こんばんは、自慢の時間です。
ワイン愛好家の先輩方に、人形町の老舗焼き鳥店「おが和」さんに連れて行ってもらいました。
かつての私であればお店の歴史などを少し調べ、さも知った風で紹介文なども書くのでしょうが、人形町訪問の機会が少なく事前知識ゼロでしたので、そのまま書き進めることにします。グルメな方の感想文は食べログでたくさんお読みください。
このブログでは素朴で豪快でルフィのような言葉を綴れればと思っています。
1階は焼き場を囲むカウンター席のみで、団体の我々は2階席をお借りすることになりました。「きれいな実家」感がたまりません。背後にはテレビ(NHK)がついています。
今回は「ワインと焼き鳥のペアリングを楽しむ」がコンセプト。特別にワインを持ち込ませていただいています。写真はその一部で、ワインのプロが厳選してくださったものばかりです。
とはいえ、駆けつけ一杯はビールで。一緒にいただいたお通しはもちろん鶏肉。塩味の煮こごりのようなものをまとったヒンヤリ前菜です。このあとひたすらこの4文字を書くことになるのですが「おいしい」です。食べたりない。グリーンサラダもおいしかったです。
続きまして、いよいよ焼き鳥ゾーン。
ご覧ください、食べかけのつくねです。このブログも5年目ですから、「食べる前に撮る」は、大正漢方胃腸薬を「食べる前に、のむ」のと同じくらい常識です。それでも我慢ができなかったのは、ゴロンとしたつくねに品のよいサラッとしたタレがかかったその姿、香りゆえ。田中邦衛だって、そりゃ踊ります。
軟骨がゴリゴリと入ったつくねも好きですが、おが和さんのものは、ほろっとやさしい。そこに黒七味をあわせると格別です。
続いては、ねぎまです。
この先の塩味の串すべてに言えることですが、塩加減がとってもちょうどいい。
スーパーマーケットで買ってくる、太めの竹串に刺さったしょっぱい塩ダレの焼き鳥も嫌いじゃありません。あれと糖質オフビールで低レベルな晩酌というのも、よいひととき。しかしこれは、あんなふうにやさぐれたトゲトゲとした塩気を出してこないのです。ああ、いまは「いい時間」なんだなあと感じます。
焼き鳥屋さんにこんなことを言ってはいけないのかもしれませんが、ネギがおいしすぎて「ネギ串ください」と言いそうになりました。
砂肝はやや大きめ。柔らかくてジューシーでびっくりします。右はせせり。いつも忘れてしまうのですが、鶏の首肉です。
焼き鳥は以上。ほかにも、
もつ煮のおいしさに感動。もつが大きいのに柔らかくて、ドゥルンと胃の中に収まってしまいます。煮汁を味噌汁のように飲み干した、と書き添えておきましょう。お行儀よくなんて振る舞っていられるか!
鶏のから揚げだって、おが和さんの手にかかるとこの通り。白飛びしている左奥には、てんこ盛りの大根おろしとレモンが添えられていました。こんもりとした大根おろし山の姿にグッときたものです。ちまちました量じゃ物足りません。うれしかった。
そして締めは、大きなしじみがたっぷりはいったお吸い物とドライカレー。最後にこれ!?とひるみつつも、ひとくちいただけば笑顔もこぼれます。いわゆるドライカレーとは異なる、しっとりした、スパイスの香り以上に「旨み」を感じる1杯でした。お酒を飲んだ口に、身体に、気持ちよく染み込んでいきます。
平日のお昼限定の焼き鳥重も食べに来たいです。100円で鶏大盛りにできるそうなので、絶対にそうする。
※一部画像を同行してくださったグルメの師匠に提供いただきました、ありがとうございます!