業」としか捉えられませんでした。
外食が生き甲斐だと書きましたが、この世で最も好きなのは母の手料理です。
不恰好でも、CookDoを使っている日があっても、漏れなく絶対においしい。絶対にです。
そのおいしさの理由は、彼女が私を喜ばせようとしてくれているからだと、そう思うのです。
友人の家に行って、そこで振る舞ってくれる料理もおいしい。
たとえマ・マーのソースがかかっただけのパスタであっても、です。
家でひとりで同じものを食べているのとは違うのです。
その差はやっぱり「思いやり」ではないかと。
もしあなたの近くにおいしいごはんを作ってくれる人がいるなら、そのおいしさの理由は「あなたを想う気持ち」に間違いない。
■今後の活動
今後も食、特に外食を中心としたブログを書き続けてまいります。
外食のおいしさも、客を喜ばせようという気持ちの表れであると思うのです。
マクドナルドのようなファストフードチェーンであっても、儲けるためには客が食いつくものをリリースしていかなければなりませんから、やはり、おいしさの裏にはなんらかの「相手を想う気持ち」があるはず。(と、信じます)
ならば、私はこの拙いブログで、おいしい料理を提供してくれたお店のことをたくさんご紹介していきたいと思います。
・・・そして、「噂の東京マガジン」の「やってTRY」チームに遭遇しないよう祈るばかりであります。
※「会社辞めましたブログ」調にですますで書き綴ってみましたが、明日以降は元通り、ドライな文章でお届けしてまいります。