言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

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築地市場内の交番裏にひっそり佇む「市場の厨房」は”会話弾み要素”満点で会食にもおすすめ!

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まだまだいろいろ大変そうな築地市場。それでも我々の食卓のために、市場の皆さんは日夜忙しく働いている。

大江戸線・築地市場駅から出てすぐのところにある市場の正面玄関。その右手にぽつんと交番がある。

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この裏手に「市場の厨房」なる食事処がある。

 

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地図のとおりに交番の裏手に回っていくと、

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……入っていっていいのかなあ、という雰囲気に。いいんです、入ります。

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臆せず進んでいけば、竜宮城への道は開かれる。金曜日に伺ったところ、扉には「予約で満員」の貼り紙が。

ここに辿り着くまでがひとつのエンターテインメント。「お店で待ち合わせ」にしておくと、それぞれが入店するまでの興奮を語り合うこと必至。着席後の会話の盛り上がりは確保できたも同然だ。

……が、尋ねてもいないのに己の方向音痴を妙に強調してくるタイプの方がいらっしゃるときは注意したほうがいいだろう。場内の地理に明るいならまだしも、「迷っちゃって~、●●が見えるんですけど~」と言われても、とっさに迎えにいけない。

 

旨さで会話も盛り上がる

中ジョッキ650円、ソフトドリンク420円、焼酎650円、日本酒一合780円~という価格帯で、

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小ぶりの小鉢に入ったお通しは400円。安くはない。でも手が込んでいることが感じられる。この甘酸っぱい赤い実はなんだったんだろう。「これ、おいしいね、なんだろうね」なんていう小さな会話が互いの心を開かせる、こともある。

 

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名物は「本鮪 食べ比べ(脳天・赤身・中トロ・頬肉・裏顎)」。1人前(各部位1切ずつ)で1,600円。写真は2人前。

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お店の方によれば

赤身 ⇒ 中トロ ⇒ 脳天 ⇒ 頬肉 ⇒ 裏顎

の順で食べるのがおすすめだそう。

赤身の時点でガツンとした食べごたえに大満足、これをたくさん食べられたら、もうそれで十分ですという心地になるが、そこから中トロへグレードアップ。おおお、脂!ジューシー!ねっとり!でも1切れで大丈夫だ(上質な脂に慣れていない)!さらに脳天へと食べ進めると、中トロのジューシーさと、筋張ったコリッとした食感が相まった、なかなかお目に(お口に)かかれない味わいに驚いてしまう。中トロより脳天が好きかも。ここまではワサビと一緒にいただきます。

薬味を生姜に変えていただくのは、頬肉。それまでと一変、よく動かしている部位だからか、脂少なくあっさり、弾力のあるお刺身に。さらにニンニクといただいた裏顎も、かなりあっさりした印象。これは……頬と裏顎のおかわり、希望!

部位によって全く異なる味わいにびっくり。これは商談や会社の愚痴などを交えずに、真摯にマグロに向かい合って食べてほしい1皿。その方が会話も盛り上がる。

お刺身の盛り合わせも頼もうかと悩んだのだが、「海鮮サラダにすれば、サラダの上にお刺身が乗っているから」というお店の方のアドバイスで「市場サラダ(1,400円)」をいただくことに。

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アメリカ人の家庭もびっくりするような、大きな陶器のボウルにどっさり。で、刺身以上に手前のピンポン玉のようなものが気になるのだが、その正体はトマトである。切らない。そのまま。これぞ「市場の厨房」。甘くておいしいので、噛み切らずに丸ごと口の中に放り込むのが正解。一滴たりともトマト果汁を逃すものか。

それにしても2人でいただくにはかなりのボリューム。ハーフサイズ1,080円もあるので状況に合わせてどうぞ。

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どうしても食べたかった天ぷらは「鱧と野菜の天ぷら(1,500円)」にした。鱧は塩で、野菜は天つゆでいただく。写真を撮影し損ねてしまったことが悔やまれるのだが、サーティーワンアイス1スクープくらいのまんまる大根おろしがうれしい。2種類いただくことができ、1つは一般的な大根おろし、もう1つは少し緑がかっており、何かと思ったらゆずのような、柑橘類の皮が混ぜ込まれている様子。とてもさっぱり、天つゆにもぴったりだった。

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「蛍烏賊の沖漬け(680円)」がまた、しびれる旨さ。そりゃ烏賊がうまいにきまっているのだけど、旨みが滲み出た漬け汁をめいっぱい含ませた生姜がまた、めちゃくちゃうまい。まったり、すっきり。日本酒が欲しくなる。

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今日のおすすめ、と提案された「金目の姿干し(1,300円)」。骨もほとんど、ばりばり食らってしまった。目玉の部分なんてサイコー!さすがに接待の席であんな食べ方はしちゃいけないな……と今さらながら反省。猫と勝負できる食べっぷりを自負しています。

 

お店情報

最後に少しデザートを頼み、お酒を2杯ずつ飲んで、12,000円弱。おいしいものは会話を盛り上げるということを改めて感じた。困ったら都政について話しましょう。

食べることが好きな相手との会食の場におすすめ。割とにぎやかなので、かしこまらずに話し合える人の方がよいかもしれません。

 

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