こちらの記事を拝読し、「もう間もなく」だと思っていたゴキブリの季節、我々は既にその渦中にあるのだと悟った。
また、戦いの季節である。
ゴキブリも蜘蛛もときに人間も、我が家の侵入者はすべてゴキジェットの刑に処していたのだが、くさいしヌルヌルするので後始末が大変。本当に、キッチンでは使いたくない。
「ようし、床磨きするチャンスを神様が与えてくれたってことね!」
敢えて大きな声で口に出し、よかった探しマインドで掃除に臨むも実に虚しいし苛立つ。神よ、別の方法でチャンスを与えてほしい。
ご紹介されていた「凍死ジェット」、購入せねば。
そもそもエンカウントしたくない
いざ遭遇してしまったときの対処法は「凍死ジェット」でよいとして、「そもそも出会いたくない」というのが本音である。幸い昨夏は出会わずに済んだのだが、3方向からの予防線を張ったことが功を奏しているのではないかと考えている。今年も同じ方法をとり、その予防策は有効であるのかどうか、検証を進めていきたい。
昨年の「3方向からの予防線」とは下記のとおりである。
結界1 ハッカ聖水で「洗濯物にひっつく虫」を防ぐ
虫は「ハッカ」が苦手らしい。サクマドロップスの缶から白いハッカドロップが出てきては、再び缶に戻していた幼き日の記憶が蘇る。元をたどれば互いに生命体であることは同じなわけで、どうしてこう忌み嫌いあう関係になってしまったのか…なんて少しおセンチに、ならない、なるわけない。
さて、Amazonで見つけたハッカ油は思いのほか安く、驚いた。500円くらい。それを20滴と水90mlを100円ショップの霧吹きに入れ、振って混ぜればできあがるのが「ハッカ聖水」だ。
これを、ベランダに干した洗濯物に吹きかけるのだ。このおかげかどうかは定かではないが、昨年は「洗濯物にひっついてくる虫」に出会わずに済んだ。ほかにもハッカ油の活用法はいろいろあるようで、ハッカと水の配分も下記記事を参考にしている。よろしければご参照のほど。
これは凄い!「ハッカ油」を使えば家からゴキブリがいなくなるらしい - M3Q - 女性のためのキュレーションメディア
結界2 部屋に寄せつけない
玄関があいている隙に入ってくる、盗塁王のような奴もいる。こいつを防ぐにはどうしたらよいのだろうか。ドアノブに吊るすものや置き型のものなど、玄関ディフェンス系商品はかなりの数が発売されているものの、これらは「G(ゴキブリ)戦」に弱い。パッケージをよくよく見ると、寄せ付けないとしている虫は「ユスリカ」だったりして、実はゴキブリに対応していないようなのだ。
そこで、こちらの出番。
「ゴキガード」。そのネーミングからして、対G戦専用機である。パッケージ下に小さくみかんの絵が描かれているとおり、オレンジの香り(リモネン)でゴキブリを寄せ付けないという商品。
「人にはさわやかな香りでも、不快害虫は嫌う、都合の良い虫よけ剤です。」
パッケージ上には「オレンジ・ハーブによるアロマセラピー効果もあります」という都合のいい話も書かれていたが、そこまでではなかったぞ。でも不快な香りではない。これでゴキブリからガードしてくれるなら、いずれにしても心穏やかセラピー効果抜群である。
天然成分で作られているので、安心。
昨年は玄関にひとつ、ベランダ付近の窓にひとつ、計2つのゴキガードを設置した。今年も同じフォーメーションで臨んでいる。どうかご加護を。
結界3 侵入したからには、お命、頂戴
ワンルームの部屋にマキビシのごとく散りばめているのは、こちら。
ブラックキャップとかコンバットとか、強そうなホウ酸だんご系商品は数あれど、柔和な見た目のこの商品が最強だと信じてやまない。職場の先輩に「ホウ酸だんごは絶対これ、これじゃなきゃダメ、違うから、ほかのと」と熱く語られた、その言葉を信じているにすぎないのだが(比較したことがある方がいらっしゃったら、ぜひお話聞かせてください)。
いや、でも、先輩の言葉がなかったとしても、このパッケージには信頼が寄せられる。黒光りさせたり、妙にリアルなゴキブリの絵なんて施さないのは自信の表れ。やさしいクリーム色とレトロな書体でも競合商品に勝てると自負する実力があるからこそだ。
今年の5月に買ったものだけれど、来年秋までもつ(ほんとかなあ)。
「本剤を食べたゴキブリは有効成分の働きで脱水状態となり、死にます。」
水を求めて外に出ていくので、その死骸を見かけることは「まれ」らしい。
こんな具合で、ありとあらゆるところに「G予防線」を張っている。さて、今年のG戦もまた不戦勝となるか、それとも一戦交えることになるか。
しかし…「ゴキガード」で侵入を防ごうとしているのに、「ゴキブリキャップ」で誘引するというのは矛盾している気が、しなくもないんだよなあ…。