父が熊本出身で、親戚の多くは九州に住んでいます。ずいぶんご無沙汰していたのですが、3年ほど前から1年に1度は親戚に会いに行っていて、行くたびに九州地方(主に福岡・熊本)のソウルフードに感動しています。
初年はいきなり団子とさしみ醤油、2年目は冷やして食べる唐揚げ・努努鶏(ゆめゆめどり)に震えました。そして3年目の今年は、タイトルの通りブラックモンブランに心奪われた次第です。聞けば、九州出身の方で知らない方はいないと言うではありませんか!
素朴な味わいに感激
メーカーの竹下製菓さんは佐賀県の会社です。7月に社長交代があり、3人の子育てに励んでいる34歳の竹下真由さんが就任されたそうです。時代最先端感、すごい。
※ご参考:アイス「ブラックモンブラン」 34歳お母さん社長が奮闘中 (qBiz 西日本新聞経済電子版) - Yahoo!ニュース
モンブランというと栗のねじねじケーキか高級ペンを思い出しますが、「ブラックモンブラン」はバニラアイスにチョコがかかっていて、その上に細かいクッキーがワーッとついているアイスバーでした。
「東京に帰ったら食べられない」という希少価値も手伝って、すごーーーーくおいしかったです。バニラアイスもチョコレートも、いい意味でチープ。甘さが重たくない。ぼろぼろとこぼれ落ちるクッキーの刹那ぶりもいいではありませんか。
九州地方にお住まいの方はお母さんに「ブラックモンブラン食べるならお皿の上で食べなさい!」って叱られていたに違いありません。
一筋縄ではいかないプレゼントキャンペーン
食べ終わったのち、そこに待っていたのは木の棒に刻まれた「はずれ」の3文字でした。そっかー、残念だあなんて言いながら改めてパッケージを見てみて、びっくり。
※わかりにくいですが左の方、ご注目を
単純な「あたりが出たらもう1本」システム(またの名をガリガリ君システム)かと思いきや、当たり棒は2種あるそうです。QUOカード1000円分が当たる「特賞A」と、図書カード500円分が当たる「特賞B」。でも「特賞」って、「通常の賞」があってこそ輝くもののはず…。
違和感を覚えて調べてみれば、当たり棒はさらにあと3種も存在することが判明。100点棒、50点棒、10点棒です(なんか麻雀みたいになっちゃったな)。100点分を集めるとブラックモンブラン1本と交換してもらえるとのことなので、100点当たり棒なら一発でOK。ガリガリ君というより金のエンゼル・銀のエンゼルに近いですね。
制度はわかりましたが、私の手元にあるのははずれ棒。これは揺るがない事実であります。しかし!これは完全なる敗北ではない!まだ戦えるぞッ!
パッケージにはこのように応募マークがプリントされており、5枚集めてWチャンス賞に応募することができるのです。ブラックモンブラン(もしくは同社のミルクックというアイス)10本分の引換券か、図書カード500円分が当たります。
たまげるのが、「毎月合計300名様」に当たるというところ(人数内訳が記載されていない点はツッコミきれないので触れないでおきます)。300人にプレゼントするだけでも相当ですが、それを毎月やろうってんだから、結構な額になりますよ!!個人情報の管理だって大変です。事務局にお願いすると大変なんだぞ!大盤振る舞いにも程があります。竹下製菓さんへのリスペクトがとまりません。
福岡への数日間の旅のなかでブラックモンブランを5本食べて応募しようかとも思ったのですが、なんだかんだといろいろなものを食べていたら機会を逸してしまい、私は竹下製菓さんに個人情報を送ることなく東京に帰ってきたのでした。この意気地なし!ばかばか!
無念すぎて竹下製菓さんの公式サイトにアクセスしましたところ、ご自身もキャンペーンが複雑だとお考えになっていることがわかりました。これが根拠です。
コーポレートサイト内の「当たりくじのしくみ」というページがあった。
次に福岡に行くときは、これを熟読して5本以上食べたいなと思います。
すっかり竹下製菓さんファンに
その素朴な味わいに胸打たれた「ブラックモンブラン」。せっかくなので、公式サイト内の「ブラックモンブランの歴史」も拝読しました。引用します。
竹下小太郎前会長がアルプス山脈の最高峰「モンブラン」を目の前に眺めたときの、「この真っ白い山にチョコレートをかけて食べたらさぞ美味しいだろう」との思いをアイスクリームの名称に取り入れたものが「ブラックモンブラン」です。
前会長…!
なんてかわいいんでしょう!ああ、この誕生の歴史を読んでから食べたかった!!これに限らず、竹下製菓さんのWEBサイトを見ていると、食べたいものがどんどん増えてきちゃって困ります。いちいち愛らしい。きゅんとするとは、このことです。
たとえば、基本のブラックモンブランには、「スペシャル」版がありますよ。
ブラックモンブランをグレードアップ。バニラアイスもチョコレートも特別な味わいです。
従来品に比べて○%アップ!のようなことは言わないんですね。このざっくりとした説明がたまりません。130円です。
続きまして、「おゴリまっせ」。
ココアアイスに練乳を流し込み、ミルクキャンディタイプのアイスでコーチングしました。
ココア⇒茶色⇒ゴリラ色⇒当たったら1本あげるから⇒「おゴリまっせ」、という連想の流れでよいのでしょうか。
まだまだいきましょう、「しっとるケ」です。知らんかったけど。
アイスキャンディでコーチングした爽やかなヨーグルト風味のアイスです。
なんでこんな商品名なんだろう。ご存知の方がいらしたら教えてください。
あと「おゴリまっせ」のときから気づいていましたが、竹下製菓さんは「コーティング」を「コーチング」と表現する傾向があります。
最後はこれをご紹介!「これで朝食アイス」です。
ざくざく食感のグラノーラをたっぷりコーチング。
りんごとレーズンをアクセントに、冷たさ・香ばしさで眠い朝もスッキリ!
これすごくいい。ミランダ・カーさんや道端ジェシカさんも喜んでくれる気がします。
手っ取り早く入手するには、やっぱり通販ですね。竹下製菓さんのショッピングサイトはこちらです。
ブラックモンブラン10本セットで2,700円(送料無料)などなど。ちょい割高ですが、飛行機代を想えば安いもんです。
…などと書いてみましたが、やっぱり九州地方で食べるからこそおいしいのだろうなあ。そう信じてやみません。次回訪問時の楽しみが増えたということで、通販の誘惑は断ち切って、来年再会したいと思います。また会う日まで!次は100点分の木の棒集めるんだ!