こんばんは
あまりの蒸し暑さに、昨年訪れたタイのことを思い出しました。なので今日はカッピングの思い出に浸ろうと思います。
タイで施術していただくまで、興味はあれどもカッピングを体験したことはありませんでした。
これほどどうでもいい話はないと思いますが、私はストレスが溜まると結石の写真を見たり粉瘤摘出画像などを見たりしているくらいには、「身体の悪いものが表出する感じ」が好きです。
そんな私にしてみれば、カッピング最大の魅力は「身体の悪い血が取れる」みたいなところです。そのドロドロの血を瘀血(おけつ)と呼ぶらしい。その名前も惹かれるものがあります。どろどろ、だめな感じが字から伝わってくる。しかも身体を切ってそのオケツを体外に出す瀉血(しゃけつ)というワザがあるのも知っています。う、う、う、気になる。
日本で受けようとすると、多くのサロンは青山などの「いい場所」にあります。つまり、そこそこの価格になります。それで、タイで受けてみようと思ったのです。
いきなりの瀉血(しかも、タイで)はちょっとドキドキするので、カッピングのみ。たしか1000バーツくらいでした。だいたい3倍すればいいので、日本円にして3000円位でしょうか。私は金銭感覚が非常に乏しいので、どんなことがあっても1ドルを100円だと思っています。なので正しい価格についてはごめんなさい。
プロンポンというバンコクからほど近いところにある、「ジャパニーズ鍼灸クリニック」さんにお邪魔しました。プロンポン駅からもすぐなので、バンコク界隈にお泊まりならば電車ですぐに行けます。
雑居ビルの2Fでちょっとドキドキしますが、
中はとってもきれいです。院長先生は日本人の方で、丁寧に説明してくださるので安心したのをよく覚えています。
施術をしてくれたのはタイ人のポム先生。お名前からしてかわいらしいのですが、ご本人もとても愛くるしくて、日本語もかなり堪能でした。
ローズヒップオイルでマッサージをしてから、カッピングという流れです。
カップを背中に吸い付かせて放置するだけ(冒頭のイラスト参照)なのかと思っていたのですが、まずは、カップを使ったマッサージが施されます。ローズヒップオイルでぬるぬるの背を、カップがスライディングするのです。
カップは都度アルコール消毒をし、燃やして(!)、フッと息で吹き消して使うようでした。うつ伏せでなにも見えませんでしたが、シュボッ!フッ!が常に聞こえていました。先生、大変な重労働です。
ひととおりマッサージが終わると、少しスライディングマッサージをしてからカップを固定。いわゆる「カッピングといえば」のあの図になるのです。固定位置を見つける所作はさながらダウジングのようでした。凝っていると思しき場所でピタリと動作を止める、の繰り返し。
お腹の方もカップをスライドさせてマッサージ。時間にしてどのくらいだったでしょうか。1時間くらいみっちりやっていただいた気がします。
そしていよいよおまちかね、「背中が内出血で気持ち悪いことになっています」タイム。誰も見たくないと思いますが、達成感でポム先生に撮影してもらったので見てください。
内出血の色が激しいところほど、良くない血が巡っている部分です。瘀血、これが瘀血。
肩のあたりが濃い紫色になってしまったのですが、このくらいは全然、悪い方ではないそうです。それよりもお腹のほうに内出血が出ていることを注意されました。あまり冷たいものは飲まないほうがいいかもしれません、とポム先生。
あれから10ヶ月ほど……今日も冷たいビールを飲む。夏の醍醐味ですから仕方がありません。