神保町 すずらん通り沿いの餃子専門店「スヰートポーヅ」さんが閉店されました。新型コロナウイルス拡大防止のために休業中でしたが、本日閉店のお知らせが貼り出されていました。神保町の老舗店がまた一つ閉店、寂しくなります。 pic.twitter.com/Kt3sbfOIv0
— 本と街の案内所 (@jimbou_info) June 10, 2020
2020年6月10日を以て閉店してしまったスヰートポーヅさん。再訪したかったです。
スヰートポーヅ訪問の思い出
神保町の老舗餃子店「スヰートポーヅ」にやっと行くことができました。日中に神保町にいる機会は少ないし、夜は20時までしかやっていないのでなかなか行けなかったのです。
平日の19時頃に訪問しましたが、基本的には満席。入れ替わりが早いので運が良ければ入れるという感じです。
このとおり、メニューは非常にシンプルなので長居されるかたは少ないようです。
昭和30年、すなわち1955年から営業されているようですが、そのまえに大連でもお店をなさっていたそう。古き良き大衆食堂……というか、餃子屋さんです。本当にそれしかないところがいい。
見上げれば「家訓」的な標語が掲出されていました。
ひたすらにたくさんの「こうあるべき」というポイントが列記されていたのですが、一発目が「朝は機嫌よくいるべし」というメッセージでしたので、かなりレベルの高い内容であることが伺えます。次回は全部読みたい。
この日はゼロ次会としてのスヰートポーヅ。定食ではなく、ビール+餃子で堪能します。
瓶から小さいグラスに注いでいただくビールの旨さよ。店内は暑くて決して居心地良くはないのですが、むしろそれがこのスタイルのビールに合うのです。
おつまみは塩豆みたいなのです。うまい。
初心者なので、基本の焼餃子(12個入り・750円)を。ラー油ではなく唐辛子でいただくのがスヰートポーヅスタイルです。
箸もかっこいい。
いままでいただいたことがない餃子でした。なにしろこの見た目です。餃子といえばしっかり折り畳まれたフチが特徴ですが、あまり念入りに折り込まれていないのです。
焼餃子だけれどもパリッとした感じはなく、しっかりした食感。
中のお肉にはニンニクが入っていないようです。
テーブルに置かれていた資料を拝読すると、中国ではニンニクを丸かじりしながら餃子を食べるため、中には入れないとのことでした。ダブり禁止。
醤油皿を用意しては見たものの、あんの味自体がしっかりしているので、そのまま、もしくは酢で少しさっぱりさせていただくのがおすすめです(個人見解です)。
そして、たしか12時半以降でないと販売しないと書かれていた「天津包子(5個・810円)」も。
しっかりした皮で、まるでおやきのよう。
焼けた小麦粉の風味だけで空腹が刺激されます。
あんはお肉だけでなく、たけのこなど食感の異なる具材が混ざっていて、餃子とはずいぶん異なる味わい。こちらは醤油などですこしアクセントをつけていただくほうが好みでした。
サクッとファストフード感覚でどうぞ
ごはんは頼まず、次なるお店へ。
ファストフード感覚でサクッと立ち寄るのがおすすめです。水餃子に手が回らなかったので、次回はぜひともいただきいたいところです。
最後になりましたが、「スイートポーヅ」とは「おいしい包子」の意だそうで、もしかしたら餃子より天津包子がおすすめなのでしょうか……。
お店情報
営業時間:【火~金】11:30~15:00 17:00~20:00 【土】11:30~20:00 ※定休日は日・月ですが、日曜日は営業していることもあるそう。祝日でも曜日ベースで営業されています