「濃厚豚骨魚介のつけ麺」で人気を集めるラーメン店、 「めん徳 二代目つじ田」をご存知だろうか。東京駅周辺エリアに複数店展開しているだけでなく、バンコク、さらにはL.A.にも店を構えるほどの人気ぶり。
そんな「つじ田」の御茶ノ水店に初訪問した際のレポートをお届けしたい。
ただし、ラーメンが不得手な人間が書くラーメンレポであることを念頭に、どうぞ。
ラーメンが苦手な人類が、ここにいる(前提)
ラーメン店のラーメンが苦手だ。
中華料理店のラーメンは好きだし、シーフードヌードルのカスカスのエビだって好きだし、ミスタードーナツの飲茶の麺がのびのびな汁そばも嫌いじゃない。「ラーメン店の」が不得手なのだ。そんなの人類じゃないというお声もあろう。ええ、妖怪人間ですよーだ(早く人間になりたい)。
苦手とする理由は以下の通り。
(希少なサンプルを見つめる気持ちで、心穏やかにご覧ください)
【苦手1】行列になりがち
空腹は敵だ。お腹が空いたらすぐに食べたい。
しかし、おいしいラーメン屋さんは行列という試練が課されるのが常。
この時点で既に辛い。
やっと座れても、安心はできない。
自分の後ろにはまだ行列があるのだ。つい先ほどまで味わっていた苦行に、いまなお現在進行形で耐え忍んでいる方々がいらっしゃるのだ。
並んでいたあの時間のことを思い出す。
無駄にダラダラと居座る客に対する憎しみ、忘れまい…
したがって、なんとなく場の空気も読みながらせかせか焦って食べることになるわけだが、これがどうも落ち着かない。
せっかく並んで耐えてたどり着いた桃源郷、もうちょっとだけのんびりしたくなる。
【苦手2】ラーメンは高級品
500円程度のフレンドリーラーメンもたくさんあるが、いわゆる「人気ラーメン」の相場価格は1000円前後ではないだろうか。安くて890円、高いと1200円くらいという印象がある。
そりゃ、手間暇材料、全部大変なコストがかかっているのはわかる。
でもお店に入るまでに並ぶし、せかせか焦って食べなきゃだし、ただでさえ修行の側面があるのに、金銭的な苦行まで課されるとは…。
ラーメン愛好家たちは徳と塩分と脂肪を積みまくっている。
【苦手3】「費用対効果」ならぬ「満足感対カロリー」が低い
並盛ラーメン1杯では、なんだかお腹が満ち足りない。
急いで食べているので、満腹中枢が刺激されるまでに時間がかかるということなのかもしれない。いずれにしてもなにかもう1品ほしくなってしまう。餃子とか。
しかし、ラーメン1杯のハイカロリーぶりは皆さまご存じのとおり。
うーん、なんだか不完全燃焼気分。全然お腹が満足していないのに、1000キロカロリー近く摂取してしまうのはなんとも悔しい。
以上3点の理由が、私とラーメンの友好関係を阻んでいる。
ラーメン、つけめん、我、ウーメン(それじゃ複数形だ)
さて、話題は「つじ田」である。
上司との外回りで御茶ノ水に行ったのだが、たまたまお店の前を通り「いつも混んでいるのにすんなり入れそうだし、せっかくだから」ということで入店に至ったのだった。
外から丸見えの、厨房をL字に囲むカウンターのお店だった。
男性客ばかりかと思いきや、おひとりさまの女性も何名かおり、「つじ田」の人気ぶりが垣間見える。
まずは、食券。
ラーメンにするかどうか悩んだが、つけめんで有名なお店だと聞き、つけめんに。
「特製二代目つけめん」「二代目つけめん」「つけめん」の3種類で、その差は具の量にある。当然ながら「特製」が最強だ。
ここはやっぱり、最も具が多い「特製二代目つけめん」で!なかなかラーメン店に来ることなんてないし、記念じゃあああ!
意気揚々と食券ボタンの前に人差し指をかざしたものの、ボタンに書かれた価格を見て固まってしまった。
1,250円・・・だと・・・?
(※2014年6月当時)
最近お気に入りのごはんたちを思い出してみる。
東銀座・アメリカンの「食パン半斤サンドイッチ」 - 言いたいことやまやまです via kwout
食パン半斤サンドイッチ+マヨ系サラダ鬼盛りで1,100円。ドリンク付き。
野菜とカレーとうどんその他食べ放題999円!「やさいの王様」(銀座) - 言いたいことやまやまです via kwout
※1,000円で野菜もから揚げもバーニャカウダソースもうどんも食べ放題。
もうやんカレー京橋店でランチカレーを飲みました ― 今日はカレー曜日 - 言いたいことやまやまです via kwout
※1,000円でカレー飲み放題、芋食べ放題、もうやんおうどんも食べ放題
大変なことが起こっている。つけめん1杯で1,250円とは…。
「特製二代目つけめん」たる理由でもある豪華な具材は以下の通り。
- チャーシュー増し
- バラチャーシュー
- のり
- めんま
- 味玉子1個
- すだち
これだけてんこ盛りで、こだわりのスープだったらもう、そりゃ、1,250円なんて当たり前なのだろう。手間だってかかっている。
しかしラーメン店に不慣れな私にしてみれば、驚愕の価格だったのだ。
中目黒のオシャレなカフェランチと同価格帯!
…できれば、1,000円以内に押さえたい…。
となると、1ランクダウンで「二代目つけめん(990円 ※2014年6月当時)」が妥当なところか。ランクダウンによって失うものは「バラチャーシュー」だった。
味玉子が奪われるようならば背に腹は代えられないが、バラチャーシューなら、まあ、いっか。甘んじて受け入れようぞ。
ちなみにさらなるランクダウンで「つけめん(890円)」にすると、いよいよ味玉子が姿を消す。そこまでは妥協できないね!玉子、たいせつ。
そんな「二代目つけめん」の全容は、次回の記事にて!