日々、ボリュームメシと食べ放題を繰り返していれば当然デブになる。
休肝日ならぬ「休胃日」にはもっぱら「おから」食をいただいており、クックパッドさんの力を借りながら、これまでに数々のおからレシピへの挑戦を繰り広げてきた。
最近もまた食べ過ぎている。
そろそろ、おからでリセットせねば・・・ということで、夏にふさわしいレシピ
「おからアイス」への挑戦を決意した。
■本日のお手本レシピ
ただ、混ぜて凍らせるだけ。
生おからを使用する場合は「乾燥させる」という工程が面倒くさそうだが、おからパウダーがあれば、問題なし。
よし、これなら失敗のしようがない。挑戦だ!
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※以下、レシピ部分については上記Funkyさんの「簡単ヘルシーなおからのアイス」より引用させていただきます。
■「おからアイス」に挑む
●材料
- おから:100g(乾燥の場合は1/4)
- スキムミルク:小1
- オリゴ糖シロップ(無い場合はその他シロップ状甘味料):大2
- お湯:大2
- バニラエッセンス:少々
工程1)おからを粉末化 ⇒ 「おからパウダー」利用のため省略
おからを耐熱皿に広げ、ラップ無しで3分加熱し、取り出して掻き混ぜる。これをおからがカラカラになるまで繰り返す。ミルサーにかけ、粉末状にする。
工程2)材料を混ぜる
スキムミルクを加え、よく混ぜる。
※雪印さんのスキムミルクを使用。小さじ1。
オリゴ糖、バニラエッセンスを加え、よく混ぜる。
お湯を一気に加え、手早く混ぜる。
容器に移して冷凍庫に入れる。
正しい作り順は、
- おからにオリゴ糖(とバニラエッセンス)を加えて混ぜる
- 混ざったら、お湯を加えてさらに混ぜる
という流れのようなのだが、「混ざればいいんだろ混ざれば」というズボラ解読により、全部入れて一気に混ぜたら、
これは・・・何だ・・・?
※お手本
何がどうなってこんなに変わってしまったのだろうか。
とにかく、明らかに水分量が足りない。
せめてペースト状にしないと、アイスクリームもなにも、これでは「湿気を吸ってしまった粉」以外の何物でもない。
お湯大さじ4杯を追加投入し、規定量の「お湯 大2」の3倍量となる「お湯 大6」で様子を見ることにした。
●おからパウダーの量は合っているのか?
それにしても、である。
あまりにも粉っぽい。おからパウダーの量が多すぎるのではないだろうか。
材料について振り返ってみたい。
おから:100g(乾燥の場合は1/4)
この表記から、私はおからパウダー25gを投下した。
しかし、おからパウダーを用いて生おから100gを生成する際は、
- おからパウダー20g
- 水80cc
という配分がベストなのだ。
となると・・・
そうか!おからパウダーは20gでよかったんだ!!
この謎を見抜けなかったなんて、バカ、バカ、オバカ!
とんだトラップ!
■「おからアイス」に挑む Take2
では、気を取り直して、
おからパウダー20gで再挑戦。
スキムミルクを混ぜたのち、今度こそレシピに忠実に、順を追って材料を加えていく。
まず、オリゴ糖 大さじ2。
混ぜたが・・・相変わらず粉っぽい気がする。
※お手本
いや、お手本もよくよく見てみれば粉っぽいじゃないか・・・
これから加える「お湯」が革命を起こすに違いない。
行けッ、革命児ナポレオン!(=お湯)
大さじ2 投下後
大さじ4 投下後
大さじ6 投下後
フランス革命は、起こらなかった。
■「おからアイス」に挑む Take3
二度あることは三度あれども、三度目には正直も舞い降りてくるらしい。
2つの諺から導かれる、「ま、やってみなきゃわかんないよね」という先人の教えに従い、私は思い切っておからパウダーの量を激減させた。
おからパウダー10g
にて、臨ませていただく。
これまで25g、20gとチャレンジを続けてきたが、5g刻みなどというミミッチイ作業はもう終わりだ。もう飽きた。
いざ!
スキムミルクとオリゴ糖を混ぜてみると
(※ご飯を冷凍する容器を使用したため、真ん中が出っ張っている点ご了承ください)
いままでに得られなかった「いけそうな手ごたえ」が。
※混ぜにくかったので普通のタッパに移しました
ポットのない我が家、お湯をいちいち用意するのも面倒になり、ここで「水 大さじ2杯」を投入。
しかしうまく混ざらず、かといってやり直すのも勿体ないので、
容器ごと、レンジへ。
レンジ強(たぶん700Wくらい)で10秒ほど温めたところ、
実にいい感じに!
さらにかき混ぜて、大変満足いく仕上がりとなった。
その差、歴然。
三度目の挑戦にして、やっと形になった。うれしい。
そして、「二度あることは三度ある」VS「三度目の正直」の仁義なき戦いは、後者に軍配があがることを見届けることができた。
いやはや、よかった。
こうして、三種三様のおからアイスの素ができあがり、すべてを冷凍庫に封印したのだった。
■結果発表
ひと晩凍らせ、それぞれひと口ずついただいてみることに。
冷凍庫から出したばかりの状態ではカチコチだったので、少し溶かしてから着手した。
- おからパウダー25g:かたい。あまり甘くない。モソモソ。
- おからパウダー20g:かたい。あまり甘くない。モソモソ。25gとの違いがあまりわからない。
- おからパウダー10g:なめらか!甘さもちょうどいい!10gすばらしい!
何しろひと口ずつだったので深い感想は抱けなかったが、ファーストインプレッションとしてはこんなところである。
20gと10gの間には、両者を分け隔てる大きな川が流れているようだ。
さすがに1回で全部食べるのは惜しいので、この日は20gバージョンのみを平らげることに。
※おからゼリーのストックとともにいただき、おからづくしの晩餐となった
アップにすると、こんな塩梅である。
ほんのりとした甘さはとても好ましい味付けだったのだが、「アイス」と思い込むのは少々辛いか。
「やや甘い、冷やしたおから」でしかない。
もともとのレシピでは「お湯 大2」であるところ、3倍量の「大6」を混ぜているからか、氷っぽかった。
別日にいただいた25gバージョンにおいても、感想は同じだった。
唯一異なる感想を持ったのが、10gバージョンである。
マッシュポテトのような少しザラッとした食感。
「アイス」というには滑らかさが足りていないということになるが、ほぼおからであることを思えば及第点だろう。
むしろ、喉元を通り過ぎるときの重たさがあるからこそ「食べごたえ」も感じるわけで、ダイエットをしたい方にはぜひおすすめしたい。
■挑戦のあとに
前回の挑戦「おからゼリー」は予想を見事に覆す感動的なおいしさだった分、今回の「おからアイス」の印象は実に薄いものとなってしまった。
※それほどまでに感激した「おからゼリー」のレシピはこちら
だが、火も何も使わず、「混ぜて凍らせるだけ」という簡単さは、歴代おからズボラレシピのなかでもズバ抜けている。
そして、その簡単さの割にはおいしい。
繰り返しとなり恐縮だが、作る場合は下記の割合を推奨したい。
- おからパウダー10g:約35kcal
- オリゴ糖 大さじ2 (30g):約72kcal ※ガムシロ等でも代用可
- スキムミルク 小さじ1:約7kcal
- お湯 大さじ2
カロリーはおおよそ110kcal~120kcal。
食べ過ぎないようにしたいレベルのカロリーであることは、留意しておきたい。
ただ、水分をたっぷり飲みながら食べると満腹感も得られるので、食べ過ぎることはあまりないだろう。
食後のデザートというよりは、朝食代わりにするとよいかもしれない。
(お水をたくさん飲むし、お通じにもよさそうだ)
今日もおからアイスで空腹を満たそう・・・