2018年1発目の「喫茶アメリカン」。
ここはパーッと「パストラミビーフサンド」でいくか!と思っていたのに、「今日もハンバーグ?コーヒー?ブラックでいい?」とマダムにニコニコしながら声をかけてもらったら、一瞬で口がハンバーグサンドを欲するようになってしまった。ニヤニヤしながら「そうです、全部合ってます」と返事をする。
ちなみになぜ「パストラミビーフ」が「パーッと」という表現になるかというと、喫茶アメリカンのモーニングタイムはサンドイッチがほとんど500円であるなか、パストラミビーフだけが600円だからだ。
訪問したのは平日朝8時15分ごろだったろうか、既にお店には先客が数名おり、少しすると早朝にもかかわらず席の7~8割ほどは埋まってしまった。
ハンバーグサンドの特権・うれしいオマケはタマゴサラダとポテトサラダだった。お子様ランチのような王道感。心が満たされる。
「ブルータス」でチームしゃちほこのページの見出しを考えた人を探しています
サンドイッチを持ち上げると、湯せんしてアツアツになったハンバーグからジワリと肉汁が滲みだした。これをパンが吸っている。こんな幸せな朝ってある?
余談だが、先日「ブルータス」の喫茶店特集号を読んだ。著名人がおすすめの喫茶店について語るページがあり、そのなかの1組はアイドルグループの「チームしゃちほこ」。喫茶店のメイプルバニラトーストを薦めている内容で、記事の見出しは
「パンはなんでも吸い取ってくれる」。
……近年稀に見る名言……。見つけた瞬間、感激で手が止まってしまった。
チームしゃちほこに好感を抱いたのもあるが、この見出しでいこうと決めたライターさんなのか編集さんなのか、どなたかわかりませんがあなたが好きです。ファンです。いつか飲みに行きたいです(この夢が叶ったら、すごいなあ)。
閑話休題、アメリカン。数年通っておきながら2017年12月時点でやっと気づいた「ハンバーグ×タマゴサラダ」のナイスコンビネーションぶりに舌鼓を打った。
店主さんらしさが光る「1月のお手紙」
毎月のお楽しみといえば、店頭に掲げられている「店主さんのお手紙」。まずはじっくりとご覧いただきたい。
何も特別なこともなくカゼをこじらせ 納得いかないお正月も終わり 毎日寒いなか 仕事にがんばるしかない店主です!
今年の5月で開店35周年となります。若い頃は何をやっても親に三日坊主だといつも言われていたのに店はがんばりました!どうだオヤジ
早く桜の季節が来るようにじっと祈るしかない66才のおじいさんです。
九州の両親が生きてる限りがんばると言っていますが、まだ2人とも生きています。親孝行ができなかった長男なので何とかもう少し店をがんばります!
最近は「東京オリンピックまでお店をがんばる」がトレンドワードだったのに、今月はずいぶん異なる様相を呈している。数年来の「お手紙ファン」としては、ものすごく店主さんイズムを感じる表現が溢れていてうれしかった。特に冒頭!「納得いかないお正月」なんて、最高だ(店主さんには気の毒だけれど……寒いから心配です)。
今年の5月で35周年。東京ディズニーリゾートと同じ35周年。すごいなあ。
なにかお祝いをしたいのだけれど、何をしたらいいだろうか。いまからぼちぼち、考え始めてみようかしら。
ところで、この日座った席の目の前には、こんな張り紙が。
「感動が多い人は、老けない!」
いつも見ていたものなのに、この日は妙に心に刺さって、そのことを覚えておきたくて写真を撮った。
自分でこんな記事((よろこび上手になろう ~脱・スキのない非モテ女~ - 言いたいことやまやまですを書いておきながら、最近感動ベタ、喜びベタになっていた気がする。
大好きなサンドイッチとお店の雰囲気で、マイナス状態にあった感動力をゼロ地点には持ってこられたはず。この勢いで小さなことに喜び、感動し、若々しく活動力のある魂を持ち続けていたい。
アメリカンさん、今年もよろしくお願い申し上げます。