こんばんは、「トイレ行ってきていい?」の時間です。
「トイレ行ってきていい?」
たとえば自宅や友人宅でくつろいでいる際、時間に追われているわけではない状況で相手にそう尋ねられたら、あなたはなんと反応するでしょうか。
さて、話は変わって今日の私です。
転職に伴う身辺整理で忙しい日々。いよいよお片付けも佳境に差し掛かっています。そんななか、プレゼン用に使うPCを探しているというチームから相談を受けたのです。内容は、あなたの退職後にそのPCを使わせてもらえないか、というものでした。
もちろん、PCは私物ではありません。会社に買ってもらったものです。……となると、私にNOを言う権利があるでしょうか?当然ながらありません。当然なのです。もし相談相手が家族だったら「ダメって言ったらどうするの」くらいの意地悪は言ってしまいそうです。
しかし、本当にそれは「当然」なのでしょうか。
たとえばPCが不調をきたしているとしたら、大事なプレゼンの場に持っていくのは危険です。ウイルス対策ソフトの期限が切れそうになっていたら、インターネットは繋がないほうがいいと忠告すべきです。このように、ただのYES・NOでは会話が成立しない場合がありえる。それらも踏まえると、「使ってよいか?」と尋ねるのは悪いことではありません。カリカリしている自分がひたすらにダメ人間なだけです。
ダメ人間なりに思いついたベストな相談方法は「あなたが退職したのちにPCを借りたいので、パスワードを教えてもらうか、パスワードを解除しておいてほしい」でした。「使っていい?」という疑問形になっているから「そんなのいいに決まってんじゃん」みたいなくだらない苛立ちが生じてしまうのです。なので、お願い形にする。これが伝えられれば、PCの不調関連の情報も引き出せるはずです。
話は戻って「トイレ行ってきていい?」問題。これもまた問いかけられたら最後「ダメっつったらどうすんだ、そこで漏らすのか?ええ?」という想いにかられてしまう可能性があります。
「トイレ行きたいんだけど、場所どこ?」ならいいのです。「トイレ行ってくる」という宣言形も、こちらは心穏やかでいられます。穏やかついでに「いっトイレ」くらいは言うかもしれない。
しかし、おうちの事情的に「いまはトイレ入らないで!すぐ掃除するから待ってて!」という事態に陥っている可能性だってある。だから「トイレ行ってきていい?」を頭ごなしに否定してはなりません。
それに、状況にもよります。なにかのためにとても急いでいるときだったら、「トイレ行ってきていい?」「だめ、あとにして」というやりとりも成立します。
そんな様々な可能性を検討した結果、「~~していい?」という表現に至っているのです。もっと的確な言葉はあるはずだけれど、可能性の幅が広すぎていちいち考えていられなくなり、ざっくりとそれらを内包する「~~していい?」になる、のではないか。
とにかく今日申し上げたいのは、「トイレ行ってきていい?」という問いにイライラしているようだと活性酸素がたくさん出て老けますよという話です。だから私の老化が止まらないんだ!