こんばんは、おはようございます。
決り文句で「こんばんは」からはじめたものの、ただいま朝の10時です。
昨晩はたのしい宴があり、ブログが更新できなかったのですが帰り道に歩きながらポッドキャストを収録しました。
適当につけたエピソードタイトルは「丸腰で生きる」です。
罪悪感はイリュージョン
この日は打ち合わせがあったのですが、いつも作成しているアジェンダが用意できていなかったり、やるはずだったことにまだ着手できていなかったりで、とにかく憂鬱でした。罪悪感、がっかり感でいっぱい。
先日「グッドバイブス」の著者である倉園佳三さんの個人セッションを受けました。話題になったのがまさにこの「罪悪感」。
倉園さんいわく、人には「意識」と「自我」があるとのこと。以降はお話をもとに私が解釈した内容であること、あらかじめご了承ください。
「意識」はいわば「本当の自分」。「自我」は後天的に(意図せず)鍛えられてしまうものです。
「自我」の目的は「絶対神になること」。神にミスはあってはならないし、神が傷つくことがあってはなりません。常に正しく、尊敬される存在でなければならない。「神」のイメージは千差万別ですが、この「自我くん」が理想としているのは独裁者っぽい「神」の姿のようです。
罪悪感というのは、神であろうとする自我くんが見せるイリュージョン。
締め切りまでに完璧な資料をつくるはずだったのに、できていない。
打ち合わせまでに立派なアジェンダを作っておくはずだったのに、できていない。
そんな自分の姿は自我くんの理想と真反対です。だから、罪悪感という幻想で心にダメージを食らわせてきます。反省しろ! 次からこんなみっともない姿を晒すな! と言っているのです。
相対的評価を重んじるのも自我くんの特徴。神になって周囲から畏怖されるような存在になりたいからです。人と比べて憂鬱になるのは、自我くんの影響をモロに受けているということの証でしょう。
こんな気持ち、価値基準を捨てるにはどうしたらいいか?
自分の中に自我くんがいることを認識し、イリュージョンアタックを食らっていることを自覚する必要があります。
そして、もともとの自分は「意識ちゃん」であることを知っておく。
意識ちゃんは自我くんと真逆の存在です。神であろうとなんてしません。なぜなら、神でない自分であっても、まちがいなく存在価値があるとわかっているからです。そしてその存在価値は何があっても減ることがないとわかっているからです。
意識ちゃんはミスをしてしまう自分のことを怖がりません。もちろん誤り、間違いであることは事実です。しかしそれは罪ではなく、「間違い」以上でも以下でもありません。ただ修正すればいい。それだけです。
ミスをしてしまったときに申し訳無さそうな振る舞いをしていないとブーブー言ってくる親とか、上司とか、お客様とか、たくさんいますが、それは彼らが、絶対神になりたがる自我くんの影響を受けまくっている、それだけのことです。
ミスったときに謝るばかりで解決策を考えないやつは使い物になりません。罪悪感というのはずるい感情だと思います。自戒の念を込めて、書いています。
「私が悪いんだ」「私には価値がないんだ」「みんなは私よりも優れている」「どうせ私なんて」
ウルセーーーーーーーーーーーーーーーーー!
メンドクセーーーーーーーーーーーーーーー!
なにその「慰めてもらうの待ち」!? ミスって対処もしないうえに「慰めてもらうの待ち」!? どれだけ厚かましいんじゃ!
罪悪感を持っている自分はダサい! そう思えたのです。
自我くんとは長年の付き合いですし、彼のイリュージョンパワーも強いのでしょっちゅう負けてしまいますが、上に書いたことをわかっていれば、ちょっと落ち着いたときに
「あ、ざわざわしている。これは自我くんのイリュージョンだ。私は絶対的な存在価値があるんだ。ちょっとやそっとのミスでそれがなくなることなんてないんだ」
と自分に言い聞かせることができます。
▼倉園さんの個人セッションはこちらから!
能天気に信頼すればいい
そんな教えに触れたばかりだったので、打ち合わせがあるのに何の準備もできていなかった自分の罪悪感に対し、疑問を持つことができました。
「そうだ、これはイリュージョンなんだ! 私には存在価値があるんだから、打ち合わせに丸腰で臨んだって問題ないはずだ!」
打ち合わせ相手はコワーキングスペース茅場町Co-Edoのオーナーだったのですが、オーナーはグッドバイブスと通じるコミュニケーションテクニック「NVC(非暴力コミュニケーション)」の使い手でもあります。
打ち合わせのアジェンダがないこと、予定していた業務が遅れていること、そんな自分に対してがっかりしてしまっている気持ちなどをお話ししました。全部を真摯に受け止めてくださり、
「『今日突然アサインされた』という気持ちで仕事に臨む」
「能天気に信頼する」
という、心に刺さる言葉をかけてくれました。
上は「これまでやってきた時間や前提などに意識を取られることなく、目の前の仕事に全力で臨む」ということ。グッドバイブスで言うところの「本気モード」です。
下の「能天気に信頼する」は、この記事の上の方で書いた、意識ちゃんの話に似ていると思いました。「自分には絶対的な、ゆるぎない存在価値がある」と信じること。それは他人も同様だということ。
ちょっと思い通りに動いてくれない部下がいたとします。間違いは指摘します。しかしそれによってどう変わるかは部下次第。能天気に部下のことを信頼していればいいのです。思っていたのと違う方向に変化があったとしても、それはなんらか、必要があっての変化である。とにかく能天気に信頼する。
こんなことをふまえての、ポッドキャスト収録でした。
グッドバイブスやNVCに触れられるイベント(オンライン有)