言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

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「何者かになる」には情報発信量がすさまじく足りていない

はあちゅうの書籍を初めて読んだ。

存在はもちろん知っていたし雑誌でインタビューなどを読む機会はあったけれど、電通入りのエピソード(スポンサーをつけてタダで世界一周)が眩しすぎて敬遠していた。

グループ面接でいちばん一緒になりたくないタイプだよなあ。万が一同じグループで先に彼女のエピソードを聞いてしまおうものなら途端に負け犬感に苛まれ、「すいません、私には価値がないのでドロンします」(ニンニンジェスチャー付き)とでも言って逃げ出したくなる。いやー、グループ面接弱かったなー。部活もサークルもやらずにダラダラとひとりでベローチェに佇むだけの大学生活だったもんなー。よく風呂で難破船歌ってたなー。二度とやりたくないなー。はあちゅうと同じ大学行ってたのになー!!!(泣)

拝読したのは「半径5メートルの野望」。オーディオブックで聞いてブックマークまみれになったので、書籍も買った。本が付箋でライオンのたてがみ状態になっている。

「私は何者かになるのだ」という強い意志、実行力、考え方、共感しすぎてヘドバンしてしまう。

「私」の存在価値を求めて

小学生のころから、私の夢は恥ずかしながら「有名になる」だった。とりあえずそのためにはいい大学を出ていいところに就職しなければ、という目標を設けつつも、お笑い芸人やらヴィジュアル系バンドやらを追っかけては飽きての繰り返しで、「有名になる」ための努力なんて全然できていなかった。

気が付けば32だよ!!!もう「有名になりたい」なんて恥ずかしくて言っていられない歳だよ!若けりゃ「青さが若さ、かわいいね、輝いてるね!」とでも評されるかもしれないが、三十路越えての「有名になりたい」は痛すぎる。しかも努力できてないタイプの。

最近カウンセリングやコーチングのお世話になることで「有名になりたい」のではなく「自分自身の価値を発揮したい」のだということがわかってきた。どこそこに所属している○○担当の私、ではなく、私そのもので勝負できる人間になりたいのだと。

そんな目標を痛感したエピソードが2つある。文字通り、心が痛かった。

 

ひとつは、あるライブイベントの裏方をやっていたときのこと。

私が勤めていた会社でニッチなジャンルの音楽ライブイベントを行うことになり、私は「広報用のオフィシャル写真の確認」という重大任務(と自分では思っている)を担うこととなった。とにかく楽屋に行き、ご本人様やマネージャー様に候補写真を見ていただき選んでいただく。正直なところ、嫌な思いもたくさんした。ご本人様が若くて人気であればあるほど、その度合いは大きかった。「ご機嫌ナナメになりがち」なのである。

なにせニッチなジャンルなので、そのご本人様のことなど、私は知らないのだ。つまり私にとっては有名人ではない。ナニクソ……と正直思った、が、そのイベントのお客さんからは絶大な人気を集めていた方。代えがきかない方。彼女の存在に価値がある。翻って私はどうだ。代わりがゴマンといる。私じゃなければダメな理由なんて、ほぼないのだ。切なくて悔しくて、仕事の帰りにちょっと泣いた。

 

もうひとつのエピソードは、馴染みの食事処での話。

店主さんは私をずいぶんかわいがってくれており、取材が入ったり、タレントさんが訪問したりすると、きまって興奮気味にその報告をしてくれた。

「先週、女優の○○さんが来てさ!」

めちゃくちゃ嬉しそう。その笑顔を見ながら、「訪問するだけで喜んでもらえるような、そんな価値のある人間になりたい」と思ったし、また悔しくなった。私は数多いるお客さんのひとりでしかない。台本化するならば「客D」がいいところか。いや、役名すら与えられていないかもしれぬ。

 

「何者かになる」ための薪をくべているか?

 さて、話は戻ってはあちゅうのこと。

「半径5メートルの野望」がとてもよかったので、初めてはあちゅうのブログやnoteにアクセスしたり、Amazonの著者ページを見たり、Twitterをフォローしたりした。そんなことをやりはじめてまだ数日だけれど、とにかく彼女の情報発信量には圧倒される。

そりゃ、「スポンサーをつけて世界一周」という偉業を成し遂げているし、それが認められて電通に入社し、花形職種のコピーライターになり(私はコピーライターになるために広告業界ばかりを就活時に受け、入社したものの結局コピーライターにはなれなかった)、メディアの編集長も経て、書籍も多数出し……と、努力のないごくごく一般人な私にしてみれば輝かしい経歴を持っている、が、この世の中で「何者かになる」ためには、これらを以ってしても足りないのだ。違うな、もう「はあちゅう」という存在にはなっているけれど、その存在が世の中で機能しつづけるためには、常になにかを発電していなければダメなのだ。

だから彼女はとにかく発電している。連投されているTweetを見ていると、偉いなあ、がんばっているなあ、手足脳みそ全部止めていないなあ、と泣けてくる。

 

あの「はあちゅう」を以ってしても、とんでもなく数多の情報発信することでやっと、存在価値を示し続けているのだ。

 

俺よ!!!!!

有名になりたい、存在感出したいと言うのは簡単なんだよ!!!

おまえ何かがんばってんのかよ!!!

何もやらずにネチネチぐちぐち今日食ったもんのことだけ書いてんじゃねーよ!グルメでもないくせに!ただのお腹いっぱいレポートじゃないかバカッ!

会社勤めだとTwitterとか日中できないじゃんとか言い訳考えてんじゃねえアホッ!

 

ううう、このままじゃだめ、ダメゼッタイ。それだけはわかる。わかるんだ………

クソッ、SNS無頓着だからFacebookしかわからんわ!TwitterとInstagramに投稿するのめんどくさい!……と言って逃げるのはやめにする。

とりあえず、発信!発信しなきゃ!ということで一発さっきかましておきました。

https://www.instagram.com/p/Bbt2DE5hIu1/

実はカニカマは好きな食べ物ランキングTOP10に入ってる(待ちきれず食べてしまったのですてきなトレイの写真を加工して貼りました)#カニカマ #好きな食べ物 #夜ごはん

不慣れ感のすごいハッシュタグを笑えよゴルァ!!!

 

なんかもう、勢いでレンタルおじさんならぬ「Woman Rental」に登録しそうになってる……まだしてないけど……

Woman Rental|ウーマンレンタル

登録した暁にはスナックに一緒に行って「Woman ”Wの悲劇”より」を歌わないと気が済みません。ちなみに薬師丸ひろ子の曲は声質が合わず不得手……そんなときは限界LOVERSでごまかすんだ。バックトゥザファイヤァァァァ……!

 

存在に価値を持たせるには、何かができなきゃいけない。スポーツとか芸術とか一芸に秀でているわけではない私の「薪のくべかた」のひとつとして、はあちゅうのような「情報発信」は参考になる、が、並大抵の覚悟ではできないぞ……(だからこそ価値がある)。

 

あー、32にもなってるのに理想の生き方がわからないよ。就活しながら試験落ちながら難破船を風呂で歌いながら歯を食いしばっていたあの頃の私に申し訳ない。