青森に行ってきたという友人からおみやげをもらった。
青森のにんにくせんべい。青森県はにんにくの生産量が日本一なのだそうだ。特に田子町(たっこまち)産が有名なのだとか。にんにくせんべいと名乗りながらも、
実態はえびせんであるあたり、大変微笑ましい。こういうの、好きです。
中身はひとくちサイズのえびせん。食べやすいこともあって、にんにくの香りに誘われてビールが進む。自宅で食べ始めたら止まらなくなってしまった。
クルトン的に使ってみたら、水を吸った部分がおいしかった
にんにくと海老が香るひとくちせんべい。このままでもおいしいが…このおせんべいにはもっと…じゅんいちダビッドソン風に言うと…「伸びしろ」が、ある。そこで、食べかけていた水菜サラダに、砕いたにんにくせんべいをクルトン風にあしらってみた。
…いいぞ!!サラダが香る!サラダに深みが出る!
おいしいおいしいと食べ進めるうちに気付いたことは、水菜の水分を吸ったせんべいがウマイ、ということだった。この可能性をもっと伸ばしたい!
あえて水を吸わせる「せんべいブヨブヨ炒め」を作ってみよう
せんべい汁のように、汁物にせんべいを入れることも考えた。しかしそれではヒネリがない。そこで考え付いたのが炒め物だった。トッピングとしてクラッシュせんべいを投下し、炒め、汁を吸わせるのだ。せんべいがにんにく成分をになっているので、隠し味としての効果も期待!
冷凍庫&冷蔵庫を開けば、イオンで100円の冷凍ホウレンソウと、賞味期限が迫っているLサイズ卵4個が。よし、いいぞ!ホウレンソウせんべい炒め、いざ!
1)おせんべいをクラッシュ
袋の上から割るのがポイント。汚れない。
2)冷凍ホウレンソウを炒める
面倒くさいので、一袋全部。
3)ある程度溶けてきたところでせんべい投下
溶けていく過程でうまれる水分が、せんべいをうまい具合にブヨらせる。いいぞ、いいぞ。
4)適当に調味料で味付け
味付けを失念していた。塩こしょうだと物足りないよなあ…と手に取った鶏ガラスープの素は、ビンの中でカッチカチになっていた。自炊嫌いの宿命よの…。でももったいないので、
がんばって砕いた。
このなかから、ひとかけをお鍋に投入。多すぎるのかもしれない。少なすぎるのかもしれない。でもこの大きさにしか砕けなかったんだ、仕方ない。メイド喫茶よろしく「おいしくなーれ」と心で2度くらい念じて…
5)卵を加える
卵4つ分、全部入れてしまった。しかもLサイズ。明らかに多い。見た目ぐっちゃぐちゃ。でもなんとかかんとかかき混ぜて…
クラッシュせんべいブヨブヨ炒め、ここに誕生
ドヤァ!
ピンぼけさせたりホワイトバランスをかぎりなくハートウォーミングな感じに整えたりしたものの、料理から醸し出される「これはひどい」オーラに打ち勝つことができなかった無念を、感じ取っていただけるだろうか。
うそみたいだろ、せんべいなんだぜ、これで…。変わり果てた姿となったおせんべい。さぞやいたわしいとお思いのことでしょう。
…でも、すんごくおいしいです。
さすがに、自分でもこの外観にはがっかりしたし、後悔もしたけれど、これはきっと「おいしくなーれ」の念が効いたんだろうなあ。
B級グルメが好きな方は「悔しいがうまい」と言ってくださるはず!すっかりグミのような食感になったおせんべいは、クセになること間違いなし。なんならグミメーカー各社様に「おかずグミ」シリーズ発売を促したいくらい。世の中のグミは甘すぎるんじゃァァ!(牛タングミとか、どうですかね…)
さすがに卵4個は多かったものの、それでも完食。次は見た目にもこだわって、クラッシュせんべいブヨブヨ炒めにチャレンジしたいです。
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