ビーン・トゥ・バーのお店「Minimal」のカカオニブをいただいた。
ビーン・トゥ・バー。豆から棒。棒は棒でもチョコレート棒。カカオ豆の状態からチョコレート棒になるまですべてを手がけるということなのだそう。最近のチョコレート業界のトレンドのひとつらしい。
「Minimal」のことは初めて知った。2014年末に富ヶ谷(渋谷)に本店がOPENし、今年6月には銀座店ができたという新進気鋭のブランドだそう。ヒストリーなどは公式WEBサイトをご参照ください。(すごく読み応えのあるサイトだった)
Minimal - Bean to Bar Chocolate - | ビーントゥーバー チョコレート専門店 ミニマル
これでもかつて、自己流糖質制限を行っていた身。既にやめてはいるのだが、それでもいまだに、甘味に対する抵抗感が拭えない。チョコレートかあ。そうかあ…。そんな困惑した表情がうっかり出てしまった。それを見た贈り主は
「チョコレートじゃなくてカカオ豆だから、大丈夫。酒のつまみにしてごらん」
とひと言添えて去っていった。かっこいい。
あ、本当にカカオ豆100%。
チョコレートの原材料であるカカオ豆をローストしたものです。
コクの強いナッツような感覚でお酒のおつまみや製菓材料としてお使いください。非常に香り高くそのままでも十分ですが、アイスクリームやヨーグルト、サラダやトースト、シリアルなどにかけてお召し上がりいただくのもおすすめです。
※引用元:Minimal - Bean to Bar Chocolate - | ビーントゥーバー チョコレート専門店 ミニマル
カカオ豆と焼酎
チョコレートではないなら!と、気持ちは180度変わって元気いっぱい。思い返せば、贈り主の方は私が焼酎を最近好んでいることを知っている人だ。その上での「酒のつまみにしてごらん」とはどういうことか。カカオ、チョコレート…といえばワインと合わせるイメージがあるけれど、きっと「焼酎でOK」という意味なのだ。きっとそう。とりあえず組み合わせてみた。
あっ、ちなみに、この黒霧島の瓶は空です。イメージカット。
カカオニブをいただいた当日はタイ料理屋さんに行く約束をしていたので、そこでいただけるタイの焼酎「あいやら」とカカオニブを組み合わせたというのが真実であります。このご時世、嘘つきは損をするので正直に告白しないと。
※あいやらについてご紹介されている方が!詳細はリンク先をご参照くださいませ:裏泡盛日記: タイ焼酎「アイヤラ」を飲む(その1)
さて、生まれて初めてのカカオニブ体験。
封を開けると、そこはかとないチョコレートの香りが立ち上った。チョコレートじゃん。甘いやつじゃん。細かく砕かれたカカオ豆はサラサラとしていて、まるでふりかけのよう。手のひらに少し広げて、口の中へ。
……甘くない。むしろ、苦い。
「チョコレート効果」のカカオパーセンテージが90%くらいのやつだって十分苦いんだから、カカオ豆100%のココアニブが苦くないはずがないのだ。
喉の奥から鼻にかけて通っていく、甘いチョコレートの香り。それとは裏腹に苦い風味。不思議な感覚だ。その余韻が口元に残っている間に、「あいやら」をひと口ぐいっと。
…甘い。焼酎がなんだか、甘い!
チョコレートの香り、カカオニブの苦味、そして焼酎の甘みでフィニッシュ。すごい、鼻と口を舞台にしたトライアスロン。三重奏とか言った方がかっこいいな。じゃあ三重奏で!
とかくおいしい。初めての体験。「あいやら」は米焼酎だけれど、これは芋焼酎でもぜひいただいてみたいところ。しかも、徐々にカカオの苦味に口が慣れたようで、カカオニブそのものがおいしくておいしくて、つまむ手が止まらなくなってしまう。そうなんだよな、この癖あるんだよ…豆まきの豆、最初はまずいと思うんだけど気づけば年齢数以上食べてたもんな…どこかで止めないと鼻血出そうだな…。
ああ、こんなにおいしいものがあったなんて!翌日贈り主の方にお礼を伝えたところ「日本酒にも合いますよ」とのこと。うわあ、早速試したい。
Minimal銀座店は、職場から立ち寄れる距離のところにある様子。これはお店にもお邪魔せずにはいられない。そして私も誰かにプレゼントするのだ、「お酒のつまみになりますよ」って。うおお、早く言いたいぞ!
※MinimalさんのWEBサイト、とてもきれいで読み応えがあります。ブランドヒストリーや用語解説コーナー、さらにはワークショップなどのイベントも開催されているそうで、ますますお店に足を運びたくなりました。