言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

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TV版「Zガンダム」感想

GGG 機動戦士Zガンダム クワトロ・バジーナ 約22cm PVC製 塗装済み完成品フィギュア

こんばんは、Zガンダムの時間です。

こうしてフィギュアを見ていると、つくづくクワトロ大尉はへんてこな格好をしているなあと思います。

50話超からなるTV版を完走しました。忘れっぽいので1話観るたびに箇条書きの感想をツイートしていたのですが、それらの総括をすっかり忘れていました。私にとってZガンダムとはなんだったのかを振り返ってみます。

 

つぶやかずにいられないほどベルトーチカが嫌い

 Twitterレビューを始めるきっかけになったのはベルトーチカでした。

心底この女が嫌いです。美人で頭が良くてきっとそれを自分でよく理解しているから強気になれる。失礼な物言いをする。とにかく厚かましい。地球を救ったアムロさんに急に馴れ馴れしくするんじゃない!スカッとジャパンへの出演を願いたい!カミーユ、言ってやれ!

アムロもアムロで、こんなしょうもない女のことをすぐに好きになってしまうという……すぐに腰に手をまわしたりして。そういうウブなところを見せるから、ベルトーチカにつけこまれるのです!カーッ!修正だ修正!右の頬を差し出したのちに左の頬も差し出しやがれ!

私の苛立ちツイートに「ずっと幽閉されてた年頃の男子だよ…?」という旨の反応を複数いただき、なんだか勉強になりました。どうりでこの世に結婚詐欺が成立するわけだ。

しかし37話、クワトロ大尉のダカール演説の回で私は彼女に共感しまくり、登場初期の彼女への苛立ちは同族嫌悪だったのかもと思うようになったのです。

ベルトーチカごときにうつつを抜かすアムロに男性陣が共感を示したように、私もこのときのベルトーチカに大変共感したのでした。イライラしたり、感じの悪いことを言ってしまったりするときというのは、目の前のことにのめり込みすぎていることが多い。

そういうときは少し視線を引いてみる。俯瞰するように努める。それがきちんとできたらよいのですが、のめり込んでいる最中は自分の姿が見えないものです。ベルトーチカは戦のなかで成長したのだ……

つぶやかずにいられないほどカツにイライラ

ファーストガンダムからの続投となるカツ。まさかパイロットになってしまうとは思いもしませんでした。

しかしまあ本当にめんどうくさくて、わかりやすく敵の女の子に一目惚れするわ、上司の考え方が理解できないからといって勝手に出撃するわ、カミーユを1回助けたくらいでほんとうにどうしようもなくて悲しくなりました。

Google検索で「Zガンダム カツ」と入力してみてください。みなさんの総意がそこに現れています。

最期までカツであった。壮絶なバトルの末に撃たれる……のではなく「注意散漫になって隕石に衝突」で亡くなります。誰もが納得するラストでした。

しかしそんな彼の「青すぎる」描写にハッとさせられるのです。彼の年齢は15歳。これがふつうの15歳です。まわりの子どもたちが大人すぎる。カミーユが17歳というのもすごいのだけれど、初登場時は爪を噛むクセがあって短気な少年だったことを忘れてはなりません。

フォウとファ

たぶん気が利くいい子なのはファです。フォウは本当にかわいいのだけどとにかく危なっかしい。そしてそれが魅力になってしまうという……。いい子は損だ…なんてことを思いながら、観ました。ファーストだって、もっとフラウ・ボゥに惹かれる人がいていいはずなのです。なのにみんなララァやセイラさんのような影のある女性に惹かれるんだ。

悟りを開いた男性(多くの場合はオッサン・ジイさんの境地)から、いい子は愛される。それは男女関係の愛ではなく人間としての愛なのだ。アポリーはまさに悟りマンだと思っています。ファがどれだけツンケンしていてもいつもかわいがっている様子が伝わってきて、最期もファをかばっていて、ああ……泣けました。結婚するならアポリーがいい。サボテンが花を咲かせたとかなんとか言っているイケメンさんなどには騙されない。私も少しはおばさんになれたということでしょうか。

美人はつらいよ、レコアさん

ほうぼうで美人だ美人だと言われていたレコアさんですが、美人だからといって優遇されるどころか、いいように使われていた(少なくとも彼女はそう思っていた)というのが切ないものでした。

ものすごく有能なのに、戦場のような「男の場所(Zは女性多かったですが)」になると、ぜんぜん中身を見てもらえない。きれいだからこそ、外見にしか目を向けてもらえない。美人は美人で大変なんだと思いました。なんならかわいそうでもあった。

忘れちゃいけないジェリド中尉

感想ツイートをつけはじめたのがベルトーチカきっかけだったので、序盤はまったく感想の記録がなかったのです。そこで1話から見返したのですが

たった数話でこれです。

カミーユに対抗して散々いきがっていましたが、最期は実にあっさり。実力と魂の大人度にずいぶん差がついてしまったことを見せつけられたかのようでした。

なぜか彼だけがMk-Ⅱのことを「マークトゥー」と呼ぶ。古舘伊知郎じゃあるまいし。 

そんな彼に惹かれるのが美人でしっかり者で実力のあるお姉さま方というのがなんとも!ご本人は満足しないでしょうけれど、ポンコツにはポンコツの魅力があるということですね。 

心に残ったシーン

前述のとおりダカール演説の回は大好きなのですが、心にずしりと残った回は48話「ロザミアの中で」です。

ロザミアもほんとうに気の毒な子で、振り回されまくって、使われまくって、駒として死んでいくのが切ないものでした。懸命に食い止めようとしたカミーユ自身が撃たねばならなかったというシチュエーションも含めて、実にしんどいエピソードでした。いちばん泣いた回です。かわいそうすぎて。

ニュータイプはいても「完全な人」はいない

クワトロ大尉だってヘンケン艦長だって、できた大人のように見えて全然そんなことなかった。登場人物みんなが不完全。アニメだからといって安直にヒーローを描かないところがすごいと思いました。Zに限らずでしょうが。

ひととおり観終えたいま思うことは「”そこっ!!!”と言いながら射的がしたい」です。

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好きなシーンを観ながら、キャラクターやMS等々、なんでも語りましょう。

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