2024年11月下旬現在、私のXのタイムラインは折田楓旋風が吹き荒れています。
斎藤元彦兵庫県知事の再選の立役者として、自らその手腕をアピールしてしまったがために、大炎上中です。
斎藤知事、よく覚えておいてください。
— 田端 信太郎@カブアンドもし上場したらユーザー幾ら儲かるか?動画で解説中 (@tabbata) November 22, 2024
「目的まであと一歩という時に足を引っ張るのは敵ではなく、必ず味方です。」
ハリソン山中の予言通りでしたね。
バカキン折田楓さんは、地面師じゃなくて自慢師だけど。 https://t.co/RMI8p4VY4E pic.twitter.com/0IunngFhPW
ときを同じくして、タイミー社広報の木村真依さんも、ほうぼうからボロクソに言われている次第。
タイミー広報の炎上の件。PR担当が炎上してるのは、メディアに対するリスペクトの問題ではない。どちらかというと会社へのリスペクト。
— 三文記事の片隅に (@sanmon_kiji) November 4, 2024
会社の創業以来の努力があって。テレ東の取材班の技術があって番組ができているが。それをあたかも自分が「仕込んだ」と手柄化している傲慢さじゃないかなぁ。 https://t.co/qawrt5kSiF
私も少しばかり広報職についていたことがあるのと、このブログを昔からお読みくださっている方はおわかりでしょうが、「何者かになりたい」気持ちが非常に強かったのとで、おふたりの姿は私の「if」でもあり、どこか羨望の眼差しを向けてしまう自分がいます。
第一印象は、とにかくお二人とも「キレイ」!
そのうえ肩書きは、かたや「PR会社社長」、かたや「PR部門の部長」。私よりうんと若いのに!
当然アタマも良い。もう憧れ要素しかありません。
Xでは彼らを指す言葉として頻繁に「キラキラ女子」なるものが使われています。
確かにキラキラしています。
県知事選が終わってすぐに「あれ私やりました!」とかいう折田楓さんの「戦略的広報」は、ゲットしたバーキンもすぐに自慢しちゃう!
— 田端 信太郎@カブアンドもし上場したらユーザー幾ら儲かるか?動画で解説中 (@tabbata) November 22, 2024
この〜!バカチンが!!!!(金髪先生より) https://t.co/RMI8p4VY4E pic.twitter.com/zdYK4ZIUuw
タイミー広報のあの人は元々クックパッドの広報で、料理する際アクセサリーを取らないなど、正確さや誠実さよりもキラキラを優先して広報活動をするタイプなので、そんなのを雇った会社も会社だなって https://t.co/YxjYdv0bEc pic.twitter.com/xR9D74lx7Y
— ほろほろ (@horohoro25032) November 7, 2024
PRの仕事をバカにしている、と評価されてしまっていますが、お二人の肩書きから察するに、当初はそんなことなかったはずです。
少なくとも私は広報をやってみて、「こんな仕事無理だわ」となりました。
広報職って、根っこは「飛び込み営業」なところがあると思うのです。
自らの広報生活を振り返ると、自社のアピールポイント探しと、その資料化くらいはできるけれど、いざそれをメディアに伝えるとなると途端に足がすくみました。そこがいちばん大事なのにね~。
すごく「厚かましい」気がしてしまって、すなわち「迷惑に違いない」と思い込んで、電話してアポを取るなんて、本当にきついものがありました。
プレスリリース配信では、配信サービスに託さず自らリストを作ってメール&FAXすることもありましたが、配信先選びで手が震えるのです。
私自身が営業電話や営業メール、宣伝DMの類をすごく嫌っていたせいもあるかもしれません。
そこまで思うなら、相手にメリットがある形を考え抜けよ!と一喝したくもなるのですが、活字を読むのが苦手で、各メディアの過去記事を読み尽くして研究なんてことは地獄の極みでした。
だから研究作業を省エネしてしまった。となると相手の求めている情報がわからない。だからリリースを送りつけてよいものかわからない……と、悪循環です。
お二人の肩書きから想像するに、いま起きていることはさておき、最初は地道に、真摯に、広報活動というものに向き合ってきたのではないかと思います。
ただ、自転車と同じで、「乗り方」がわかったあとにしくじってしまった、ということなのでしょう。
「こういうときは大丈夫だから」という自分ルールで、たとえば傘を持ちながら自転車を漕いでいたら事故を起こしてしまった、みたいな。
広報職についていると、本来ならば社長だったり事業担当者だったりが表に出るべきところ、その場に当人がおらず「じゃああなたでいいので、写真に写ってください」みたいなことがあります。あくまで代打です。
その点、彼女たちは非常に華があるので「歓迎される代打」であることは多かったかもしれません。
それが繰り返され、「あのテレビ観ました」とか「わー、本物だ」とか言われるようになり、インフルエンサーやタレントのような気分が高まっていって、前述の「傘持ち運転」みたいなことになっていったのかなあ、などと。
タレントさんたちと違って彼女らにはマネージャーも事務所もなく、守ってくれるものがありません。鋼のメンタルならいいですが、ちょっと心配にもなります。
私は40歳を目前に控え、やっと年齢なりに「いまを淡々と生きる」マインドに落ち着いてきました。
「何者かになろう」と足掻くのではなく、いまある手持ちの札で、毎日を生きる。
平たく言えば「あきらめた」のです。毎日をあきらめています。
それでも目の前に残るものがあって、それをありがたいと思って生きている、というのかなあ。
称賛される人生、チヤホヤされる人生、憧れました。30代は本当に焦りました。
ブログをがんばって、電子書籍出してみて(売れねー!)、スナックのママやってみて(半年ももたない)、伝統芸能の世界に顔を出してみて(2か月で泣きながら去る)、ま~全部だめだった。
だめだったからあきらめざるを得なかった。
そうしたら「いまできること」が浮かび上がってきて、高齢出産に臨んで、ありがたいことに娘に出会えました。
必死で育てていたら自然と、さらにいろんなことをあきらめられて(というか考える余裕もなくなって)、いろんなものが見えるようになった気がします。
折田さんにはお嬢さんがいらっしゃるとのこと。
有能だと、家事育児仕事が両立できちゃうんだろうな。手を抜くのも、賢くないとできない。
承認欲求の権化みたいな言われ方をしているけれど、人は誰しも何らかの承認を求めているはず。
人のふり見て我がふり直せで、気を引き締めたいと思います。