こんばんは、もっとブログのアクセス数が伸びるといいのになと思う時間です。
元HKT48、現モテクリエイター(モデル・タレント・YouTuber?)の「ゆうこす」こと菅本裕子ちゃんの「SNSで夢を叶える」を読みました。
彼女のことを知ったのは、20代の知人の女の子に「YouTubeとか見てんの?」と聞いたときのことでした。今年のGWくらいのことです。「ゆうこすのチャンネル見てる」と返答されてもさっぱりわかりませんでした。
調べてみれば「ゆうこすモテちゃんねる」というコスメレビューを中心としたチャンネルでした。概要欄には
男女問わずみんなに愛される、最強モテ女子を目指している人の動画です。
いさぎの良いぶりっ子です。
とあり、「ははあ、いま流行りのYouTuberね」くらいの認識だったのです。
しかし、ホリエモンとの対談、ダイヤモンド・オンラインでの記事掲載など……「インフルエンサー」として彼女の名を見かけるようになりました。YouTubeのみならずTwitter・Instagram・ブログ等のSNSを駆使して情報を発信する彼女は、同世代の女性から支持され、企業から注目される存在であったのです。
Twitter、Instagramを中心にYouTubeやブログをどんなふうに運営しているか、そして今に至るまでの紆余曲折が書かれています。ゆうこすファンはもちろん、特にInstagramでがんばりたいという方は参考になるかと思います。
私はTwitterもInstagramも好きではありませんが、ブログは好きです。5年目にして10万PV、もう少しがんばりたいところです。フォロワー(読者さん)を増やす秘訣のようなものがあるかもしれないと思い手に取りましたが、ブログ運営というよりはもっと、生きる指針というと大げさかもしれませんが、でも生き方のヒントのようなものを得たのでメモします。
SNSテクニックより先に向き合うべきは「自分の強み」
約2年という短期間で「HKTを卒業したちょっとかわいい女の子(ほぼ無職)」から「モテクリエイター」の座を勝ち取ったゆうこすちゃんは、すさまじいガッツがあります。
「共感されること」を軸にいろいろ試し、Twitter、Instagram、YouTube、ブログのそれぞれで違う顔を見せるようにしているというだけで、頭が上がりません。TwitterとInstagramなんてブログ更新お知らせツールだとしか思っていませんでした……。
しかしそれは小手先のテクニック(労力は大変にかかりますが)にすぎず、もっと大事なのは、彼女が「なにを以て共感を得るか」に真摯に向き合ったことだと思うのです。
「ほぼ無名な元HKT女子」では共感を得ることができない。ではどうすれば求められる存在になれるのか……我々消費者以上に、元アイドルのご本人が悩み苦しんだことでしょう。酷な世界です。
料理ができるようになったらどうかと調理師免許を取ったりもするけれど、うまくいかず。
その果てにたどり着いたのが「モテる為に生きてる」というコンセプトでした。小さい頃からぶりっ子気質で、それが元でいじめられたこともあるほどだったとか。
言わば、彼女の「悪癖」です。しかしその分、ブレないし強い。誰に頼まれずとも、意識せずとも、「モテるために生きてる」ことができるのですから。
開き直ってこれを「強み化」したわけです。その結果女性ファンが徐々に増えていったそう。
やっぱり、女の子はみんな口には出さなくても「モテたい」と思っているんだ。「誰も言わないようなことを堂々と言うゆうこすが好き」と言われ、私はより一層、みんなの「モテたい」という気持ちを誰よりも応援していこう、と思いました。
元アイドルであるにもかかわらず、彼女はターゲットを「女性」に定めることとなります。
「頑張る」は「やらなきゃいけないこと」ではない
女性をターゲットに「モテ」情報を発信する彼女は、メイクの方法やファッションコーディネートなど、女性視点の情報をどんどん発信しつづけて今に至ります。
もともとはアイドルグループ上がりですから、その方針に至るまでの間はアンチや冷やかしも多かったそう。しかしそこで心が鍛えられたようで、今となっては「ネガティブコメントは何かしら私に興味を持ってくれているということだから大切にしたい」「好きなことで叩かれてもあまり辛くない。改善する意欲が湧いてくる」とまでおっしゃるほどです。
Twitterならトレンドキーワードを使っての大喜利にチャレンジするし、YouTubeの編集も独学でマスターするし、特に細かくハウツーが書かれていたInstagramに至っては、細かなところにも気合が入っていて読んだだけで疲れました。
「このアカウントの情報が一番信頼できる」と思ってもらうために、まず私がこだわったのが「写真」(中略)
たったひとつの投稿のために、 30 分以上かけて100枚近く撮ることもあります。(中略)
一人で外に出て、街中で三脚を立てて一眼レフカメラをセッティングし、iPadを見ながらリモート撮影で自撮りをすることもよくあります。 大勢の人が通る中、一人でアンニュイな顔をしたり、時には花を持ったりしながら、長時間撮影するので、「この子、何してるんだろう? 大丈夫かな?」と変な目で見られることもしばしば。 最初は恥ずかしさもありましたが、納得のいく写真を撮るためには仕方ありません! 今では相当ハートが強くなりました。
ほんとうに、この頑張りにおばさんは感服しかできません。写真撮影だけでなく、プロフィール画面でどのように配置されるかも重要視されているとのこと。わざわざ鍵アカウントを用意して、毎回テストして全体のバランスを見ているそうです。
私と来たら写真撮影の時点で面倒くさいくらいなので 、並び方なんて初めてから一度も考えたことがありませんでした。
あらためて自分のInstagram画面を見てみると……
食べ物の隣にゴキガードとか、はま寿司で撮影した「野沢雅子」の4文字とか、なるほど、統一感がないしフォローしたい気持ちにならない……。
とにかく、本には涙ぐましい努力が記されているのです。しかしこれは「やらねばならぬこと」ではない。彼女が「頑張りたい」からやっていることです。
ひとつひとつ撮影の手間も増えます。 面倒くさいと思うか、これで見る人の満足度が上がると思うか。
ひとつだけ、私が思うことは、「好きじゃないとここまで頑張れない!」ということ。
だから、好きなことを発信する、というのは大切
義務感ばかりが大きくなるような頑張りは、成功しない気がするのです。世のすごい人たちはもれなく努力しているけれど、彼らにとってもしんどいことだけれど、 でもそれは、彼らなら乗り越えられる試練なのだと思います。
たとえば私がこうしてほぼ毎日ブログを書いていることに、職場の人たちは「すごい!」「暇なの?(悪かったな)」「なんでできるの?」と声をかけてきます。
なるほど、他人から見ればこれは「すごい頑張り」なのか……と、ちょっと驚きました。
私自身、毎日の更新はしんどいところもあります。でも、頑張れてしまうのです。書くことが好きなのもありますが、書かずにいられないというところがあります。喋るより書くほうが楽なのです。悪癖のひとつかもしれない。
頑張るってこういうことなのか……と感じています。「好きなことで、生きていく」はこういうジャンルの話なのだと思う。
「頑張れる”好きなこと”」を探して
本をサラッと立ち読みしただけでは、ハウツーTwitter、ハウツーInstagramのような本に見えるかもしれませんが、本当にそれは上澄み部分というか、読んでいてもっといろいろ考えさせられるところがありました。
「人気者になるためにはSNSを駆使しなければならない!」のではなく、「支持を得るためには自分に向き合って強みを見つけよう!」という本だと思うのです。
読み始めのころは「私もTwitterとかもっと頑張らないとだめだな……」などと思っていましたが、TwitterもInstagramも好きではないし不得手なので、私の努力対象としては、SNSというのは優先度低め事項なのです。そうやって割り切ってしまっていいんだと思います。気も楽になるし。でもFacebookは結構好きなのです。となれば、同じSNSでもFacebookは優先度高めで努力してみてもいいのかもしれない。
ちょうどいろいろ考えている時期だったので、いい本を手に取れてよかったです。語調もクドくなくかわいらしくまとまっているので、読みやすかったです。Instagramもしっかりフォローしてしまいました……