2014年に入り、既に2度もタモリ倶楽部で取り上げられている飯処をご存じだろうか。
その名も喫茶「ブルーコーナー」。
東京モノレール沿線の「整備場駅」に本店、「新整備場駅」にUC店を構えている。
この電車に乗って、天王洲アイル、競馬場、空港以外で降りた経験がある方はどれだけおられるだろうか。
この立地からして「飛行機関連の施設で働く方々のための憩いの場」であり、社員食堂という見方もできよう。
タモさんたちは2月に本店を訪れた思い出を放送し、その後UC店でのロケも敢行。
そちらは4月に放送ということで、この短期間で計2回の放送に至ったのである。
タモさんと飛行機マニアたちは、両店で飛行機について熱く語り合うとともに、「両店ともに焼きそばがウメェ」という感想を残し、世のタモリ倶LOVERの心に火を灯していったのであった。
■なぜこのブログでそんなことを書くかといえば・・・
1度目の「本店」での収録回もおもしろかったが、いかんせん飛行機への関心が乏しい私。
焼きそばはほどほどに好きだが、それだけでは、我、動かじ。
2度目の放送で、ついに衝撃を受けることになる。
「UC店」では、夕方17時半から、たったの2800円で、焼きそば込で、飲み放題・食べ放題が連日開催されているというのだ。
これは・・・行かねば、行かねばなるまい。
食べ放題としては遠征の部類である。
初回遠征は幕張のプリンスホテルだったが、イベントの「ついで」。
人間の消化機能について ― 食うの巻|言いたいことやまやまです
今回は食べ放題のためだけに、食べ放題のこの店しかない駅に向かい、食らい、飲み、帰ってくるだけ。
この熱意を察していただけたら幸いである。
飛行機好きの友に同行いただき、平日夜についに訪問に至った。
いろいろと下調べを重ねたところ、下記のとおり注意事項があるのでご留意いただきたい。
- 土日祝の営業はなし(客がいないので)
- 20時半ラストオーダー、21時閉店(ノー残業デーにどうぞ)
- 2店舗あるが、飲み・食べ放題は新整備場駅にあるUC店のみ
- UCとはUniversal Centuryではなくユーティリティセンターの略
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■いざ遠征。道中の記録
浜松町駅で友と合流し、いざ出発。
友を待つ間、不安になった私は店に電話を入れた。
タモさんファンたちが今も毎日押しかけ、店がごった返しているのではないかと思ったのだ。
「大丈夫です、入れますよ。
でも窓際の席があと1テーブルしか空いていなくて・・・もしすぐにいらっしゃるなら、とっておきますよ」
なんと気が利く、お優しい女性店員さん。
私はその言葉に甘え、浜松町から電車の中を走る勢いで伺いますと宣言し、名前を告げたのであった。
浜松町駅から、各停なら25分弱。快速を使うと20分前後で到着する。
快速を使う際は、最初の停車駅である「羽田空港国際線ビル駅」で各停に乗り換えないと、空港に連れていかれてしまうので緊張感を保ってほしい。
撮影しそこねてしまったが、日が伸びてきたので、道中の景色が大変に心地よい。
夕暮れ時に電車に揺られながら運河を眺めるだけで、贅沢な時間だ。
電車に揺られて20分、地下にホームがある新整備場駅に到着。
改札を出ると長い地下通路を通り、たったひとつの出口に向かって階段を上ることになるのだが、この通路が本当に長い。
夕方に改札から出口に向かって歩くのなんて我々だけである。
帰宅の途につく空港関係従事者たちの行列のなか、逆走していくのはなんとも小恥ずかしい。
しかし、空港関係従事者たちはこちらを見向きもしないのだ。
(・・・彼ら、もうタモリ倶楽部ファンには慣れっこなのだわ)
自身がミーハー軍団の一味であることを再認識させられ、またしても恥ずかしい気持ちになる。
いや、恥じている余裕があれば、股をもっと広げて急いで歩くべきだ。
店員さんが、窓際の席を、私たちのために、とっておいてくれているのだから!
※本来であればエスカレーターもあるのだが、16時以降は下り専用。
この駅は、この駅付近で働く人たちのためのものなのだ。
やっと出口から地上に出るも、会社ビル群からこちらに向かって歩いてくるビジネスマンばかりで、店らしきものは何もない。
不安になりながらも社屋のほうに歩を進めると、ビルには大きく「ANA」の文字。
ここでよいんだろうか、と恐る恐る近づいていくと、コンビニのサンクスの看板も視界に入ってきた。
その看板の隣は、よもや、ブルーコーナーのものでは・・・
合っていた。よかった。
なんとも渋いデザイン。カッコイイ。
ビルの名前を確かめると、確かに「ユーティリティセンター(UC)」。
堂々と中に入り、2階へと向かっていく。
階段を上ると、ブルーコーナーの大きな看板が我々を温かく出迎えてくれた。
やった!うれしい!
YES!OPEN!
YES!飲み放題!食べ放題!
ヒャッハー!ふなっしーならずとも興奮が止まらない。
入って名前を告げると、店員のお兄さんが「ちゃんと席とっておきましたよ!」と特等席を案内してくれた。
飛行場が目の前に!
時間が遅くなってきて便数は少なかったようだが、日中であれば飛行機が目の前を行き交う様も見ることができる。
飛行機ファンにはたまらないスポットと言えよう。
■肝心の食べ放題・飲み放題
改めてここで行われているパラダイス企画をご案内すると、下記の通り。
アフター5はブルーコーナーで「飲まナイト」。
強制的に「飲まナイト」。
それにしても安いので、その内容が不安になったのだが、
こんな感じでオッサン系メニュー充実の食べ放題が楽しめる。
そのスタイルは大変独特で、
ホテルパンのふたを開けるまで、何がどのくらい入っているかわからない野菜・惣菜コーナーがあったり、
(ちなみに、1番手前のホテルパンには板わさが入っている)
火のついていないカセットコンロの上に置かれた(もう冷めている)おでんやら、大変オーソドックスなシュウマイ、
※またしてもちょっとヒャッハーしてしまった
突如出現するあさり(汁がうまい)、キャベツ、どっさり枝豆。
写真に写っていないが、1番奥なんて冷奴が平たい大きな皿にどさっと置かれているのだ。
奥にはポテトと鶏肉。
19時前にしてこの有様という人気ぶりだ。
鶏肉は、奥は醤油系の味付け、手前は塩焼きだった。
ところで、そろそろお気づきかもしれないが、この店において「トング」はほぼ無い。
基本的には割り箸でサーブしなければならないところが、心温まる仕様となっている。
そして忘れてはならない、タモさん絶賛の焼きそばはこちら。
猛烈にふつうの焼きそばで、麺は細め。
そして、せっかくの飲み放題なのでお酒も堪能したい。
品揃えをご覧いただくと
ビールは「生」を自ら注ぐことができ、焼酎もいろいろ。
ワインは赤白ともに用意されており、甘いお酒が好きな方には梅酒・あんず酒・グレープフルーツ酒が。
奥のほうにコーヒーメーカーのようなものが鎮座しているなあ、と近づいてみれば
日本酒と書かれたテプラ。
無駄にフレームが凝っていて、いちいち心和ませられる。
この謎のマシンを近くで眺めていると、店員のお兄さんが「日本酒持ってきますね」と一升瓶を持ってきてくれた。
こうやって使うことを教えてもらう。
熱燗マシンだったのだ。その名も「良燗さん」。
お兄さん
教えてくれたよこのマシン
普通の店なら裏にあるよと
5秒でつくった渾身の短歌(字余り)で表現した私を、今宵良寛が夢のなかで叱らないことを祈る。
それはさておき居酒屋で熱燗を頼むと、こういうマシンで温めているのだそうだ。
居酒屋バイトだけは敬遠してきたため、大好きな熱燗がこうして作られていたとは、知ることができて大変感動である。
温度の微調整もお手の物!
※おいしかった
■飛行機を肴に食べ放題
マジックアワー後の空港を眺めながら、
メシ。
ちなみに1巡目では、
・トマト(やわらかいトマトは苦手なのだが、味がおいしかった)
・板わさ
・豆もやしナムル
・マカロニサラダ
・ポテトサラダ
・ゆかりザーサイ
(ザーサイの味付けにゆかりが使われている。白米が欲しいが米はない)
・醤油鶏肉&塩焼き鶏肉
・焼きそば
・おでん(こんにゃく、昆布、ごぼう巻)
をいただく。
噂の焼きそばは大変、大変、ふつうの味わい。
懐かしさを感じて、そこに魅力を覚えるのかもしれない。
私はポテトサラダとゆかりザーサイ、醤油鶏肉が大変おいしく、何度となくおかわりしてしまった。
日は沈み、
JAL機が通ったりして、
また、メシ、食べる。
枝豆と冷奴、シュウマイに着手。
この枝豆がまた、塩加減抜群。
新メニューとしてソーセージも現れていた。
さらに時間を減ると、ラストオーダーの20時半近くなってチャーシューが登場。
最後まで妥協しないこの姿勢。泣けてくる。
※左にあるのがチャーシュー。カイワレたっぷり、おいしかった。
店は宴会の集団と、近隣で働く男性の小集団、単身でいらしていた外国人男性、妙齢の男女3人組という感じで、なかなかの盛り上がりを見せていた。
20時半になると、伝票が渡される。
なんといっても1人2800円の明朗会計だ。
■飲まナイト最高!
ああ、おいしかった。楽しかった。安かった。
飛行機が好きなら必ず訪れてほしい名店である。
昼は通常の喫茶メニューのみだが、もしもハマってしまい、何度も通うことになったら
チケットがあるのでお得。
親切にしてくださったお店の皆さま、ありがとうございました。
本当に楽しかったです!
ブルーコーナー UC店 - 羽田空港第1ビル/レストラン(その他) [食べログ]