コーチの大下千恵さんが主宰されている「野望の会」なるものに参加した。
9/9(土)野望の会in東京〜あれ?もしかすると一人で野望、叶えようとしてました?〜開催決定! – ミライ・ヘムカウ
己の野望を語り、他人の野望を聞く集いに40名もの方が集結し、4名1グループとなって熱い想いを語り合った。
グループ内で1人ずつ、己の野望を口に出していく。ほか3名はその話に耳を傾け、感じたことをフィードバックする。
1)野望を語る/聞く
2)話から感じたことをカード(上記写真)で指し示す
3)カードの言葉をもとにフィードバック
4)野望の語り主がフィードバックしてもらった感想を述べる
という順で進めていくのだが、「恐縮厳禁で話す(恥じらわない!遠慮しない!)」「相手の話にひたすら集中(自分だったら…という感想は不要)」というのが大事なルール。相手の話に耳を傾けることの難しさを感じた。
他人の野望を聞くというのは、いいもんだ
ずっと心の内に秘めていた野望を初めて声にする人は、語りながら自分の新たな一面に出会うこともあったようだ。
私は「いつか有名になりたい!エッセイストになりたい!」という(努力なき)野望を至るところでべらべら喋っているので、野望プレゼンテーション以上に「他者の野望を聞く」という体験を通じて学ばされることが多かった。
「相談に乗る」ではなく、シンプルに「聞く」だけだったというのがポイント。もれなく応援したくなるのだ。
「相談に乗る」だと「相談されるAさん」「相談”させてもらう”Bさん」という関係になり、BさんはAさんにどこかへりくだらなければいけないムードになる(私は誰かに相談するとき、そういう気分になる)。そしてAさんは、対価としての「いいアドバイス」を提供しなければいけないという圧力がかかる。
その点、「相手の野望を知る⇒自発的に相手を応援したくなる」という心の動きはポジティブな磁場を生み出す。応援したいから協力もするだろうし、そうすれば1人で達成できなかったことができるようになる。「応援したくなる」って、とてもいいな。
たぶん、嫌いな人が語り部であったとしても応援したくなっていたと思う。「野望」とは「諸事情の源」でもあるから、野望を知ることで相手の日々の好ましくない言動の理由がわかり、嫌悪具合もボリュームダウンする気がするのだ。
この「応援したくなる」現象を会社の人間関係にも活かしていけたら、もっといい仕事ができるだろうになあ……
組織に所属すると、「会社の利益追求」という絶対的な正義があるから、そこからズレたが言えなくなる。例えば「会社の仕事とは別に夢を持っており、それを叶えたいから18時には退社したい」なんてことは言えないのだ。結果、早く帰れなくてイライラしながら19時に帰る。そうは言っても周りの人たちからすれば19時退社なんて早い時間なわけで、「子育て中ならまだしも、独身の働き盛りがこの時間に帰るんかいな」とイライラしながら見送ることになるのだ。
互いにイライラしあっていれば、当然協力しようという気持ちが芽生えるはずもなく、「本来ならもっとできたはずなのに中途半端になってしまった案件」が増えていくばかりだろう。
事情(野望)を知り、応援の気持ちが湧いていれば、こういう事態も防げるんじゃないか……。会社というフィルタを取っ払って、社員同士が個人対個人でがっつり話せる機会をつくるのは大事なことなのかもしれないな。愚痴飲み会とは似て非なるものだ。
ちょうど、今更ながら『7つの習慣』を読んでいるのだけれど、「応援」はパラダイムシフト(自分のものの見方を変える)のひとつの形なのではないかと思った。
野望を現実にするための第一歩
最後の最後、熱く語った野望を現実にするための小さな一歩「ベイビーステップ」を紙に書くことに。
恥ずかしながら私の野望は前述のとおり「有名になりたい(存在することで喜ばれる人になりたい)」なのだが、フィードバック中にグループの方がぽそっと呟いてくれた「自分ひとりの力で有名にならなくてもよいのでは?」という言葉が忘れられなかった。
自分が努力して、ほかの人が持っていないスキルを磨いて、それで名を馳せなければ!無名であるということは努力が足りていないということだ!!としか思っていなかったからだ。
とはいえ、上記の言葉が心に残ったものの、それが具体的にどういう行動を指し示すか、までは自分の中で紐解くことができなかった。なので私はベイビーステップとして「具体的にどういうことなのかを考える」と書いてみた……のだが、そのステップのどこが「ベイビー」なんじゃい、壮大すぎやせんか、ということで……
「感想を書く」ことをベイビーステップといたしました。
この記事を以て野望達成に向けた第1歩を踏み出したのだ、と自信を持ちたいです……
大下さん、スタッフの皆さま、あの場で出会えた皆さま、すてきな時間をありがとうございました!