食べ放題愛好家にとって憧れの存在、ブッフェ評論家として著名な東龍(とうりゅう)さん。
ハチャメチャ番組「TVチャンピオン」にて開催された「食べ放題通選手権」において2度の優勝を果たした、キング・オブ・バイキング。
現在もブッフェやスイーツに関する情報を多数発信されており、私もその情報を日ごろより参考にさせていただいている。
※東龍さんのAllAboutページ
そんなキングが、横浜インターコンチネンタルホテルのラウンジ「マリンブルー」とコラボレーションした「ベジスイーツブッフェ」にやっと行くことができたので、ご報告したい。
■「ベジスイーツブッフェ」?
5/1~6/26の期間限定開催のブッフェ、今年で開催は2度目となる。
昨年も同時期に東龍さんコラボのもと開催されており、連日満席の大好評だったそうだ。
「ベジスイーツ」とは、その名の通り「野菜でつくったスイーツ」である。
ホテルの公式サイト曰く
“野菜だけど美味しい”スイーツではなく、その先を行く “野菜だから美味しい”スイーツをぜひご賞味ください。
※引用元:レストランフェア・イベント | ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテル
なんたる自信。
野菜スイーツといえば中目黒のポタジエなどが有名だが、どうにもこの「おしゃれ感」「LOHAS感」「RIKACO感」に照れが出てしまい、手が伸びないジャンルだった。
そもそもケーキ類を「スイーツ」と呼ぶことにも照れがある。
※6/7修正更新
RIKAKOさんではなく、RIKACOさんの誤りでした。お詫び申し上げます。
それでも照れながら「ベジスイーツブッフェ」を訪れたのは、キング(東龍さん)がプロデュースしている点と、「野菜だからこそおいしいスイーツ」と言い切る自信満々な点に興味を惹かれたためだ。
ベジスイーツの本気とやら、見せてみろ!
早速、その日の思い出を振り返り、ご紹介していきたい。
■ベジスイーツ面々
ラウンジの右隅にブッフェコーナーが配置されている。
こじんまりとしていながらも、きれいなケーキがずらりと並ぶ様は圧巻である。
ケーキの種類は全14種。
火曜日だけは、その場で焼いてもらえるフレンチトーストも加わる。
さらにスープやサラダなど、お口直し系もチラホラ。
ポケモンを151匹集めることができなかった私が、ケーキ14種プラスαのコンプリートに向けて、いざ出撃。
■第1エリア
入り口から最も近いゾーンはこちら。
1番手前の緑色の丸い物は「スピナッチスコーン」。
ホウレンソウ(スピナッチ)が練り込まれたスコーンで、隣にあるクリームもスピナッチ式と思われる。
このスコーンは本ブッフェの要となる存在なので、おいおいご紹介させていただきたい。
では、ケーキのご紹介へ。
1)ルバーブミルクレープ
とてもおいしいミルクレープ。
・・・という感想で終わってはならないのだ。
野菜要素について触れなければならないが、どこなんだ、野菜。
察するに「ルバーブ」が野菜名だが、そんな、成城石井じゃないと置いていなさそうなオシャレベジタブル、わしゃ知らん。
調べたところ和名は「ショクヨウダイオウ」だそうで、深海で巡り会えるのかと思いきや、「フキ」のような野菜だった。
ヨーロッパではメジャーな存在で、酸味があり、ジャムなどにして使うことが多いという。
調べ終えてから、もうひと口。
ピンク色の層がルバーブジャムだ。
確かに、なるほど、酸味を感じる。
正直なところ、あまりにも自然なおいしさなので「野菜」感がない。
ホテル側は確かに
「野菜だけどおいしい、ではなく、野菜だからおいしいスイーツ」
と称していたが、本音ではもうちょっと、野菜×甘味の違和感を楽しみたい気持ちもある。
違和感を覚えたら覚えたで、「これはないよね」とか言うんだろう。
わがままなものだ。
さて、次のケーキに移りたい。
2)ガトートマト
マドレーヌやフィナンシェ、パウンドケーキなど、「会社の中元や歳暮や手土産のおこぼれをいただけそうなもの」は、「もらえるんだから、わざわざここまで来て食べることないじゃん」と、食べ放題では避けがちになってしまう。
されどこのケーキ、巷にあふれるパウンドケーキ系菓子とは違う。
ふんだんに盛り込まれた、大好物のドライトマト。
ナイフで切ってみると、いちばん下だけやや固い、別の生地になっていた。
見かけによらず、タルト風のつくりになっているようだ。
ドライトマト独特の深み、ほんわりした酸っぱさが口の中に広がる。
食感も大変しっとりしていて、モソモソするケーキ類とは一線を画す。
これだ!これぞ、ベジスイーツ。
「トマトなのにおいしい」ではなく、「トマトだからおいしい」!
早くも「本日のベストケーキ」級の一品に出会ってしまった。
でも今日は1人のイケメン、ではなく1つのイケスイーツで立ち止まっている余裕はない。
14人以上に面会しなくてはならないのだ。
というわけで次なる出会いは
3)ずんだあんロール
やや和テイストなケーキが登場。
パウンドケーキやスポンジが不得手なため、ロールケーキも苦手分野なのだが、このケーキ、「あん」が大半を占めている。
サイズ自体も小ぶりなため、どのように食べても「スポンジ部分ばっかり」という事態は避けられる。
肝心のあんはというと、「豆々しい」という言葉があるならば使いたいくらい、ずっしりと枝豆ぶりを感じた。
クリームも少な目で、ずんだあんを楽しむためのケーキと言えるだろう。
ずんだファンとしては、たまらない。
4)かぼちゃさといも豆乳ムース
4品目にして、感動の渦に包まれたケーキがこちら。
とにもかくにも、猛烈に「さといも」を感じるのである。
味もさることながら、舌と上あごにネットリと残る、さといも感。
中にも、さといも。
下半分はかぼちゃならではの甘みが活かされており、正統派スイーツの風味。
されど上半分はさといもを貫いている。まったく甘くない。
スイーツバイキングでこんなケーキに出会うとは思わなかった。
キャバクラに来たのに、スゲエ美人なあの子、ニコリともしてくれない・・・という気分はこんな感じだろうか。違うか。
2層を一緒に食べてこそ、このケーキの本気が発揮される。
あまりに意外で、それでいてとてもおいしく、お土産に持って帰れるものなら買っていきたいほど、驚かされた。
5)バジルトマトムース
プチプチプチトヨタ、ならぬプチトマトが愛らしい一品。
バジルでトマトでケーキとはこれ如何に。
中にもぎっしりと、トマトペースト。
味はというと、そこはかとなく・・・
「マルゲリータ」。
バジルでトマトで乳成分ならそうなるか。
トマトペースト部分には甘みも感じるが、それ以上に周囲のマルゲリータ度が強すぎてしまい、やや脳が混乱する。
ここで冒頭のスピナッチスコーンが大活躍。
バジルムースをスコーンに塗って口に入れれば、もはやピッツァである。
(でも本当は、若大将のクラッカーに乗せてみたかった・・・)
これにて第1エリアは終了。
明日以降、第2エリア、フレンチトースト、そしてサラダゾーンについてもご覧にいれたい。
引き続きよろしくお願いいたします。
※訪問中のお店はこちらです
【野菜スイーツ】ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルが挑むベジスイーツブッフェ(東龍) - 個人 - Yahoo!ニュース