言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

育児日誌ブログ「母になっても言いたいことやまやまです」を毎週月曜日に更新中!

「みんな、元気~?」「元気ー!」への違和感

 小学生のころ、「朝礼で貧血で倒れる子」「プールの授業を見学する子」が羨ましかったくらい、超健康体です。

 使いはじめて37年目のこの身体、心はこじらせまくりの軟弱仕様ですが、外身は風邪もめったに引かないくらい、よくできています。インフルエンザに罹患しても「ちょい発熱」くらいで終わってしまったっけなあ。ありがたいことです。

 

 とはいえやっぱり昭和60年製、年季が入ってきました。とくに出産して以来、不調を覚える日が増えています。それが「発熱」「めまい」「食欲不振」などならわかりやすいものの、「全身の倦怠感」「異常な眠気」という、「だらしない」の5文字で集約できるような症状ばかり。

 頭痛が出ることもありますが、この世には「頭痛持ち」なんていう言葉もあるくらいです。頭痛と共生してがんばっている人々がいるなか、たまの症状で「頭が痛いので休みます」とはなかなか言い難い。そもそも私の「頭痛」なんて、痛いうちに入らないような気もする。かつては頭が痛すぎて透明人間になった青年がいたくらいですからね!(香取慎吾の「透明人間」、再放送希望!!)

 

 とにかく物心ついたころから丈夫だったため「身体の不調の感じ方、訴え方」が非常に下手。経験値がないからか、「休んでいいくらいの辛さ」かどうかがわかりません。私のなかでは「けっこうしんどいな」と思っていても、咳やら鼻水、顔色の悪さ、食欲不振といった「外から見てわかりやすい症状」はほとんど出ない……。

 そのうえ、もともと食い意地が張っています。体調が悪かろうがなんだろうが腹は減る。「具合が悪いとか言って休んでいたくせに、焼肉弁当食ってるぞ?」といった図ができかねません。(叱られた直後だって腹は減るのですが、反省感を出さないとまた叱られるなあと思って1食ガマンしたりしたよな~)

 

 それでもやっぱりしんどくて、「こりゃあ出社したところで何もできないぞ」「お、打ち合わせもちょうどないし、休んでおきたいな……」という日もありました。

 そこで困るのが「いかにして休みの連絡をするか」です。令和はさておき、少なくとも平成の世で「欠勤」は褒められたことではありませんでした。

 つまるところ欠勤連絡は「こちらに落ち度のある連絡」です。この手のものはメールだけで済ますと「失礼」扱いになるので、電話で申し訳無さそうな声色をいかに出すかが大事(諸説あり)。

 それ以前に「メールだけだと上司や同僚が気づかないこともあるから」とかとか、理由はいろいろありますが、いずれにしても「電話連絡が必須」です。ちゃんとメールチェックしないようなズボラさんがマネジメントなどできるのか? という疑問もありますが、この世はそういうふうにできています。できていました。

 

 「基本的に健康体」の身にはこれが辛い。自分にとってはしんどくても、周りから見ればピンピンしているに違いないのです。声だって元気ハツラツ、いますぐにでも厨房に向かって「ラーメン1丁入りましたァ!」と発声できそうだもの。

 となると、病欠連絡はどのくらいの声色でいけばいいのか?

 ボイスチェンジャーを使って「貴様の部下の振替休日はいただいた」とでも連絡したいところですが、そうはいきません。たまに咳き込むのはわざとらしいからダメ、声をかすれさせてスーパーアキダイ風味でいくには演技力が足りないし、ゼエゼエと口呼吸しながら話して「なぜ朝から興奮しているんだ」と思われたらお先真っ暗……というわけで、ちょっと声を小さく、低めにするのが常套手段でした。

 

 いや、それ以上の「いつもの展開」は、「電話する勇気が出ないから、がんばって出社だけはしよう……」でした。戦力になれないのに、とりあえず戦線には出るという、本当に意味のないことをしていた。

 思い返せば義務教育~高校生のころだって、「未病のプロである母に対し、どのように接したら”具合が悪いのだな”と思ってもらえるだろうか」と試行錯誤、そして「あーもう無理、とりあえずがんばって学校に行くしかない! 学業は仕事なのだ!!」の道を歩んだものです。(万年頭痛持ちの母は、頭痛だけで午前休を取る父に冷たかったのだ!)

 

 子どもが生まれてEテレを観るようになったのは前回記事のとおりです。

 「おかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」を観ていると、冒頭は「みんな、元気~!?」からの「ゆういちろうお兄さんも、まやお姉さんも、元気元気~!」だったり「いつも元気なワンワンでーす!」だったり。とにかくみんな元気なのだということがよくわかります。

 しかしこじらせアラフォー母は思うのよ、「元気じゃなくてもいいじゃない」って!

 

 本当に大事なのは「元気ではない自分に気づくこと」、そして「不調を周囲にうまく伝えること」なんじゃないだろうか。

 身体の不調なんて、他人と比べてどうこうというものではない。これまでの自分と比べてどうなのかで決まります。私はそれがわからないまま、ここまできてしまった! その結果「我慢して登校/出勤して無駄な時間を過ごす」ことになったのです。

 

 子育て情報で耳にする「子どもは不調時の症状をうまく言い表せない」という言葉。言わんとしているのは「親が不調のサインを見逃さないように気をつけましょう」ということです。

 しかしもう一歩踏み込んで、「子どもが自らの不調を自覚し、伝えられるようにする」ことにも励んでみたいと思いました。

 そのためにまずは、「みんな、元気~?」にの呼びかけに対し、考えなしに「元気ー!」と答えるのはやめにしたい。本当に元気なのか、昨日のほうがなんだか気持ちよかったのか、ずっと眠いような気がするのか、悲しい気分なのか、自分の身体と対話して、それを正直に言えるようになれたら素敵だなと思います。37歳の私も、遅ればせながら練習します。

 元気じゃなくてもいいんです。元気がない自分に気づけること、自分が不調であることをフラットに周囲に伝えられることが大事!

 

 そういえば「えいごであそぼ with Orton」の冒頭は、「How are you? (テレビの前のお友だちのほうに耳を傾けてうなずいてからの)」「I'm fine too!」という「日本人英語のお決まりの流れ」ではなかったはず。

 やっぱり、進行役の厚切りジェイソンに「Why!?」と言われたのかしらねぇ。言いたくもなるよね~、fineじゃないときなんてごまんとあるよね~。

 投資するならSTEPNより、厚切り氏おすすめの「投資信託でドルコスト平均法」だと信じてやみません。

\Kindleのエッセイ本もよろしくね!/
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