こんなおもしろいツイートが流れてきました。
まずはご覧ください。
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— 冬月 千晴【GU 王の卵】シリーズ配信中 (@chi_fuyu99) 2020年12月8日
自分の創作スタイルがパンツだった話 pic.twitter.com/5RmbO3L89J
プロッター(アウトライン派)とパンツァー(非アウトライン派)
書きものをする方は大きく「プロッター(アウトライン派)」と「パンツァー(非アウトライン派)」にわけられるのだそうです。
パンツァーと聞いて「ガールズ&パンツァー」しか思い浮かびませんでしたが、ガルパンの方の綴りは”Panzer” (ドイツ語で「戦車」)。こちらは”Pantser”です。
由来を検索したところ『アウトラインから書く小説再入門 なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか? 』という書籍のレビュー記事に出会い、「直感や経験に頼る」という意味のイディオム"seat of the pants"からきているのだと知りました。
あなたはどちら派でしょうか。
私は両刀使いで、「企画書はプロット」「書きものはパンツ」です。
たぶん、頭の使い方が違うせいでしょう。企画書を書くときは「情報を整理してわかりやすく届ける」が最優先事項で、文章を書くときは「自分の想いを解像度高く書き綴る」ことがなにより大事です。
自分の気持ちに寄り添っているとどうしてもプロットどおりにいかないので、結果的にパンツァーとなります。
ブログ開設当初(2014年ごろ)は通勤中にノートに構成などを書き込んでいましたが、あまり役に立っていませんでした。書いている最中にどんどん考えが膨らんだり、横道にそれたりして、それを書きたくなって、最終的には構成がまったく意味をなさなくなるのです。
これでは単に2倍の時間がかかるだけだと思って、いつからかパンツァースタイルでブログを執筆するようになりました。
電子書籍はこれまでに3冊出していて、描き下ろしはそのうち2冊ですが、アウトラインをつくって書いた方はうまくいきませんでした。
それなりに原稿を書き進めていたのに、ぜんぶおじゃんにして書き直した過去があります。それでやっと満足できたので後悔はしていません。
▼ちなみにこの本です
人生の進め方にもプロッタータイプとパンツァータイプがありそうだ
企画書づくりだけはプロッターですが、私はつくづくパンツァーです。
「夢は口に出すと叶う」「目標は宣言すると実現する」というのもまた、ひとつのプロットのような気がします。夢や目標というゴールが明確だからです。
そこにたどり着くまでのプロセスを逆算して、タスク化することでうまくいく人も多いと思います。だからこそ、年始に手帳が売られるのです。
私は「なんかこう、有名になりたい」という、ゴールともいえないゴールを掲げて生きてきました。お察しの通り、こんなぼんやりとしたものはプロット上の終着点にはなれません。
「夢が叶う体験を味わいたいなあ」と思ってなんらかの宣言をしてみたりするものの、それが叶ったことはありませんし、なんなら何を宣言していたかを忘れてしまいます。
プロッターは「鳥の目」「虫の目」「前進」「後進」を自在に操るのが得意なのではないかと思います。
いっぽうのパンツァー、というか私個人のことですが、常に「走り出したら止まらねェ!」なのです。前進あるのみ。バックミラーを見るくらいはできますが、なぜかギアがバックに入らないという……。
まもなく年末ですが、「今年はこんな年でした、来年の抱負はこうです」と宣言したところで、絶対に実現できません。自信あります。
ブログ大改革宣言をあっさり撤回
さて、ここまできてやっと本題です。
2020年10月にこのブログの運営方針を熱く語る記事を書きました。
▼こちらです
ここに書いてあるのは
「ブログで私なんぞがエッセイを書いたところでなんの収益にもならん! だからそういう、カネにならないものはnoteに書く! 「有名になる」をコンセプトにブログを立て直し、アフィリエイト記事として機能するようリライトもしていくぞ!」
という話です。
2か月も経っていないなかお恥ずかしいのですが……これ、撤回します。
そんな計画的に記事が書けるんだったら、とうの昔からやっていたことでしょう。お金ほしいですし。
それができないから、日記に食レポ、商品レビューにPR記事までぜんぶが一緒くたになった、闇鍋のような場所になってしまったのです。
コンセプトがなくて「こういうブログです」と一言で紹介できないことや、記事があまりにも玉石混交で収益につながらないことなど、闇鍋ブログに対してよい印象を持てなくなっていました。
それで、声高らかに「改造ビフォーアフター」を宣言したわけですが……
いやー、無理無理。
「計画的に」って本当に性に合わないみたいです。
怒られることがなにより嫌いなので、リスクヘッジで「前日から準備する」「予習する」なんてことはしますが、目標達成のために逆算するとか、あー、無理無理。
なにより、めんどうくさい。思ったとおりに動けない自分を知っている、というのもあります。
アイ・アム・パンツァー! 人生がパンツ!
そもそも発信媒体を使い分けるなんて器用さも持ち合わせていないのでした。
とりあえず、このブログにすべてを突っ込んでいきます。もともとそうしていたんだから、それが自分に合っていたということです。
そりゃあ収益化したいですが、無理なものは無理だとあきらめるのも大事。
今後、noteを更新することはあまりないような気がしますが、これもまた断言できません。ただ、このブログをブックマークに入れてほしいという気持ちは今後も変わりません!
というわけで「前言撤回! パンツァー・フォー!」という話でした。
今後ともこの闇鍋ブログをよろしくお願いします。