こんばんは、ピザの時間です。
ピザはとても好きです。特に、宅配ピザが好きです。決してこれはピザハットさんのお題だから申し上げているわけではなく、心底そう思っています。生地がややフカフカしているのが好きなのです。ピザハットさんのお題なのに臆せず書きますと、ドミノピザのミルフィーユ生地のピザが好きです。脂質糖質カロリーの怪物みたいな一品ですが、罪悪感というのはおいしさのスパイスであることをつくづく感じさせられます。
ピザが食べたいが、食べられない
大好きなピザ。しかし2015年に糖質制限ダイエットを行って以来、もう糖質制限は辞めたというのに、ちょっと手を伸ばしづらいものになってしまいました。セミナー後にピザが出ようものなら、チーズと具だけ食べて生地を残すという食べ方をしたい。でも、もったいないお化けが出ますからそんなことをするわけにいきません。よって「食べない」ということになります。
ところが先日、大好きな「天神下 あん」という居酒屋さんでピザの定義がひっくり返されました。小麦粉の生地の上にトマトソースとチーズが乗っているものがピザ、ではないのだと気付かされたのです。
それがこちらの料理。メニュー名は「かつピザ」です。とんかつの上にピザソース等々が乗っています。そりゃ衣は糖質ですが、ドミノピザのミルフィーユ生地に比べれば罪悪感4分の1くらい。糖質が!グルテンが!怖いなら!別のものを生地化すればよいのだと知りました。
レベル1:もち麦
かれこれ3ヶ月超、もち麦にハマっています。糖質ではありますが、便秘解消の一助になるのと、独特のぷちぷち食感に魅せられてやめられなくなりました。これを、ピザ化します。


解凍したもち麦にピザソースを乗せ、チーズを乗せて電子レンジで温めます。
せっかちなのでチーズが溶け切る前に取り出してしまいましたが、味は抜群。ぱらぱらしているもち麦にピザソースとチーズが加わり、一体感が生まれました。ピザというよりドリアではないか。そんな雑念に身を任せてはなりません。これはピザである。強い気持ちでそう信じることがピザ道の極意です。
レベル2:オートミール
かれこれ3ヶ月、オートミールにハマっています。糖質ではありますが、便秘解消の一助になるのと、独特のぐにゃぐにゃ食感に魅せられてやめられなくなりました。私はもんじゃ焼きとか、かた焼きそばの「汁に浸かってやわらかくなってしまった部分」とか、コーンスープに浸りすぎたクルトンとかが大好きなのです。全部糖質です。とにかくピザ化します。


豆乳を注いだオートミールにピザソースとチーズを乗せてレンジで温める。それだけです。
豆乳の効果か、非常にまろやかでした。びっくりするほどおいしかった。もち麦を超えてきました。ところで、電子レンジで温める程度だとピザ用チーズは溶けないので、無難にとろけるスライスチーズを使うほうがよいと思います。
レベル3:おからパウダー
かれこれ4年超、おからパウダーにハマっています。やっと糖質ではないものになりました。おからパウダーは便秘解消の一助になるのと、独特のマッシュポテト風食感に魅せられてやめられなくなりました。これを、ピザ化します。


せっかくなので、サイゼリヤのミラノ風ドリアを目指してグラタン皿を使うことにします。ピザを作るはずがドリアになりがち、それが私のThe Way of PIZZAです。
おからパウダー20g、あと、やっぱりグルテンがあったほうがよいのではないかということでうっかり小麦粉を10g入れてみました。適当に水を混ぜて一体化させてからピザソースを伸ばします。チーズを乗せてオーブンへ。
できました。ピザチーズがなくなってしまったので、パルメザンチーズをたくさんかけています。感想は「マッシュポテトにトマトソースとピザを乗せたらこうなるよね」です。ピザソースとチーズは多めのほうがよかったと後悔。もそもそ食感が勝ってしまい、いまいちでした。
レベル4:アボカド
かれこれ2年超、アボカドにハマっています。便秘解消の一助になるかはわかりませんが、醤油をかけるとマグロになるという都市伝説に魅せられてやめられなくなりました。これを、ピザ化します。
半分にカットして、くぼみにピザソースとチーズを。
オーブンで15分くらい焼きました。となりのホイルはイカの肝です。最悪、これをトッピングにします。
やはりオーブンで焼くと、チーズに「それらしさ」が生まれます!
熱が入ったアボカドはホクホクになり、ピザソースとチーズとのハーモニーも抜群。この完成度、想定以上です。しかしこれは本当にピザなのか?ピザ神は言う、「信ずるものはピザ発行」。
レベル5:豚レバー炒め
かれこれ3ヶ月超、自炊にハマって……はいません、健康のためにしぶしぶがんばっています。臓物はおいしくて安くてビタミンAや鉄分が補給できて大好きです。なのでこれを、ピザ化します。
レバーだけ焼いてその上にピザソースを、と思ったのですがキャベツの消費期限が心配になってしまったので、一緒に使うことにしました。
レバーに火が通ったら、キャベツの上にのせます。


当然ながら、ピザソースとチーズです。ちょっと塩コショウも振った気がします。
完成です。ひとりメシでしたので、フライパンに「スキレットになあれ」と呪文をかけ、フライパンからそのままいただくことにします。



ご覧ください。名演技です。自撮り棒を三脚モードにして撮影しました。左から「うわー、これおいしいだろうか」→「もぐもぐ」→「ん、意外といける」となります。
意外といけるのです!
びっくりしました。いくら血抜き処理をしたといっても、レバーの個性は隠しきれません。それとピザソースという酸味は合うのか?そしてチーズは?キャベツはどうなる?いろいろ不安はありましたがすべて杞憂に終わりました。キャベツの淡白でシャキッとした存在感がまた、場をまとめるのにちょうどいい。クラスの暴れん坊たちを取り仕切れるのは、意外とこういうクールなやつなんだなと思い知らされます。
残り汁具合がアレだったのでモザイクをかけておきましたが、完食であります。
結論
「信じればすべてはピザになる」
皆様もよいピザライフをお楽しみください。