言いたいことやまやまです

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日本唯一のブルガリア大使館公認レストラン「SOFIA」で琴欧洲ばりに食う 【後編】

東京駅の近くにあるブルガリア料理店「SOFIA」でランチタイムに実施されている食べ放題の記録です。

 

・前編はこちら

日本唯一のブルガリア大使館公認レストラン「SOFIA」で琴欧洲ばりに食う 【前編】 - 言いたいことやまやまです

 

■バイキングに挑戦

 

バイキングコーナーに置かれている皿はそこまで大きくない。
1回で全メニューを乗せることは困難だった。

 

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1巡目の選抜隊は写真のとおり。

左の皿は奥から時計回りに、ヨーグルトスープ、ヨーグルトがかかった野菜サラダ、パスタサラダ、スクランブルエッグ、ミートボール、ケーク・サレ、タラモサラダ、水切りヨーグルトサラダ。

必死に盛りつけた。

 

どれもこれもおいしいが、ぶっちぎりはディップ状の「水切りヨーグルトサラダ」。
パンになすりつけて食べてもよいし、そのまま食べてもいい。
ケーク・サレも、外側がカリカリ、中はモチっとした感触でたまらない。
これだから手が止まらなくなるのだ。

 

1巡目の皿を平らげるころ、メインディッシュとしてお願いしていた「カヴァルマ」が到着。
ブルガリアの家庭の味、豚肉と野菜の煮込み料理だ。

 

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ぐつぐつと煮えたぎる、小ぶりの鍋。
真ん中には、提供直前に割り入れたと思われる生卵が乗せられており、黄身をかき混ぜる瞬間が待ち遠しい。

 

 

■店内の様子

カヴァルマがおいしそうなのはもちろんだが、鍋が乗っている皿がおしゃれであることにも言及したい。


とにかく、皿だけでなく店内のあらゆるものがかわいらしいのだ。
ブルガリア伝統なのだろうか、テーブルクロスや椅子などに用いられている織物がどれも素敵。

壁にかけられているアートは、民族衣装系男女の作品が多い。
赤いチョッキとか、ふんわりスカートとか、刺繍がふんだんに入ったチョッキとか、そういうわけでチョッキである。

ブルガリア織物を背景にして、民族衣装をまとったブルガリア人(たぶん)の女の子の写真を合成した作品は、壁に数パターン掲出されていた。
以前訪れた「アラブ・エクスプレス展」なるアラブ現代美術展で展示されていた合成写真作品群が思い出される。
レバノンで大人気のポップカルチャーだとか、なんとか。
中東では合成アートがブームなのだろうか、などと想いを馳せたりできるのも、異国料理レストランの魅力である。

 

・・・そんな物思いにふけるアンニュイな表情など、ただのポーズにすぎない。
店員さんがイケメンブルガリア人(たぶん)なものだから、下品で大食いな女と思われたくなくて、ちょっと気取ってしまった。
実際のところは食って食って食いまくらねば気が済まないのだ。
目の前でぐつぐつと煮えたぎるカヴァルマをほったらかし、バイキング2巡目の旅へと飛び出した。

 

 

■再度食べ放題へ

このころ時計は12時半ごろを指していたように思うのだが、客数はそこまで多くなく、おひとりさま男性2名、女性2名、ランチミーティング風のおじさま方が2グループと、女性2人組が1組といったところ。

 

そして、皆、リッチな大人たちばかりだった。
バイキングコーナーには初回しか訪れず、おかわりをしない。
メインディッシュが来たらそれを平らげ、ごちそうさまの流れである。

 

中央広場でカチャカチャとおかわり作業に勤しむのは私だけであり、その様はまさに「食いしん坊ショー・オン・ステージ」といったところ。
さすがに私とて、恥じらう気持ちも持ち合わせている。
何度もこの舞台に上がるのはごめんだ。
小さな皿に、できるかぎりたくさんのブルガリアンフードの数々を盛って着席する。

 

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そしてやっと、メインディッシュ「カヴァルマ」もいただくことにした。
お肉、野菜のほか、大好きな豆もたっぷり。
中東料理は豆がふんだんに使われているのでとても嬉しい。

 

そして、夢の、

 

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カヴァルマに「ひたパン」の図。
情けなくフニャフニャになるパン。
このために、恥をしのんでパンのおかわりをしたのだ。
ああ、おいしい。

 

水切りヨーグルトサラダもやっぱりおいしいし、もう一度くらいなら、恥もなにも捨ててバイキングゾーンに行ってもいいという気分になってきた。
どうせみんな初対面、もう会うこともなかろう。
イケメンブルガリア人さんに「よく食うやつだな」と思われても、これでサヨナラだ。

 

もう1度バイキングに挑戦してみよう、という決意のもと目の前のものを平らげると、噂のイケメンがやってきて、カラになった食器を下げてくれた。

 

「こちらも、お下げして良いですか?」

 

「こちら」が指すのは無慈悲にも、カトラリーだった。

 

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※カトラリー置場を使いこなせていない

 

私の返答を待つより先に、彼の手は「カトラリー、下げて良し」と判断して動いている。

止めるなら今だ。
水切りヨーグルトサラダを、ケーク・サレを、もう一度食べたいんだ。
食べたい、私は、食べたいんだ!

 

 


「・・・はい、ごちそうさまです・・・」

 

イケメンに少しでもよく思われたいというミジンコ大のプライドが邪魔をし、彼の食器下げ行為を承諾してしまった。


彼は私に対し、もう一度おかわりするような、そんな大食漢には見えないと判断してくれたということだ。
ちゃんと、私の女性性にも目を光らせてくれたということだ。
なんと、ありがたいことか。

ああ、でも、水切りヨーグルトが遠のいていく・・・。

 

 

■まだだ、まだ終わらんよ・・・

 

いや、ぬかりはない。

私は最初に、たった300円で追加できる、お得なコーヒー&デザートのセットも注文していたのだった。

食器を下げるなり、彼はこのセットを持ってきてくれた。
たぶん私が何度もおかわりをすると、これらを持ってくるタイミングが計れないので嫌だったのだと思われる。

 

ちなみにデザートセットは

 

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手前の白いものがヨーグルト風味?のプリンのようなもので、その隣はイチゴムース。
奥の茶色はチョコレートムースで、その隣はロールケーキだ。
コーヒーは、至極まっとうなコーヒーである。

 

ブルガリアらしさ、デザートには活かされず。

このロールケーキあたり、渋谷のシュラスコ店「トゥッカーノ」でも同じものが提供された気がする。

しかも、そちらの店は食べ放題ゾーンに大量に置かれていたように思う。
とか書きながら、これが店の手作りだったら悪いなあと思うのでコメントはここまでとしたい。

 

いずれも安定したおいしさであり、過剰な感想が述べにくい。

たった300円、という側面を考えると文句はひとつもないのだが、それにしたって水切りヨーグルトサラダが悔やまれる。
目の前に食べ放題エリアは変わらずに存在しているのだ。
なのに、私の手元にはそれを食べる道具がない。無念の極み。


カラになったデザート皿に盛ってしまうという方法もあるが、そこまでプライドは捨てきれない。

でも何らか足掻いてみたかったので、ドリンクコーナーでアイリャンヨーグルト(飲むヨーグルト)を目いっぱい、1杯分注いで戻ってきた。

 

ヨーグルト、うまい。

たった1300円でブルガリア料理にこんなに接することができるのは貴重だな、としみじみ感じながら、ごちそうさま。

腹の中の8割はヨーグルトだ。快腸を期待したい。

 

 

■その後

とにかくたくさん食べたことには間違いないが、どうにも悔しさが残り、その夜はひとり飲み屋に入ってしまった。

昼にあんなに食べたのに、うっかり焼き鳥まで。

 

罪悪感にまみれながらも、以前はじめたレコーディングダイエットアプリ「あすけん」に、忠実に記録をとった。

当然ながら摂取カロリーは目標をはるかに超えているし、脂質が多すぎる。
きっとアプリ内のアドバイザーキャラに怒られるだろうな、と思って見てみると

 

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先生は、あたたかかった。

 

 


ブルガリア料理にご興味が湧かれたら、ぜひとも東京駅至近の「SOFIA」をご訪問ください。

 

・食べログ

ソフィア (SOFIA) - 京橋/西洋各国料理(その他) [食べログ]