今年1月に「リクナビNEXTジャーナル」さんに寄稿させていただいた記事のなかでご紹介したチェーン居酒屋「博多劇場」。
入会金300円を払って会員になると、誕生月に年齢の数の鉄鍋餃子がプレゼント、すなわちタダで食べられるというサービスがある。
3月末、4月を以て32歳を迎える私のもとに手書きで「幸せになってください」と書かれた餃子引き換えハガキが届いた。バカにしとんのかと思ったが、文字には見覚えがあり、他ならぬ自分が1年前に書いたものだったことを思い出した。入会時に、誕生月を迎える未来の自分に向けて手紙(餃子引き換えハガキ)を書くことになっているのだ。
その写真をうっかり取り忘れたので信ぴょう性に乏しいのですが、私に免じて信じてください。
普段食べないメニューをいろいろと
ひとりで32個の餃子を食らうというのも虚しいので、会社の(自称)若手スタッフ4名で「博多劇場 新橋店」へ。場所はほぼ汐留です。
お通しの無限キャベツに感激しながら、餃子を待ちながら、
博多明太子一本炙り(650円)や
豚バラ串(1本150円)、
博多がめ煮(380円)などをいただく。
ひとりで行くと結局いつもと同じものを食べてしまうので、いろいろなメニューを試せるのが複数名で行く醍醐味だなあ。
5月15日までの「春のおすすめ」メニューからオーダーした
肉じゃがバター(580円)はとりわけ人気だった。肉じゃが×バター、シンプルな組み合わせながら、やってみたことなかったな。今度家でもやってみよう。肉じゃが、あんまり作らないけど…(煮たじゃがいもがあんまり好きじゃない)。
私がいちばん心ときめいたのは
定番メニューにもほどがあるけれど、鶏の唐揚げ。ごろごろと大きく、テーブルに集う4人に対し3切れという事態が生じ、ダチョウ倶楽部さながらの「どうぞどうぞ」が始まったわけだけど、これはダチョウではなく鶏です。鶏のコストパフォーマンスの良さには目を見張ることばかりだが、この唐揚げも脅威の350円。「遠慮することないよ、もう一皿頼めばいいじゃん」とすぐさま提案できる価格設定に感謝、感謝。一切れがめちゃくちゃ大きいし、味付けも醤油っぽくてうまいし、ちょっと感動。レモンは一同「絞る派」だったので平和でした。
バースデー餃子、来る
こちらが、32個がギュッと詰まった鉄鍋餃子。中央から右手前にズレたところに立てられた、ロウソク代わりの花火。バチバチと炎をあげるそれは、ほろ苦い夏の香りを漂わせ、皆を少しセンチメンタルにしていった。本来であれば、そんな雰囲気をぶち壊す元気な声で店員さん一同がハッピバースデーを歌ってくれるのだが、オーダー時に引き換えハガキを差し出しながら「歌は苦手なのでナシでいいっす」とお願いしたため、歌なし空間でひたすらに火花がまき散らされていた。まばゆい光と肉々しい餃子。視覚からの情報量、十分すぎる。
それにしても、飲食店での誕生日サプライズが苦手である。他人がひとつ歳をとるという幸せを素直な気持ちで祝えない私の心が腐っているのはよく自覚している。そんな自分を大人げないと思う。それでも、突然電気を暗くされてハァ~ッピバースデイトゥーユゥウゥが流れるとムムムとなる。
で、こういうときに流れるのは、昔からおなじみの♪ハッピバースデートゥーユー、ではなく、最初の「ハ」に力が込められた ♪ハァ~ッピバースデイトゥーユゥウゥ~のほうが流れると決まっているんだッ!
…ちなみに、博多劇場さんでは「お馴染み型ハッピバースデートゥーユー」が高速で歌われる。電気も暗くならないので照れによる精神的ダメージは控えめだが、やっぱり照れるので辞退した次第である。
博多劇場さんの餃子は本当に、うまい。いつでもうまい。ひと口サイズなのも嬉しい。タレをつけてもつけなくても、うまい。同行者たちは一同満足してくれたようで何よりである。
もう32にもなると、誕生日にケーキなどもらっても困惑するのである。ケーキは酒のつまみになるのかい。餃子は誰のことも裏切らない。ありがとう、餃子。歳の数の餃子を食らい、無病息災を祈るばかりです。
お店情報
博多劇場 新橋店の食べログページはこちら!
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13183593/
博多劇場 八重洲店の食べログページはこちら!
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13129485/