言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

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TBSラジオ「木梨の会」がユルくてスゴい。就職の形について考える

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こんばんは、ラジオの時間です。

10月からTBSラジオで始まった「土曜朝6時 木梨の会。」を聴いています。愛聴している番組がほとんどTBSラジオということもあり、音声をダウンロードできるアプリ「ラジオクラウド」で聴くことがほとんどです。

ラジオクラウド

でも、今日はラジコで生放送を聴きました。昨日の夜はどうもいろんなことに集中できないわ、寒いわで、さっさと布団に入ってしまったのです。昨日何もできていないぶん、早く起きなければと5時半に起床しました。

トイレに行って、顔を洗って、(静かに)15分ストレッチと筋トレをする。毎朝のルーチンです。ここまで来て、今日が土曜であることに気づきました。木梨の会を生で聴くのは初めてです。

「昨日の遅れを取り戻さなければ」と息巻いている時間に、この番組は最適でした。1時間のあいだずっと放出されているテイク・イット・イージー感。カリカリしていてもどうしようもないぞという気持ちになれます。

それでいて、「軽いノリで、なんかすごいことをやっている」のがいい。この番組は「ハブ空港」を自称していて、ノリさんのネットワーク力を活かし、リスナーの「やりたいこと」の足がかりをつくっているのです。具体的には、就職あっせんです。

今日はスポニチのフォトグラファーを募集していました。記者でもいいよとのこと。ノリさんはいま、スポニチの連載を持っているのです。そして、ノリさんの帽子をいつも作っているという帽子屋さんのデザイナー求人まで。さらには、餃子屋を開きたいという名古屋の婦人がスタジオに来ていました。

これまでにも、放送作家志望者オーディション(同番組の放送作家であるサトケンさんに弟子入り)や、サンミュージック所属芸人オーディション(ノリさんと仲良しのカンニング竹山さん経由で企画)などが開催されています。

独特のゆるい空気のなか、すさまじいスピードで「決まって」いるのです。

この「ハブ空港」企画のきっかけは、ノリさんが「ジェーン・スー 生活は踊る」のゲストとして出演したことだと思われます。

この番組のなかで、将来の仕事に悩む若者からのハガキが読まれました。やりとりはぜひmiyearn ZZ laboさんの書き起こし記事「木梨憲武お悩み相談「自分の才能や合う仕事がわかりません(22才男性)」」をご覧いただきたいのですが、要所を引用いたしますと……

(木梨憲武)だから、今日いまこのリバティーくんの場合は本当に15分前にこの紙をいただいた後、もう俺、彼の就職先を決めてます。

(ジェーン・スー)ええっ! 早い!

(木梨憲武)いまちょうど映画(『いぬやしき』)をやっているんで。フジテレビさんの映画部。映画関係の仕事。そして東宝さん。東宝さんも映画の仕事をやっています。みんな、僕よりも歳下ですけども。あと、その『いぬやしき』を作ったプロデューサー。この3軒にまずリバティーくん、会ってください。

(ジェーン・スー)ええーっ!?

(木梨憲武)会わせます、これ。

(ジェーン・スー)マジか! ええーっ!

(木梨憲武)で、そっから社員なのかアルバイトか、センスがあるのか、本当に好きなのかは会ってからでしょう? こういうきっかけがあれば、会った方がいいの。絶対に。で、「お前、いいねえ! じゃあ、出る側もあるかもね?」とか。「じゃあ、こっち側がいいね」っていうのは、その3人が決めますから。

その後実際にリバティーくんは「いぬやしき」試写会で彼らに会い、プロデューサーさんのもとで働き始めたそうです。

ノリさんがポンポンポンとテンポよく決めていってしまうのもすごいけれど、そこに応募する人がいるというのがすごい。

放送作家オーディションなんて、ラジオを聴いていて「いいなあ」と思って応募した19歳の子がいたはずです。仕事の大変さ、お給料事情、やりがい、そんなことなにも話していないのに、応募がくるのです。

仕事ってそんなかんじで臨んだっていいんだよなと、朝6時台にふと思いました。婚活もそうかもしれません。仕事も結婚もどうも「一生モノだ」という意識があって、失敗するまいと猛烈に条件を調べるものですが、活きない経験なんてあるのだろうか?すぐに辞めたら、すぐに離婚したら、それは「汚点」になるのだろうか?

まだまだ、日本においてはそれを汚点扱いするシーンも多いでしょうし、実際ダメダメさんもいるでしょうけれど、そのあたりは目をつぶって、宇宙人になった気持ちで考えてみると「別に、辞めてもよくない?興味あったら、とりあえずやってみればいいんじゃない?」と思えてきます。

「その仕事のキャリアパスは?」……そんなもん働いてみないとわからんわ、というのが本音でしょうが、人事部もなんとかして答えているのでしょう。

「なぜ、競合A社ではなく当社に応募したのですか?」……その仕事に興味があるからです、それだけじゃダメ?ちなみにA社も受けてますよ、悪いか!というのが本音ですが、応募者もなんとなく体裁を整えた答えで逃げているのでしょう。

採用者が偉いのでも、応募者が偉いのでもありません。

こういう、気軽な就職の形があってもいい。「この人が紹介してくれるなら!」という理由で応募したっていいと思います。それも十分すぎる「応募動機」でしょう。