※2015年8月26日公開
※2021年4月16日 一部加筆・更新(ver.5.1)
※大事なお知らせ※
2022年4月現在、仕入れ価格高騰のため、サンドイッチの価格が700円となりました(一部異なる価格のサンドもあり)。
すでにモーニングやランチセットは廃止されており、店内飲食時はドリンクとサンドイッチをひとり1点ずつオーダーするのがルールになっています(シェアはNGということ)。
みなさまご存知の通りの世界情勢のため、メニュー内容、価格、営業時間はかなり流動的になっています。
本記事でご紹介している内容は2019年5月19日以前の内容ですので、予めご了承いただきたく存じます。
2019年6月現在以降の「アメリカン」の情報がご入用の方は、下記記事をご参考になさってください。
- 過去メニューの食レポ記事という前提のもとでお読みください
- ランチメニューはセットのみ!1200円
- モーニングメニューはドリンクとサンドイッチで1000円
- テイクアウトメニュー
- 五感に沁み入る3つの魅力
- 店舗情報
- アメリカン好きが高じて取材受けたり、電子書籍出したり
- おわりに…(食パンの新橋ベーカリーさん)
過去メニューの食レポ記事という前提のもとでお読みください
こんばんは、喫茶アメリカンの時間です。
食パン1斤はあろうかという量の極厚食パンで作られるおいしいサンドイッチ。行列ができるお店として有名な、東銀座駅・歌舞伎座の裏にある喫茶店です。2018年5月に創業35周年を迎えました。
フォトジェニックかつおいしいサンドイッチ、そして個性あふれる店内ゆえ、メディア露出頻度も高い!特にテレビ取材が入ると、放送からしばらくはなかなかお店に入れません。
営業日は平日のみです。会社員・学生泣かせのお店でありますが、お休みを取ってでも、一生に一度でいいから訪問していただきたいと声を大にして申し上げます。12月28日~30日などは営業されていますので、狙い目です。
ランチメニューはセットのみ!1200円
ランチタイムは12時~15時とありますが、パンがなくなり次第閉店してしまいます。14時には入っておいたほうがよいと思います。
また、到着時間は12時ジャストでは遅いです。先日は10分前に到着しておきましたが、すんでのところで1巡目には入れませんでした。ちなみに待ち合わせは厳禁ですので「先に並んでおいて」は通用しません。お連れの方と合流してからお店に向かってください。
また、2人で1つをオーダーしてシェアすることも超厳禁。1人ずつ注文してください。
ランチはセットのみです。サンドイッチだけを単品注文することはできません。セットのコーンスープ、サラダ、ドリンクもボリューム満点なのでお腹を空かせて行くように。
サラダは2019年3月現在、キャベツの千切りです。ハムチーズサンドなど、お店で調理されて”いない”具のサンドイッチを選ぶと、サービスでポテトサラダ・タマゴサラダ・マカロニサラダ・ツナサラダのいずれかがキャベツの上に乗っていることがあります。
ちなみに、売り切れるスピードが早いのはパストラミビーフとハンバーグ。入店時にまだ残っているようであれば、頼んでおいて損はありません。両方ともランチタイムにしかお目にかかれない具です。お昼に出会えたらラッキー!
▲サンドイッチのアイデンティティが崩壊する、サンドしきれぬ量のパストラミ
▲山形牛を使用しているというハンバーグ、みじん切りの玉ねぎもたっぷり
こんな大ボリュームのランチセットに恐れおののいてしまうかもしれませんが、 食べきれなかったサンドイッチは持ち帰れるのでご安心を。サラダとコーンスープ、ドリンク優先で食べ進めていきましょう。テイクアウトの容器もお店で用意してくださいます。
こんな感じのパックです。閉じるためのホチキスも貸してもらえますが、みんなで使うものなので速やかに使って返すと◎です。もしくは輪ゴムを持参しましょう。
私くらいの玄人(自称)になりますと
パックごと持参します。
長きにわたるアメリカン通いによって「サンドイッチ1切れは、ジップロックコンテナサイズ」ということが判明しました。
マイ箸感覚でマイ・ジップロックを持参してもよいかと思います。1200円のサンドイッチと聞くと「高い」という印象を持たれる方もいらっしゃるでしょうが、こうして持ち帰れば夜ごはんにもなるわけです。1200円で2食分がまかなえる。安い!
コーンスープがまた最高。スジャータなどの「箱入りコーンスープ」がお好きな方なら泣いて喜ぶはず!表面に膜が張ってしまうこの感じがたまりません。
私は序盤でサンドイッチのパンをちぎってコーンスープに放り込んでおき、最後の最後、ぶよぶよになった食パンをいただくのが好きです。
ドリンク、特に冷たいものはてんこ盛りなので心してかかってください。ホットドリンクはその日のカップの大きさ次第ですが、大きなカップのときは並々と注いでくださるのでお腹がタポタポに。
写真はホットレモンティーをお願いしたときの様子ですが、レモンの分厚さでいろいろお察しいただければと思います。
ドリンクオーダー時、カフェオレには注意してください。メニューにはICE or HOTと書かれていますが、ICEしかないのです。
モーニングメニューはドリンクとサンドイッチで1000円
朝8時から10時30分ごろまではモーニングタイム。ドリンク1点、サンドイッチ1点をそれぞれオーダーする形式です。以前は価格の異なるサンドイッチもあったのですが、2018年8月現在はすべて500円ですので、必ず1,000円になります。
上記のメニュー写真には「ハンバーグサンド」も記されていますが、2018年秋を以てハンバーグはモーニングメニューから卒業しました。召し上がりたい場合はテイクアウトコーナーかランチタイムでのオーダーで入手するしかありません。
チキンサンドとアイスミルクをお願いした時の様子です。サンドイッチも大きいけれど、ミルクのグラスも大きいのなんの。一気に飲んだらお腹がぐるぐるしてしまうかもしれません。
こちらも、食べきれなかった場合はテイクアウトできます。朝ごはんを食べに行ったはずが、お昼ごはんまで調達できてしまいますね(でも朝ごはんで十分満腹になってしまうので、食べるのは夕方帯になりがち)。
▼モーニングタイムのお皿でしか再現できない、テイクアウト容器への鮮やかな入れ方について下記記事にてご紹介しております。お暇でしたらどうぞ
テイクアウトメニュー
店内でいただく時間がない!というときはテイクアウトがおすすめです。朝9時ごろから、お店の入り口横のテイクアウトカウンターで購入できます。
サンドイッチ2切れで、お値段500円!希望の具のサンドイッチがまだ陳列されていない場合もありますので、その点はご了承ください。
テイクアウトでしか購入できないのが「バゲットサンド」です。朝しか購入できず、なくなり次第終了。3切れ入っているので、いろんな具を楽しみたい方にはおすすめです。ふわふわの食パンも絶品ですが、バゲットはもちもち。マスターもイチオシの商品です。
テイクアウトの特権は他にもアリ!運が良ければ「パンの耳」をプレゼントしてもらえます。これがまたおいしいんだ……。
ちなみに、イートインの際は会計時に「パンの耳ください」と申告しても却下されてしまうので、がまんしてください。もちろん、会計時にテイクアウトサンドイッチも購入すればパンの耳の権利を得ます。
五感に沁み入る3つの魅力
テイクアウトも手軽でよいのですが、喫茶アメリカンの真の魅力はイートインではじめて「体感」できます。
正直に書きましょう、「居心地がいいお店」ではありません。
語弊のある表現であることは承知しています。しかし、敢えてそうお伝えしたい。昨今の「ザ・おもてなし」とは180度異なります。
それでも行きたくなる。テイクアウトじゃ、なんだか気が済まない。そう感じさせられる不思議な魅力が素敵なのです。
私が思うに、謎の魅力は3要素。
1)「中央区アメリカン」と称したくなる独自ワールド
▲2017年6月のお手紙
2018年で66歳になる店主・原口さんが脱サラして始めた「アメリカン」。店主さんの最新情報がわかってしまう直筆の手書きポスター(私は”店主さんからのお手紙”と呼んでいます)が掲出されていたり、
店内には所狭しと店主さんの故郷・佐賀県のポスターやサッカーチームのグッズが並んでいたり。お孫さんとの写真や店主さんの似顔絵、著名人のサイン(場所柄、歌舞伎役者さんのものも多い)など、情報量過多な内装に度肝を抜かれます。
▲著名人のサインから、象が描いた絵まで多種多様
2)アメリカン流おもてなし
せっかちで、気が利きすぎなマスターの「俺流おもてなし」のグルーヴ。体感していただかなければきっと伝わりません。とにかく、落ち着かない。なのにクセになる。そんなムードです。
1)にも記載した「店主さん直筆のポスター」もおもてなしのひとつ。
「伝説のサンドイッチ店を目指して頑張るので応援してください」「東京オリンピックまで頑張ります」「いつもありがとうございます」……手書きがたまらないのです。応援してしまうに決まっている!
かと思えば、「サンドイッチがおいしい春がやってきました」なんて、ヤマザキ春のパン祭ばりのメッセージが添えられていたり、「石ちゃんがお店に来てくれるとうれしいです」といった、”まいうー”召喚の呪文を唱えていたりと微笑ましいかぎりです。
3)とにかくうまい
スピーディーに提供されるサンドイッチセットは、見た目のインパクトによる話題が先行しがち。しかし長きにわたり人気店であり続けているのは、「おいしい」からに他なりません。
ひとくち頬張れば、赤ちゃんのほっぺのようなふわもち食感とほのかな甘みを感じる「焼き立て食パン」に感動し、早朝や休日に仕込まれている食べ応え満点の男気具材に震えるはず。
いちばん人気はタマゴサラダ。固ゆでした卵をたっぷりと使い黄身の味と白身の触感を存分に味わうことができます。タマゴサラダというか、「タマゴそのもの」です。
でもシャキシャキのリンゴが入った「チキンサラダ」もおすすめしたいし、これでもかという量が挟まれているツナサンドもすごい。
複数名で訪問できるなら、みんなでタマゴサンドを注文するよりも、異なる種類のサンドイッチをオーダーしてシェアするのがよいですよ。
店舗情報
こんなすてきな唯一無二のお店「喫茶アメリカン」は、日比谷線・都営浅草線の東銀座駅からすぐのところにあります。3番出口を出ると文明堂さんがあるので、その道を左に、左にと進んでいけば遭遇します。
一生に一度は、行くべきだ!
アメリカン好きが高じて取材受けたり、電子書籍出したり
▼Podcastもよろしくおねがいします
おわりに…(食パンの新橋ベーカリーさん)
おいしすぎるアメリカンのサンドイッチは、こだわりぬかれた食パンがキモ。焼きたてのパンをあえて冷まさず、お店に直送しているのは「新橋ベーカリー」さんです。店名とは裏腹に、店舗所在地は港区三田(赤羽橋)と芝(大門/芝公園)なのでご注意を。
こちらの2店舗ではおいしいパンが食べ放題の「パンヴァイキング」が行われており、それがまたびっくりするほどリーズナブルでおいしいのです。