こんばんは、あんの時間です。
昼はアメリカン、夜はあん。そう言っても過言ではないほどに魅せられている居酒屋さんで、今回でレポートは5記事目です。ぐるなびさんに寄稿したこともあるほど。
好きなところを3つ挙げよと言われたらこう答えます。
「安くて」
「旨くて」
「へんてこりん」
安い
少々情報過多ですが、上記写真からいろいろ読み取っていただけると助かります。
もっとも安いのは「50円やきとり」です。大きくはありませんが、ごく一般的なサイズなのに50円。駄菓子屋が泣きます。
ほか、ちょっとしたおつまみは190円~300円前後。お肉料理や刺し身など、もうすこし立派な一品料理になってくると580円~980円です。1000円超のメニューを探すのは至難の業。
生中やサワー類などなど、ドリンクは400円前後です。
うまい
安いうえに、お世辞にもきれいに整頓されているとは言い難い店内です。
「とりあえず酒が呑めればいい」。そんなオッサンが集まる場だろと侮ってはいけません。どれもこれもおいしいのです。
ご覧の通りのメニュー数ですので全制覇までは遠い道のり。なるべく複数名で伺ってはいろいろなお料理をいただいているのですが、いままで「これはいまいち」と思ったことがありません。フライドポテトのようなものも、揚げたてで大変にうまい。
2019年4月末の訪問で新たに知ったメニューを記しておきます。
野菜もりもり(580円)。
これが正式なメニュー名です。
野菜がたくさんいただけるのだろうということは想像がついたのですが、調理法がまったくわからなかったので料理長のかじさんに聞いてみると、バーニャカウダみたいなものだとのこと。
大きなスープカップにたっぷりのバーニャカウダソースっぽいものが用意されていました。
田舎のおばあちゃんの家で使われているような、小さなティースプーンが絶妙です。まったく食器に凝っていないところが好きです。(こだわりの食器だとしたら、わたし無礼千万だな……)
ソースはバーニャカウダと似て非なるもので、オリーブオイルとたまごサラダが混ざったようなものだったと記憶しています。「初めて食べたけれど、うまい」という強烈な思い出が確かにあります。
実は初めていただいたアジフライ(380円)も、写真で見るよりもっと大きく厚みがありました。揚げたてでおいしい。
とろとろのチーズオムレツ(580円)もなかなかの量で、3人でいただいてもかなりの満足感がありました。本当にハズレメニューがないな……
そして「しゃぶり肉」がめちゃくちゃおいしかった。
骨がついているので、しゃぶるように食べることになります。デート中に頼んではいけないメニューかもしれません。でもデートでここに来る時点でかなりのハイレベルカップルだと思います(仲良くなりたい)。何のお肉だったか、聞くのを失念してしまいました。
うなぎのタレを思わせる甘辛い味付けがとてもよいです。
ごはんに合いそうな味のものは、たいてい「よいツマミ」になるのだということを思い出しました。うなぎのタレの味はもっといろんな居酒屋さんに浸透してもいいんじゃないだろうか。
写真がありませんが「もち(380円)」も初オーダー。安定感のある磯辺もちが出てきました。実家で食べたやつだ。2次会でこういうのをつまむの、いいよなあ。シメメニューとしてお餅ももっと浸透するべきだ。デザートに白玉アイスを用意する余裕があるなら餅をくれ!
へんてこりん
「しゃぶり肉」のくだり……いやもっと前から察していただいていたかもしれませんが、なんともいえぬ独特なムードがたまらないのです。ヤミツキという言葉はこういうときに使うのでしょう。
数多あるメニューは不定期でどんどん変化しているので、行けば必ず新発見があります。メニュー内容そのものが変化している場合もありますし、「短冊の書き方」が変わっているパターンも多々。
上野、御徒町にほど近い「湯島」という場所柄でしょうか。アルファベットメニューが台頭していました。
”FRAI”
英語ともローマ字とも違う綴りです。イタリア語あたりでしょうか。適当に言いました。すみません。
”YARISUGI POTETO”
これは、ローマ字。
(英語だったら”POTATO”だもの)
※「ヤリスギポテト」は辛いポテトです。ほか、「あげすぎポテト」「あげすぎないポテト」など兄弟メニュー有
▼「あげすぎ」「あげすぎない」の比較をしたときの記事
続きましては、
”KAMI KATU”
”HMU KATU”
英語表記ともローマ字表記とも言えない「あん表記」。
ハムをHMUと称するのはなかなか素敵です。羽田がHNDであるように。成田がNRTであるように。
次は別パターンの短冊(というか張り紙)です。
もんじゃ焼きアピールのために「ヘラ(実物)」を掲出するテクニック。
「短冊(および張り紙)」という平面まみれのなかで立体物を設置して目を引く作戦でしょう。
ほか、短冊の用意がなかったのか「壁に直書き」しているメニューなども。
となりのテーブルをふと見てみれば、おもしろい札が置かれていましたよ。
相席コーナー!
こうやって書かれていたら、予め心づもりができますものね。画期的です。あとこの木札はきっとかまぼこの板だろうなとにらんでいます。紀文製かな。
引き続き調査します
今回も本当に安くおいしくへんてこりんでした。
毎回お店を出るときは「実にたのしかった」と思うのです。店長と料理長のお二人のコンビネーションも絶妙で、ひとりで行っても(カウンター席もあります)とても楽しい。何回伺っても「また来たい」と強く思わされます。
まだまだ調査が足りません。たくさんのメニューの謎を解明するためにも、調査隊を募集しようかと悩んでおります。
お店情報
天神下 あん
東京都文京区湯島3-46-8 波岡ビル 1F
03-5818-3121
17:00~翌4:00(LO3:00) ※日曜定休
※上記情報は食べログより引用しています
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13054488/
関連情報
今回は昔の職場の大先輩たちと伺いました。先輩にご足労いただくようなタイプのお店ではない(失礼)のですが、面白がってくださる先輩方でたいへん嬉しかったです。
私にお店選びを委任するとこういうことになりますのでよろしくお願いします!
▼……という話をPodcastで語りました