※初稿:2019年9月17日※
こんばんは、月経カップの時間です。
経血は「吸い取る」から「キャッチ&リリース」の時代へ!
SDGsが叫ばれ、カフェでは紙製ストローを唇にひっつかせながら飲む令和時代。
エコの側面から月経カップを推す声もありますが、エコ云々関係なしに、シンプルに便利 & 快適すぎます。
少なくとも現タンポンユーザー全員におすすめしたい逸品!!!
- 汚物入れの袋を閉じるときの悪臭が惨めすぎる
- ナプキンやタンポンのストックスペースをどうにかしたい
- そもそもナプキンやタンポンを買いに行くのが面倒くさい
ひとつでも「そうそう!」と思ってくださった方はぜひ、私のプレゼンを聞いていってくださいませ!
▼私が購入・使用したのと同じ種類の月経カップです
月経カップとは?メリットとデメリット
月経カップとは、医療用のシリコンなどでつくられた、小さく柔らかいカップです。
私が愛用している「メルーナカップ」はドイツ製の商品で、哺乳瓶の飲み口部分にも使用されている「医療用TPE(熱可塑性エラストマー)」で作られています。
「ねつかそせいエラストマー」と読み、ゴムのような弾力があってリサイクルできるプラスチック素材なのだそうです。
これをグニャっと折りたたんで膣内に入れることで、経血をダイレクトキャッチ! できます。
かねてより世界的に使われているものですが、日本で医療機器として認可されたのは2016年のことだそうです。
月経カップのいいところ
1) 生理のためだけに用意していたグッズたちを手放せる!
さすがに月経カップオンリーというわけにはいきませんが、基本的に、生理用ナプキンはもう要りません。
「おりものシート」で十分! 量がとても多い日や就寝時など、不安があるときも「羽なしナプキン」で事足りました。
「おりものシート」「羽なしナプキン」を貼り付けるには、サニタリーショーツよりもふつうのパンツのほうが安定します。
サニタリーショーツならではの、あの「カサカサした素材」だと剥がれてしまうんですよね……。
ということで、パンツはいつもどおりのものを使い続ければOK。
ナプキン、タンポン、サニタリーショーツといった、「生理の1週間のためだけに置いているもの」からの解放です!
同居家族の目につかないように、トイレ戸棚にそっと隠すように置いていた日々とさようならです。やった、やったー!
派生して、
- ナプキンのごわごわした感じ
- タンポンの紐が垂れ下がっている屈辱感
- サニタリーショーツのカサカサ音
などのすべてから卒業できます。
月経よ! ざまあみろ!!!
ちなみに私はおりものシートを使うのも嫌になって、ついに布ナプキン(おりもの用/通常用)を導入してしまいました。
▼使用レポート記事
面倒くさがりな私の布ナプキンを攻略法!100均グッズで簡単に洗えて便利でした

2) 「汚物入れ」の苦痛から解放される!
ナプキン、タンポンを使用すれば、当然ながらゴミが出ます。
ゴミはゴミでも、こいつを普通にポイと捨てられたらどれだけよいことか!!!
まず、普通のゴミ箱には捨てられません。
巷じゃ「サニタリーボックス」なる洒落た呼称もございますが、黒いポリ袋をかけたあいつの本名はどうしたって「汚物入れ」じゃぁぁぁい!
他ならぬ、経血を排出している自分自身が思いますもの。
あの袋をきゅっととじて捨てるときのなんとも言えぬ悪臭、汚物と呼ばずしてなんと呼ぶ? みなさんのはバラの香りかもしれませんが、少なくとも私のは汚物!(;_;)
この憎き「汚物入れ」と向き合わなくてもよくなるだなんて、これだけで月経カップを導入してよかったと思えます。
もちろんおりものシートを使うことがあるのでボックス自体を消し去ることはできませんが、そこにナプキンとタンポンが入っていないだなんて、どれだけ心が軽やかになるか! サイコー!!
3) 経血量がわかるって楽しい!
月経カップの「キャッチ&リリース」という性質上、自分がどれだけ出血しているかを目の当たりにすることになります。
血が苦手な人はこれがデメリットになるでしょうが、私は自分の血ならへっちゃら。
むしろいろいろな発見や感動があります。
「出たァーーーー!」
「量が増えて(減って)きたァーーーー!」
「血と、なんかわからんドゥルドゥルのやつで2層になってるーーーー!」
「ワーーーーーーーーーーーッ!」
4) 臭わない!
2)の項目で汚物袋処理の憂鬱をお伝えしましたとおり、あの独特のニオイが本当に嫌でした。
ところが、あのニオイは空気に触れることによって生じていたのですね!
経血を月経カップでキャッチするからには、どこかでリリースしなければなりませんが、そのときほとんど臭わないことに驚きました。
便器にジャッと流してトイレットペーパーでキュッと拭き、ウェットティッシュ(アルコールじゃないもの)で仕上げに拭けばOKです。
自宅であればお風呂場などで洗います。
その一部始終、まったく臭くありません! それが本当にうれしかったです。
あのニオイによって自尊心がけっこう傷つけられていたことを実感しました……。
5) 外出先でのトイレの憂鬱がなくなる!
長時間入れっぱなしにしておくのが危ない(トキシックショック症候群)とされているタンポンに対し、月経カップは12時間くらい入れっぱなしでも大丈夫。
(カップの大きさやご自身の経血量にもよります)
ほぼ漏れないので、日中はいつもどおりに過ごせます。
トイレに行くたびにポーチを持っていったり、パンツを降ろしてベリベリとシートを剥いだりする憂鬱とはさようならです。
お風呂も平気で入れますよ。いまのところ、「湯船に血がァァ~~~~!」という事態には陥っていません。
月経カップの悪いところ
いいところが多すぎて、気に留まらない程度のデメリットではありますが、いちおう列記します。
1)手が血に染まる
その時々ですが、量が多いときは着脱時に手が汚れます。
これはまあ、想定内ですね。外出時はウェットティッシュ持参をおすすめします。
「外出先では着脱しない」がいちばんのおすすめではあります。
2)うんこタイム注意
ふんばるときに膣圧がかかり、カップの位置がズレがちです。
中途半端に降りてきてしまっていると違和感が出てしまうので、大便後は念のため、カップをギュッと中に押し込み直すとよいと思います。
私は自宅じゃないと大が出てこないナイーブさん(笑)なので、月経カップを取り出したのち、思う存分いきんでおります。
3)生理前後の消毒がちょい面倒
その月の生理が来る前と、終わったあとに月経カップの消毒が必要です。
洗浄用容器に月経カップと水を入れ、電子レンジでチンする「煮沸消毒」や、哺乳瓶の洗浄などにも使わている「ミルトン」の使用を推奨されています。
私はケチンボなので、専用グッズは買いませんでした!
使わないマグカップとお皿を用意し、そこに月経カップと水を入れてチンしています。
マグカップだけでもよいのですが、沸騰時に水が溢れてしまうので、その受け皿としてお皿も用意しています。
いくら洗っているとはいえ、股の中に入っているモンですからね……。
それでも家族はいい気分ではないでしょうから、家にひとりのときに、こっそり処理しています。
本当は専用鍋でも用意して、コンロでぐつぐつ煮沸消毒したほうが、家族のためにもよいのでしょうけどね。
月経カップの入れ方にコツはある?
月経カップを入れるのにひと苦労、取り出せなくて焦った、などの感想を見かけてご不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
折り方はシンプルな「Cフォールド」で問題なし!
私は下記の「Cフォールド」という折り方で使っていますが、初回からなんの苦痛もなく、実にスムーズに事が済みました。
処女ではないし、タンポンユーザーだったので抵抗がなかったのがよかったのではないかと思います。
強いてコツを挙げるならば、ぎゅっと奥まで突っ込むこと。
タンポンも同じですが、中途半端な位置にあると違和感が出たり、経血が漏れたりします。
持ち手はリングタイプ、硬さはクラシックタイプ、大きさはSがおすすめ
私が使用しているメルーナカップは、カップの持ち手部分が3種類あります。
下記の公式動画をご覧ください。初回は断然「リングタイプ」をおすすめします。
単純に大きいので指でつまみやすく、使っている途中で違和感を抱いたときにも直しやすい。
そしてリング部に紐を通せるので、「取り出せなくなったらどうしよう」という不安が解消されます。
硬さも3種類あり、おすすめは真ん中の「クラシック」です。
やわらかいほうが痛くないのでは? と思われるかもしれませんが、やわらかいぶんカップが膣内で開きにくくなるようです。
まずは「クラシック」を選んで、慣れてきたら硬いものややわらかいものにチャレンジするとよいでしょう。
サイズはとりあえず、最初はSでよいのではないでしょうか。
低用量ピルを飲んでいて経血量が少なめだったのもありますが、生理2日目もSサイズで十分でした。
▼私が購入したのはこちらです!
おわりに
初めて使ったときに感動そのままをPodcastに収めましたので、より生々しい体験レポートを聴きたい!という方にお聴きいただけたら幸いです。
また、月経カップとあわせて布ナプキンも使っています。
とても快適だったので、もしご興味をお持ちいただけましたら、下記の体験レポート記事もぜひご覧ください。