▲2016年3月撮影
月島駅から歩いて3~5分くらいのところにある居酒屋「魚仁」さんは、大盛りメニューとコスパの良さ、もちろんその鮮度とおいしさに定評があり、連日大人気の居酒屋さん。店の前に待機列ができていることもしばしばである。
ただあまりにも気前が良すぎるので、1人飲みはおろか2人程度でも、いろいろなお料理をいただくということが難しくなる。食べきれないのだ。1度だけギュウギュウの店内でいただいたことがあるが、おいしいお刺身も最後は我慢大会のような形相でいただくこととなってしまい、大変な後悔をした。
店頭の「お持ち帰り」を活用すべし
冒頭の写真だと分かりにくいかもしれないが、店頭には刺身を中心に、焼き魚や煮物、肉料理などの持ち帰り専用メニューがずらりと並んでいる。量の多い刺身皿を除き、ほとんど500円。後悔したあの日以来、魚仁さんに来るときはもっぱらテイクアウトでお世話になることにしている。
とある日の戦利品をご紹介しよう。
左上から時計回りに、豚チャーシュー、まぐろのほっぺ、牛もつ煮込、刺身。もちろん全部500円。
海鮮自慢の魚仁さんであるが、こちらの牛もつ煮込みは私のなかのもつ煮ランキングで1位。”魚”仁さんなのに、もつ煮渇望症候群にさいなまれて訪れることがあるほどだ。
豪快にカットされた色々な部位が、文字通り”ごろごろ”入っている。デカい!ぶるん!ジューシー!ホルモンの部分はガツンと脂っこいのがいい。その分煮汁はあっさりとしていて甘め。牛もつの引き立て役に徹している。
この日初めていただいたまぐろのほっぺは、みごとにほほ肉ばかり。薬味のネギはクッタクタになっていて、思い出しただけでよだれが出る。
塩味の煮汁で煮込まれたほほ肉はホロホロしているが、「筋肉食ってる」という実感が湧く食べごたえ。
もつ煮もそうだけれど、魚仁さんはお肉もうまい。豚チャーシューも立派だ。ほのかにしょっぱいけれど、あまり味付けされていないので、物足りない方は上から醤油などをかけてもよいのでは。このチャーシューで豚丼なんて、考えただけでわくわくする。
いや、もつ煮丼もほっぺ丼もいいな。家に持ち帰れば「丼パラダイスごっこ」ができるのだ。
そして忘れてはいけない、てんこ盛りのお刺身。これで500円、これで500円です!組み合わせは様々だがほぼ必ずマグロが乗っていて、この日の相方はなんだったかな。イナダ…?(旬のワードを言ってみたいだけ)ひとりだと、この1皿でお腹いっぱいになるんじゃないかという量。海鮮丼もいいですね。
切り落としなので不恰好ではあるけれど、家で食べる刺身に格好もなにもあるかい。うまければいいんだ!
散々、ごはんに乗せてどんぶりにしたいと申し上げてきましたが、我が家には糖質こわいおばけが出没いたしますゆえ
レタスに盛り付けてみました。ごはんがわりのレタス。これが最高によかった。チャーシュー、もつ煮、ほっぺ肉。それぞれにパンチ力のある肉々しい味わいをかましてくれるので、レタスのさわやかさで受け止めると延々食べ続けられてしまう。
ほっぺ肉との相性が特によかった。
これから暑くなるので、クーラーバッグ持参で訪れたほうがよいでしょう。近隣にお住まいでしたらぜひ1度は訪れていただきたい名店です。