言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

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がんばっても1,000円いかない!?「ひつじや」のひつじランチ

 

四谷三丁目「アートコンプレックスセンター」で開催中の「久住昌之season56展」を訪れた休日。

正午を前に空腹に耐えかねた私は、駅前で昼食をとることにしたのだった。

 

20日(日)まで!「久住昌之season56展」に行ってきた - 言いたいことやまやまです20日(日)まで!「久住昌之season56展」に行ってきた - 言いたいことやまやまです

 

 

■地上に出たら、5分でひつじ

 

四谷三丁目といえば、今年5月にビストロ「ひつじや」にお邪魔して以来である。

 

「ひつじや」は代々木店、四谷三丁目店、そして日比谷にあるカレーをメインとした「おいしいカレー工房 ひつじや」の3店舗で展開しており、地中海を臨む国々のひつじ料理がいただける。

 

代々木「ひつじや」はジンギスカンの店ではなかった - 言いたいことやまやまです代々木「ひつじや」はジンギスカンの店ではなかった - 言いたいことやまやまです

 

ひつじ料理のおいしさ、おもしろさはもちろんのこと、世界のビールとワインが「原価+100円」でいただけてしまう驚異の店。

ランチも営業しているという話は聞いていたため、せっかくなので、再訪してみることにした。

 

行き方は、とても簡単。

 

丸の内線・四谷三丁目駅の1番出口を出たら、新宿通り沿いをずんずん歩く。それだけ。

 

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※このセブンイレブンがある方に、どんどん歩いていく。

 

途中、出前にかなりの自信を持っていると思われるこの店の、

 

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※「出前迅速」3連続

 

玉子炒めなども気になったりするが、

 

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今日は、ひつじ!

 

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前述の中華料理店のすぐそばに、この看板が出ているので、目印にどうぞ。

お店は建物の2階にある。

 

 ■食らえ!ひつじ

 

休日の正午前だが、広い店内には既に5組ほどの先客がいた。

お1人様、男性2人組、カップル、年齢も様々だった。

カウンターに案内され、すぐさまメニューとにらめっこ。

 

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いずれも興味深い・・・そして、安い・・・。

(店先の看板では500円ランチを強調していたが、そういうわけではないようだ)

 

悩ましいが、ケージャンチキンやシシカバブにはお目にかかったことがある。

初対面は1番下の「マトンアサド」

「イタリアと西インド(アラビア海アサド地方)の料理!」とのことだが、結局のところ何なのだろう。気になる。

 

中東方面ご出身と思われる男性店員さんを呼び寄せ、尋ねてみると、

 

「スパイスで煮込んだマトンが、トマトとジャガイモのスライスの上に乗っています」

 

との回答。

さらに、彼が持っていたスマートフォンのような端末で料理の画像を見せてくれた。

 

初めて見る料理で、味を想像することができない・・・。

 

が、そのスマートな料理紹介ぶりに胸打たれ、すぐさま「それください!」とオーダー。

はたしてどんな料理なのだろう。

 

■まずは、パン

 

数量限定とのことだが、最初にパンが出てくる。

 

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※パンの裏面があまりにもツルツルで感激し、うっかり、裏返したまま記念撮影

 

添えられたオリーブオイルと岩塩をつけて、

 

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いただきます。

 

油分少なめでもちもち。

あっさりしたフォカッチャ、という感じだ。

ついついこのまま食べてしまいそうだが、あとでマトンアサドなる料理の汁に浸したくなるに違いない。

ぐっとこらえて、ひと口で我慢した。

 

■噂のマトンアサド

 

それからすぐに、マトンアサドが登場。

写真を見せてもらったのに、味のイメージが湧かなかった料理が、これだ!

 

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キャベツサラダ、コンソメスープと思われるもの、ライス、そして件のマトンアサド。

 

マトンアサドにさらに近寄ってみると、こんなかんじ。

 

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店員さんの説明どおり、マトンを煮込んだものが、トマトとじゃがいものスライスの上に乗っている。

汁気がたっぷりで、ごはんおよびパンとの相性抜群ぶりは明らかだ。

ただ、タイ米ファンとしては、国産米が使用されている点が少々寂しくもあるが、これはこれで楽しみたい。

 

マトンアサドを解体してみよう。

てっぺんは、マトンと一緒に煮込まれた玉ねぎ(だと思う)。

カットされていない鷹の爪がごろごろ入っているので、辛い物が苦手であれば、取り除きながら食べていくことをお薦めする。

スパイスの香り・味がしみ込んでいて、気分は一気に西インド。もちろん行ったことはない。

 

玉ねぎを食べ終えると、マトンが登場する。

 

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写真の通り、大き目のスライスである。

歯ごたえは、なかなかしっかりしている。

スパイスでよく煮込まれているからか、臭みは気にならない。

 

この下にあるのがトマト。

 

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ぶ厚めのスライスが嬉しい。

形が崩れていないことから察していただけるかと思うが、やや固め。

その分、トマトの瑞々しさが感じられておいしかった。

 

最下層はじゃがいも。

 

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これまた、ぶ厚め。

ホクホク、口の中でぼろっと崩れるのかと思いきや、水分量が多いようで、しっとりした食感だった。

 

どの層も実においしい。

ただ、噛みごたえのあるマトン層を切り分けるには、ナイフを相当がんばって使う必要がある。

となると、せっかくきれいに各食材を積んでもらっているにもかかわらず、「上から順に食べる」スタイルが最も効率がよいということに・・・。

正しい食べ方を知りたい。

 

さて、続いては炭水化物でマトンアサドをより一層楽しんでみたい。

 

■炭水化物を堪能

 

基本の、

 

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オン・ザ・ごはん。

 

そして大事にとっておいたアイツを使って、

 

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オン・ザ・パン。

 

いずれも、汁が浸みてウマイ!

 

あとは自由演技ということで、

 

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塩オリーブオイルごはんと、

 

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岩塩をふりかけた「塩ごはん」をおいしくいただいた。

塩、おいしかった。

 

サラダとスープはおまけ程度にしか考えていなかったが、シャキシャキのキャベツにトマトがフレッシュで、小皿の料理でも最善を尽くしているところに好感が持てる。

スープはちょっと薄味で、具もほとんどない。

それでも、箸休め的に用意してもらえるのはありがたい。

 

 

■別腹始動

 

マトンアサドセットを完食すると、お腹もそれなりに満足。

しかしメニューの最上部に

 

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こんな表記が。

 

コーヒー50円。焼きバナナ100円。

ただでさえ安いのに、セットで頼むと130円。

これは食べなければ損な気がするので、追加オーダー。

 

小さなデザートとコーヒーがあるのは、口直しにうれしいところ。

デフォルトで、求めてもいない小さなスポンジケーキのようなものがついていて「これ要らないから安くしてよ」と思うことはないだろうか。

「必要であれば別途注文が必要、でもものすごく安価」というのはとても気が利いていると思う。

 

たった100円のデザート。

ちょっとしたバナナスライスでも出てくるのかと思いきや、 

 

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 ※焼きバナナのデザート 100円也

 

大きい。

ものすごくちゃんとしたデザートが出てきた。

 

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焼いたバナナの上に乗せられているのは、シャリシャリというシャーベット食感でさっぱりいただけるココナツアイス。

アーモンドスライスも乗っていて、その香ばしさが実にいい味を出している。

 

これで100円。良心的すぎやしないか。

 

そしてチコリのコーヒー(50円)はこちら。

 

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カップはとても小さいが、せめて100円くらい取ってもいいんじゃないだろうか。

チコリというのはキク科の植物で、コーヒーの風味づけとしてブレンドされていたり、コーヒーの代用品として使われたりするそうだ。

 

※コーヒーチェーン「カフェ・デュ・モンド」ではチコリが配合されたコーヒーを提供している

チコリってなに?|カフェデュモンドとは?|ハーブ野菜チコリの入った「カフェオレ」と四角いドーナツ「ベニエ」 カフェデュモンド

 

 

ひつじやでいただいたコーヒーが、チコリブレンド型なのか、チコリ代用型なのかは確認を失念してしまったが、通常のコーヒーよりも香ばしい印象。

ミルクは最初から入っていて、飲みやすい。

私はホットを頼んだが、アイスもあるようだ。

 

スプーンではなく、茶道でお茶を点てるときに使う「茶筅(ちゃせん)」のようなものが添えられていたのも特徴的。

 

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 ※【余談】「コーヒーを点てる」といえば藤岡弘、さん。

  ありがとう、ありがとう・・・。よろしければ動画検索してみてください。

 

コーヒー通販,藤岡弘、グッズなど販売「サムライ弘、ショップ」

 

 

 

■押し付けないOMOTENASHI

 

とにかく安い、おいしい、居心地がよいお店だった。

 

見慣れないメニューに悩んだときに、サッと料理画像を見せてくれる店員さんのスマート対応。

ニコニコと感じが良い、というタイプの店員さんではないのだが、食器を下げるタイミングなども気が利いていて、気分がよい。

接客って、微笑んでいればいいってもんじゃないなあ。

 

海外出身の店員さんがほとんどなのだが、皆、よく働く。

同じ日本人同士のスタッフをまとめ上げることですら大変なのに、海外の方をチームとして束ね、日本人客に「気が利いているな」と思わせる接客をレクチャーするというのはすごいことだ。

 

デザートとコーヒーの安さ、しかも両方を頼むと微々たる割引があるのも前述のとおり。

ランチタイムは14時半で「ラストオーダー」なので、昼をとり損ねて14時過ぎに空腹に悩んだときにも頼りになる。

 

「押し付けないおもてなし」。

座るときに椅子を引いてくれなくても、1聞いたら10返してくれるようなコミュニケーションテクニックがなくても、居心地の良い空間、時間を提供してくれたら、それは立派な「おもてなし」だ。

(過剰な接客サービスには緊張してしまい、逆に居心地が悪くなるので、ちょうどよかった)

 

あまりにも満足してしまい、コーヒーをついついおかわり。

おかわりしたところで、50円しか払わないのに洗い物を増やしちゃうんだよな・・・なんて罪悪感も募る。

コーヒーをおかわりしても、760円の昼食となった。

 

お会計の際に対応してくれたのは、日本人の店長さんだった。

この方が店員さんの指導やメニューづくり、その他もろもろ、この店のすべてを作っているのか、と思うと、お礼の気持ちを伝えたくなってしまう。

接客マニュアルはどうなっているんですか、すごいですね、とか、なんでデザートがあんなに安いんですか、なんてことも聞いてみたくなる。

 

とはいえ、さすがにそんなことが言えるはずもなく、いくつもの感謝の気持ちを込めて唯一言えたのは

 

「とってもおいしかったです」

 

だけだった。

 

 

とってもおいしいです ~食べ歩きAD堀くんのご当地グルメお初店ガイド 東京編~

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 ※ADでも堀でもないです

 

 

会計を済ませ1Fに降りてくると、壁一面にこんなことが書かれていた。

 

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漢民族がひつじを初めて食べた際に、あまりのおいしさに「羊、大なるかな!」と叫び、そこから「美」という漢字が生まれたというウンチク。

なんだか気軽に「へえ」とは言いづらいが、大満足のランチタイムだったので、次の通り、この記事を締めくくりたい。

 

 

「四谷のひつじ、大なるかな!」

 

 

http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13150608/