秋、またの名を「さんまが旨い季節」。
あんなに安くて、ごはんともお酒とも相性抜群だなんて。
さんまほど徳を積んでいる生物はいないんじゃなかろうか。
「やまま好物フィフティーン(さんまに負けじと”旬”なラグビー要素を取り入れてみました)」のなかに間違いなくエントリーされている、さんま。
惜しむらくは、私がグリルのないワンルームマンションに住んでいることである。
フライパンにクッキングペーパーを敷いて焼くのは少々面倒くさいし、脂がシートの上にたまる感じがちょっと嫌だ。
そもそも、平日にスーパー(コンビニにはさんまがない、というのもハードルのひとつ)でさんまを買い、焼いて食べようという気力が起こらない。
かといって外で食べようとすると、高い。
先日も都内の小料理屋に行ったら、塩焼き一尾で980円だった。アホか!
上等なものだったのだろうが、ハイクオリティぶりはそれほど強く求めていない。
安さも、さんまのおいしさの一側面だと思うのだ。
では、外食先(居酒屋)のさんまが安かったとしたらどうか。
結局のところ、お酒を頼まずに居酒屋に世話になるのは気がひけるわけで、ビール1杯500円として、お通し代も加わり、さんま1尾をいただくために1,000円は必要になってきてしまう。
※家の近所にさくら水産があれば良かったのに・・・
根室産だけどタイサン!「タイサンさんま」との出会い
そんなときに見つけたのが、こちら。
スーパーのチルドコーナーにあった「タイサン さんま ピリ辛漬(根室産)」。
299円で3尾入っており、賞味期限は2〜3日ほど。
このとき寄ったお店では冷蔵されていたが、別のお店では冷凍状態で販売されていた。
もしおいしかったら・・・とりあえず冷凍庫に入れておいて、平日だろうと休日だろうと、思いついたときにさんまがいただける、そんな幸せな日々が待っている!1尾約100円というのも良心的だ。
未来への投資として、生のさんまが売られているなか、敢えてチルドのこちらを購入することにした。
調理
すでに下ごしらえが済んでいるため、フライパンで両面を焼くだけ。
魚をフライパンで焼くためのクッキングペーパーなども不要だ。
ごま油をひいて、さんま投下。
※1口コンロというか外付けのIH調理器で生活しています
急激に熱を入れて「焦げているのに生焼け」現象を起こすことは避けたかったので、ひとまず中火で。
調味料で赤くなっている見た目とは裏腹に、煙はそれほど臭くない。ただ、唐辛子の効果か、煙を顔で受けると目が痛い気がした。
短気な性分なもので、しびれを切らしてところどころ強火にしたり中火にしたり、落ち着きなく焼き続けた。
途中、さんまたちの腹に走る一筋の裂け目に気づいたときはがっかりMAX・・・。
はらわたのない焼さんまか・・・。
日持ちするのも、臭くないのも、きっと丁寧にはらわた処理をしてくれているからこそなのだが、焼さんまは、はらわたあってこその側面がある。
たまにウロコが入っていたりして、それをペッペと吐き出しながら、お酒をぐいっと、がいいのだ。
家でのひとり酒はしないので、まあ、いいか・・・。
焼き時間は両面5分ずつぐらいだったろうか。
実食
あっという間に焼きあがった、チルドの「タイサンさんま」。
見るからに味が濃そうなので、その日安く売られていた小松菜(茹でるのも面倒なので、生のまま)を皿に敷き詰めて、その上にさんまを乗せてみた。
おいしそう。表面の焦げ具合もかなりいい!
これから、3尾全部食べていいだなんて!
「食べ物シェア」を度外視できるのが、一人暮らしのいちばんいいところかもしれないなあ。
さんまと、さんまの脂と、苦味のある生の小松菜。
口のなかで繰り広げられる、三位一体しあわせアタック。
「ピリ辛漬」を名乗っているさんまだったが、ピリ辛というよりもしょっぱさが強い。
野菜や白米との相性は抜群だろう。もちろん、日本酒などとも。
お酒はいただかなかったが、日々愛飲しているサンガリアのレモン炭酸水と一緒に堪能した。
※録画していたNHK「はに丸ジャーナル」を観ながら・・・はにゃ!
あっという間に完食。一心不乱に完食。
本当に大満足だった。
たまたまの出会いだった小松菜の苦みも、なかなかニクイ演出であった。
ありがとう、タイサンさんま
冷凍保存・冷蔵保存ができる「タイサンさんま」。
値段、味ともに大満足!
カロリー面も優しく、100gあたり190kcal。
3尾で250gなので、全部いただいても475kcal!(塩分には目をつぶりたい)
スーパーにあったのは「ピリ辛漬け」のみだったが、ほかにも「味噌漬け」「深層水しこみ」があり、いずれも通販サイトで購入できる。
メーカーのタイサン(太洋産業)さんは昭和19年から続く水産物の加工・販売会社で、さんまのみならず、いろいろなお魚を取り扱っている。
というわけで、せっかく通販購入するなら、まとめ買いがお得。
さんまの季節が終わったときのストックとして、冬直前に通販サイト「たいさんショップ」にお世話になることは決定済だ。
そのときはさんまの他に、何を買おうかなあ。
1人暮らしでも、キッチンがなくても、グリルがなくても、おいしいお魚ライフを提供してくれるタイサンさんに感謝である。