こんばんは、アイデンティティについて考える時間です。
回転ずしチェーン「はま寿司」のタッチパネルのナレーションが野沢雅子さんになっているというので、行ってきました。
ウン年ぶりの回転寿司にときめく
東京ドーム近辺に用があったので、都営三田線・白山駅近くの「はま寿司 駒込白山店」に伺いました。
16時半ごろの訪問だったのですぐ入れる状態でしたが、きちんと予約までしておきました。ペッパーくんの胸元をいじくりながら席番号が書かれた紙をもらいます。
もともとお寿司がそれほど好きではない(寿司ではなく刺身が食べたい)ということもあり、本当に訪問機会のない回転寿司。醤油の種類がこんなに豊かでびっくりします。
塩も、いいかんじのやつです。
お手拭きがない、と探していたら寿司レーンの上に湯呑みとともに並べられていました。そしてそこにはテイクアウト用パックまで。食中毒等を懸念して食べ残しを持ち帰ることを断るお店が多い中、これはすごいことです。客としてはありがたいかぎりですが、万が一のことがあったらどうするんだろう……リスク覚悟なはま寿司さんに感服します。
子どものようにはしゃぎながら、野沢さんの声がするタッチパネルでハイボールをオーダー。ブラックニッカです。角よりニッカウイスキーが好きなのでうれしかった!しかし氷がクラッシュアイスなもので、飲もうとするたびに氷が口の中に入ってくるのは好みではありませんでした。メロンソーダじゃねえんだぞという気持ちになる。悪酔いせずにすむから、いいのかな……
寿司を食べ忘れる
なんでもかんでも、お寿司がほぼ100円です。寿司好きにはたまらないことでしょう。
1品目は「サーモンといくらの茶碗蒸し(260円)」にしました。お店のWEB予約時に会員になったので、クーポンで50円引きでいただけることになっていたからです。そんな安直な理由で選んだのに、これがこの日のクライマックスであった気がします。
鮭もいくらもたっぷり。写っていませんが甘エビも入っていましたし、筍などもしっかり存在感があって具だくさん。
実は「茶碗蒸しにいくらって、磯臭そうだな……」とそこまで乗り気ではなかったのですが、これが相性抜群でした。温かいだし汁といくらがこれほどまでに旨味を醸し出すとは!いくらのまったりとした味わいと香りが心地よく口の中に沁みわたっていくのです。
大きめですが、ひとりひとつ食べたほうがいい。「ひとくちちょうだい」などと言われようものなら私はタッチパネルを指さします。シェア反対。
このメニューは「熱い」という注意点があるぶん、ナレーションの野沢さんも多めに話しかけてくれます。そういう意味でもぜひご注文いただきたいのです。
「刺身はまち(200円)」は、お寿司と異なる価格であることがひと目でわかるよう、メラミン製のお椀に入って出てきました。画期的ではありますがシズル感を無に帰す効果があります。でも、新玉ねぎのスライスと大葉が添えられているのはうれしいです。
大葉といえば、「まぐろの大葉はさみ揚げ(160円)」もおいしかった!ハンバーグかと思うほどの肉感。前述の藻塩をかけていただくとなお良し。大きいので160円というのはお得感があります。
はさみ揚げに満足した流れで、「まぐろの竜田揚げ(160円)」もオーダー。これは頼まなくてもよかったかもしれません。湿気たポテチを食べているような、しんなり、それでいて少しネチッとした衣は好きではありませんでした。
ふとメニューに目をやると、揚げ物のなかでも「鶏のから揚げ」「まぐろの大葉はさみ揚げ」「まぐろ竜田揚げ」には「5個入り」「数量限定」という文字はあれども「揚げたて」というアイコンが付与されていないことに気づきました。
(はさみ揚げはおいしかったので揚げたて感を重視していなかったけれど)竜田揚げはたしかに、揚げたてという感じがしませんでした。ということは、から揚げも「揚げたて」ではない調理が施されたものが出てくるのか……?
揚げたてマークのものは本当に揚げたてなのか?その真偽を確かめるために「甘えびのから揚げ(200円)」をお願いしてみました。
なかなかの大きさと量です。そして確かに、竜田揚げよりもアツアツだった。揚げたての揚げものが食べたいときは、鶏からとまぐろ揚げ関連は避けたほうがよさそうです。
ここまでいただいたらだいぶ満足してきましたので、
「旨だし厚焼きたまご(100円)」です。
ここへきてやっと、お寿司とおなじ平皿が手元にやってきました。ずっとお椀メニューだったのでうれしかったです。なぜって、
ガリが盛りやすいから。回転寿司はガリと緑茶があれば永久に過ごせそうだ……
最後に同行者がハマチを食べきれないと言い出したので、1貫だけお寿司をいただきました。うまい。寿司は好きではありませんが、おいしいとは思っているのです。
ラーメンも同じなのですが、「お腹がいっぱいにならない割にカロリーが高い」というのが寿司に対する私の感想です。費用対効果ならぬ満腹対熱量があまり優れていないという理由で、寿司に対する熱意が薄いだけ。バアサンになって食が細くなったら、好物になるかもしれません。
野沢さんタッチパネルの様子
さて、こういったものをオーダーしてきたのですが、都度タッチパネル越しに野沢雅子さんが語りかけてくれました。その様子をまとめましたのでご覧ください。約30秒ですが、最後の「お会計」のくだりがとても好きです。
ところで、はま寿司のタッチパネルナレーションはこれまでにも、中尾隆聖さん、高山みなみさん、TARAKOさんという大物声優陣を起用してきているのですが、足を運んだのは今回の野沢さんが初です。
なぜって、お笑いコンビ「アイデンティティ」のネタが好きだからです。
賛否あることはわかります。でもどうしても、彼らの「野沢雅子さんネタ」を見ると笑いをこらえることができないのです。きっと私がドラゴンボールシリーズの熱烈ファン”ではない”からなのでしょう。アイデンティティ経由で野沢さんが好きになるという悔しい事態です。
彼らのネタのなかでいちばん好きなのは「神龍!オラを元の姿に戻してくれ!」というくだりです。アイデンティティのアイデンティティについて考えさせられました。
これをテレビ東京の「にちようチャップリン」で観てから眠り、月曜に備えるというのはとてもすてきな時間でしたよ、忘れません。あの日ばかりは月曜への不安が軽減したのですから。ブルーベリーアイより健康に効いています。
アイデンティティさんには一刻も早く「もしも野沢雅子さんが寿司屋だったら」というネタをお願いしたい(すでにあったらごめんなさい)。たぶん、ワサビのかわりにブルーベリーアイが入っていたり、寿司を握っている流れでかめはめ波を打ってきたりという安定のネタが入ってくるはずです。願わくば、敢えてそれを入れてほしいのです。そして笑いたい。
はま寿司、野沢さんの期間中にもう1回くらい行ってもいいかなと思います。「サビ抜き」ができるなら「シャリ抜き」も検討してほしいものですが、どうにかならないものでしょうか。
※7月2日追記 アイデンティティさんがこんな動画を公開されていました!!!※