こんばんは、ムーの時間です。
学研プラスが発行する月刊オカルト雑誌「ムー」が、2019年で創刊40周年を迎えます。それを記念する企画展が、池袋パルコ内の「パルコミュージアム」で開催されています。10月29日まで。
そちら方面の知識や好奇心がなにもないのに、ノリでうっかり訪問してみました。あ、でも、小学生のころに「口裂け女に出会ってしまったときのために」と、ポケットの中に常にUHA味覚糖の「純露」を入れている時期があったので、入場資格は十分満たしていると信じます。
会場は本館7階
パルコさんの企画展といえば、ロバート秋山さんの「クリエイターズ・ファイル」、「におい展」など、入場までに大行列ができてしまうものも少なくありません。天下の「ムー」ですから、大混雑を避けるために朝イチ(10時OPEN)で行きました。
と、書きたかったのですが、寝坊してしまったので11時くらいになりました。
会場は7階です。エレベーターの戸が開いた途端、フロアが賑わっているのがわかりました。カップルいっぱい。そうか、サブカル女子の集まる街だもんな……ムー展やっぱり混んでたか……
と思ったら、彼らの目当ては同じフロアにある「自分ツッコミくまカフェ」でした。
賑わいを抜けた先にあった、ムー展のエントランス。さながら亜空間のような違和感がありました。おっさんたちが吸い込まれていく……
入り口にはグレイがいます。このくらい痩せたいなと思いながら見つめました。
表紙を見ているだけで時間が過ぎていく
圧巻なのが、創刊号から現在までの表紙一覧です。メインコンテンツと言っても差し支えないと思います。これを見ているだけであっという間に時間が経つ。この分野にまったく興味がない私がそうなのですから、ファンは大変です。
それにしても、絶妙に計算された怪しい表紙デザインがたまりません。
ムー初心者視点で心に残ったことといえば、
・年に1回くらいのペースでヒトラーが登場、「ヒトラーは日本人だった!?」そんなバカな!
・ごく自然なトーンで「宜保愛子」が登場
・たまに付録が「おまじない百科」だったりする、ちょっと欲しい
・ちゃんとトレンドがおさえられている(97年にはエヴァ、2000年には安倍晴明、2006年にはダ・ヴィンチ・コード、2010年には坂本龍馬、2014年には”巨人”)
・99年8月号までさんざん「ノストラダムス」をテーマにしているくせに、それ以降はすっかり落ち着く
……くらいです。玄人さんたちならもっと味わい尽くせるはず。ぜひ会場に足をお運びください。
展示品もいろいろ
幻の創刊準備号も飾られており、もともとは学生向けの冊子であったことを初めて知りました。この準備号、iPadの半分くらいの大きさだったでしょうか。もっと小さかったかも。いずれにしても、「コンパクト版」を40年前の時点で出版しているところがすごい。女性誌のポータブル版が出たのはここ5年10年のことでしょうから、かなり先取りしています。
「UMA」「文明」のようなキーワードに分けて、誌面が紹介されているコーナーも。
上の写真は「オーラ」に関する誌面です。当時のふろくも一緒に飾られていますが、多くの人がここで立ち止まり、ひと笑いしてから隣に行くという流れができていました。
なにがおもしろいって、
昔「小学一年生」などについていた、立体に見えるカラーフィルムのメガネがふろくだったからです。これでオーラを見る訓練ができるという……。
この「オーラ・トレーニンググラス」、2014年6月と最近の商品です。「実用スペシャル」と冠されていますから、実用的なのでしょう。
預言系のコーナーには、「とにかく地球は滅亡する」というパワーワードが掲出されていて、これぞムー、というかんじです。
こんな絶望的な言葉なのに陽気なムードを感じてしまうのはなぜなんだろう。
ユリゲラーのスプーンもありました。ほかにも、狼のミイラやビッグフットなどもあります。撮影禁止のエリアもあるのでご注意ください。
図書館コーナーでは、バックナンバーを自由に読むことができます。時間がいくらあっても足りません。
ツチノコのペーパークラフトなども配布されていました(もうないかも)。手に取りかけたのですが、「きっと作らない」「作ったところで捨てようか捨てまいか悩んで埃をかぶる」という未来が透視できたので、やめました。
マジックアートコーナーもありました。せっかくなので心霊写真ぽく、右手になにか写り込んでいる体にしたのですが、あからさまに手だとわかります。心霊写真をつくるのは大変です。
グッズ売り場では、クリアファイルやポストカードなどのステーショナリーから、ムーのマーク入りのビアジョッキ、Tシャツなどなど、ムーファンにはたまらない商品が並んでいました。どれもけっこう高かったので、私はアクリルキーホルダーのガチャガチャだけ。ちなみに500円です。でも、ファンならたまらない一品!
「ムー」とは何なのか
入り口に飾られていた「ムー新聞」に、こんなことが書かれていました。
「ムー」は大胆な仮説を楽しむ雑誌だと思っている。
不思議な出来事に遭遇したとき、それを否定するかわりに、これが事実だとしたら、どういう説明がつくのか?という視点から縦横無尽に謎解きを楽しむ、これが醍醐味だ。
(中略)
隠されたもの、秘密にされたことに光をあて、裏も表も見ていけば、世界は2倍楽しくなる。
これはけっこうグッときてしまいました。
何事もおもしろがらないと、人生損です。
10月29日までで、ムー特派記者カードを持参の方は無料だそうです。