いつもの月よりたった2~3日少ないだけなのに、あっという間に駆け抜けていってしまう月、2月。
気がつけば最終週を迎えており、「喫茶アメリカン」に伺っていないことを思い出した。
※喫茶アメリカンとは?
食パン1斤分を使ったサンドイッチセットが名物の喫茶店。
(詳細は下記記事からどうぞ!)
※本日の目次
この放送以後、客足増!
ヒルナンデス!でアメリカンの何が紹介されたのか・・・
■2月、私はアメリカンに行けなかった
■きっかけは2月9日放送の「ヒルナンデス!」
アメリカンが、昼のワイドショー番組「ヒルナンデス!」(日本テレビ系列)で紹介されたのは2月9日。
本ブログへのアクセス数も、その日に限り、いつもの3倍ほどに膨れ上がった。
アクセス数は翌日には元通りとなってしまったが、2月末に至っても、お店の客足が留まることを知らないとは驚きである。
どれほど魅力的な紹介だったのだろうか・・・。
博多華丸・大吉さんが担当する人気コーナー「東京いい店すぐ閉まる店」での紹介だったようだ。
映像を確認してみると、華丸・大吉さんとともにお店を訪れていたのは、三倉茉奈さん、森三中・黒沢さん、水卜麻美アナ。
番組が予想する「アメリカン閉店時刻」は15時とされていたものの、その時間に訪れてみれば時すでに遅し・・・お店の前には「本日のサンドイッチは売り切れました」の文字。
ショックが隠せない一同のもとに、店主の原口さんが現れる。
「テイクアウトの分は売り切れちゃいましたけれど、店内で3名分ならご用意できます」
とのことで、店内での収録が始まるのである。
そこから先は毎度お馴染み、一番人気の「タマゴサンド」を実食し、感想が述べられていく流れだ。
「わー!大きい!」「かぶりつけない!」「タマゴがおいしい!」
・・・この程度の情報であれば、他の番組と変わらない。
「ヒルナンデス!」が人を動かしたのはなぜなのか。
■ここがすごかったンデス!
「アメリカン」の紹介に要した時間は、なんと8分。かなりの長尺だ。
その映像の一部始終を拝見し、私はヒルナンデス!制作チームに嫉妬した。
タレントさんがおいしそうにサンドイッチを頬張るだけでなく、映像の随所に「アメリカンうんちく」が散りばめられていたこと。
そしてタレントさんの姿という絵力に頼ることなく、アメリカンうんちくを補強する資料画像・映像がしっかり盛り込まれていたこと。
・・・すばらしい!
弱小ブログの中心で愛をさけんでいるだけでは、人を動かす力にはなりえないのだと痛感した。
うんちく1)巨大化の背景
1983年創業の「アメリカン」だが、これほどまで大きなサンドイッチになったのは、ここ5年くらいでのことだという。
5年前といえば、歌舞伎座のリニューアル工事が始まったころ。
アメリカン周辺にあった東銀座駅の出口も封鎖されてしまい、エリア一帯の客足がグンと減ってしまったそうだ。
閉店を余儀なくされる近隣の飲食店は少なくなかったらしい。
そんな環境下で、店主さんが生き残りをかけて打ち出したのが、食パン一斤分はあろうかという超極厚サンドイッチ。
これが工事現場の方々に大ウケし、今に至るそうだ。
当時と今のサンドイッチ比較画像も紹介され、昔のサンドイッチは、確かに通常よりやや大きいかというくらいのサイズだった。
貴重な資料に感激である。
うんちく2)食パンのひみつ
アメリカンに何度も訪れてしまうのは、ふわふわしっとり、何もつけずにいただいても、ほんのりと甘くて最高においしい食パンの魅力によるところも大きい。
あまりのおいしさに感動し、パンを製造している新橋ベーカリーさんにも足を運んだものだ。
昼もパン!「新橋ベーカリー」で100円パンヴァイキング(1) - 言いたいことやまやまです
番組では、この食パンについてもしっかり紹介。
一般的な食パンは、焼き上がったのちに一度寝かせて、ある程度水分を抜いてから出荷する。
それに対しアメリカンの食パンは、工場で焼き上がったものがそのままお店に届いているため、水分量が多く、耳までやわらかいのだという。
この表現のためだけに、食パン1斤を人差し指でツンツンするイメージ映像が盛り込まれており、ふんわりしっとりなシズル感、全開。
感動するとともに、このコーナーの制作ご担当者のなかに、アメリカンの大ファンがいらっしゃるに違いないと確信した。
いつか対談させていただきたいものである。
うんちく3)タマゴサラダづくりの手間ひま
「わーおいしい」で終わりがちなタマゴサラダも、その仕込風景が映し出されていた。
てんこもりの茹でタマゴを、スライサーで延々とカットしていく店主さん。
歯ごたえが出るように長めに茹でて、冷蔵庫で一晩寝かせてからスライスしているのだという。
そこにマヨネーズをたっぷり加え、混ぜていく。
たまごの味を際立たせるため、マヨネーズだけでざっくりと和えているらしい。
一般的なタマゴサラダよりもまろやかな味わいを感じるのは、酸っぱい調味料が混ざっていないからだったのか、と納得。
そんな画面の左上隅の小窓に映るナンチャンは「俺ここでバイトしたい」と呟いていた。
(たぶんバイトするとなると大変だろうな・・・。)
※その理由は過去記事をご覧いただけると幸いです。店主さんが、気が利きすぎるのです
うんちく4)確実に食べるために
最後の最後に、「確実に入手するために」という情報もしっかり提供。
それによると、
- 9時台(テイクアウトのみ)
- 13時台・歌舞伎座の休演日
とのこと。
とにかくよくまとまったVTRであった。
これを見れば、そりゃ、アメリカンに行きたくもなるだろう。
■朝9時、テイクアウトサンドを求めて
朝9時台であれば、テイクアウトのサンドイッチが確実にいただける。
ヒルナンデス!のその言葉は本当か、確かめに行くことにした。
これが、朝9時のアメリカン。
あの人ごみはどこへやら。実に落ち着いた佇まいである。
近づいて、お店の前に掲げられたメニュー表を見てみる。
モーニングのトーストはいまだ健在であることがわかる。
※ドリンク400円、サラダ100円、トースト100円。合計600円!
それにしても・・・
なんで左側のメニューだけ、「レモンテー」なんだろう・・・
※右のメニューは「レモンティー」なのに・・・
メニュー表のとなりには、最近訪れたと思われる著名人のサインがズラリ。
※前述の「ヒルナンデス!」チーム、森野熊八さん、布施明さん。
※まさか「アメリカンの窓」でこうしたメンバーが一堂に会することになろうとは・・・
さて、テイクアウトサンドを買い求めに行くと、
あった、お手紙。
連日お客様もいっぱいで本当に感謝しております。
作れる個数に限りがあるので せっかく 来店されたのに
買えなかったお客様には本当に申し訳なく思っております。
とのこと。
右側のお手紙では、布施明さんがいらしたことを喜ぶ内容とともに
「石ちゃん来て!」のラブコールが添えられていた。
(年始のお手紙にも書いてあったので、よほどのことであると思われる。石ちゃん、頼みます)
肝心のサンドイッチだが、食パンを使ったあのサンドイッチは一切並んでおらず、バゲットサンドが棚の隅に陳列されていた。
店員さんに食パンのサンドイッチを求めてみたところ、バゲットサンドがなくなってからでないと用意ができないとのこと。
仕方がないので、バゲットサンドを買って帰ることにした。
ちなみに価格はいずれも500円。
【ご参考】
※テイクアウトサンドイッチ(食パン)/半分ずつ違う具が入っている
※バゲットのサンドイッチ。タマゴ、ポテサラ、あともう1つの具がランダムに入っている。今回はこちらを購入。
■バゲットサンドを全力で楽しんだ
アメリカンでイートインする際の魅力はサンドイッチばかりではない。
そこに添えられた、大きなサラダも大変すばらしいのだ。
※これ
この雰囲気を演出したい。
そんな思いで入手したのが・・・
コンビニのキャベツの千切り(ドレッシングなし)。
この状態から、
こう。
サンドイッチの具をほじくってキャベツの上に乗せる作戦。
アメリカンのサラダを食べている気持ちに、少しだけ近づけた。
それにしても、タマゴサラダが本当においしい・・・。
このあと調子に乗って具を全部食べてしまい、手元にはバゲットだけが残ってしまった。
全てをいただくと糖質・炭水化物過多である気がしたため、後日のお弁当に活かすべく、会社の冷凍庫にひっそりと眠らせてあるのはここだけの話である。
今月こそは、「焼かないトースト」の様子をレポートできますように。
あと、石ちゃんが近日中にお店を訪問してくれますように・・・。