東銀座の巨大サンドイッチ店、アメリカン。
初訪問で1100円のサンドイッチセットに驚き、
そのおもてなしに感動し、
ビーフシチューセットもいただき、
※使用量は食パン半斤のようだが、見た目のインパクトも食べごたえも「食パン1斤」級!
朝日新聞デジタル:暴力的サンドイッチ 東銀座「アメリカン」 - おやじの昼めし - 食と料理
そして、私は、朝のアメリカンすなわち「朝リカン」にいる。
※どことなく、清々しさUP
■巨大サンドイッチ、450円ぽっち!
アメリカンはテイクアウトも人気である。
サンドイッチセットだと1,100円だが、テイクアウトのサンドイッチ(もちろんサラダなどは付かない)だと、たった450円。
そのボリュームはランチで食べた「半斤サンドイッチ」そのままだ。
あまりにも、お得すぎる!
朝7時から営業しているアメリカン。
そこで出勤前に訪れ、サンドイッチを買い、会社での昼ごはんにしようという魂胆である。
「営業は7時からだが、テイクアウトは9時ごろから」という情報も事前キャッチ。
朝9時ジャスト、アメリカンの前に辿りついたのだった。
意気揚々とテイクアウトカウンターの前に立ったものの、私は絶句した。
「ミックスバケット」しか・・・ない・・・。
「ミックスバケット」はフランスパンのサンドイッチ3種盛りである。
その中身とは「タマゴサラダ」「ポテトサラダ」「ツナサラダ」であり、相変わらずのマヨ系サラダ・オン・ステージっぷり。
食パンではなくフランスパンという点が興味深いものの、この日はどうしても食パンのサンドイッチが食べたかった。
喫茶店ならではの「呼び鈴」をチリンと鳴らすと、ゴッド姉ちゃんいつも店の奥のキッチンにいらっしゃる女性店員さんが登場。
昼時はなかなかお目にかかることができていなかったため、有名人に会ったような気分になり、やや緊張してしまう。
「ミミミミックスバケット以外は、今日は、ないんでしょうか」
ショートヘアに赤い口紅。
目の前にいらっしゃるカッコイイ女性店員さんが何とおっしゃるか・・・。
ドキドキしながら、勇気を出して聞いてみると
「作れますよ!何がいい?」
大変気さくなご対応に感激。
しかし、ショーケースに並ぶメニューは「タマゴポテト」「ハンバーグチキン」といった具合で、店内のラインナップとやや異なるのである。
※店内ラインナップはこちら
どうしよう。決めていなかった。
でも、ここでモタモタしていたらカッコ悪い。
私は肉が食べたい。
ええい!ままよ!肉よ!
「ハンバーグチキンを・・・」
「じゃあ、ちょっと待っててね」と店内に戻っていった店員さんの背中を見送りながら、もっと吟味すればよかったな、と後悔もした。
いや、何度だって来ればいいのだ。後悔などない!
■店外も手書きチラシでめいっぱい
作っていただくのを待ちながら、テイクアウトコーナーを見上げてみれば
増税に立ち向かう、アメリカン。
さすがだ。かっこいい。大好きだ。
「深川の雪」といえば、江戸時代の浮世絵師・喜多川歌麿の有名な作品。
「品川の月」「吉原の花」とともに3大作「雪月花」の一角をなしているのだが、1948年に銀座松坂屋で展示されて以降、その行方をくらませてしまっていたそうだ。
それが2012年に国内で見つかり、箱根の「岡田美術館」で展示されている。
会期は6月30日までだったのだが、店主さんは観に行くことができたのだろうか。
※私は芸術に明るくないため、上記情報はこちらを参照いたしました
さらに視線をずらすと、こんな張り紙も。
「50円玉待ってます」と。
無理を言って作ってもらっている「ハンバーグチキンサンド」。
せめて50円玉で恩に報いたい・・・と思ったが、財布には50円玉が1枚しか入っていなかった。
これが、今の私にできる精いっぱいである。
次に来るときは、50円玉9枚で臨みたい。
そうこうしているうちに、店員さんがハンバーグチキンサンドの入ったビニール袋を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。すごくうれしいです」
にっこりとほほ笑んで、サンドイッチを手渡ししてくださった。
朝からとても良い気分だ。
お昼ごはんが楽しみでならない。
■1パックで2食分!?アメリカンなテイクアウトサンド
店を少し離れてから、ビニール袋の中を覗いてみた。
肉を求める気持ちだけで、咄嗟に頼んだ「ハンバーグチキン」。
どんな感じだろうか。
(・・・アッ!そうだった・・・)
「ハンバーグチキンサンド」に対し、勝手に「ハンバーグサンド」と「照り焼きチキンサンド」のイメージを重ねていたのだが、この店における「チキン」とは、マヨ系サラダ衆の一員なのであり、照り焼きとは程遠い外見である。
私は初訪問でチキンサンドを注文した時にも、同じ過ちを犯している。
さすがに、学習しなければ。
とはいえ、昼が楽しみな気持ちに変わりはない。
当日持参していた冷凍野菜にインスタントコーンスープを溶いた「簡易野菜スープ」と一緒にいただくことにした。
チキンサンドにはたっぷりと「りんごスライス」も入っており、これがいい味を出しているのである。
おいしく一気にいただき、残る半分、ハンバーグサンドは夜ご飯にまわすことにした。
肉感たっぷりのハンバーグが挟まったサンドイッチ。素朴でとてもおいしかった。
たった450円+αで昼ごはんと夜ごはんが堪能できてしまうとは、すごいぞ、アメリカン!
今回は注文しなかった「ミックスバケット」はテイクアウト専用メニュー。
次回はこちらをいただいてみよう。
新たな楽しみも生まれ、引き続き「アメリカン」通いの日々になりそうである。